やさしいタオルニュース
2013/12/20 11:00
 
高山フィン・ユール邸のこと。

今回の「やさしいタオル」の撮影は
高山フィン・ユール邸、というところをお借りして
撮影してきました。
フィン・ユールは、1912年にデンマークの
コペンハーゲンにうまれた、近代家具デザインの巨匠。
ヤコブセンやウェグナーとならんで、
とっても有名なかたなんです。
北欧の家具というと
ちょっとシャープでクールな印象が
あるかもしれませんが、
フィン・ユールの特徴は、
やわらかく、有機的な曲線。
座るとすっぽり包み込まれるような、
やさしい印象があります。

そのフィン・ユールが暮らした家は、
いまもデンマークに残っているのですが、
まったくおなじものを、と、
高山の家具屋さんであるキタニさんが核となり、
フィン・ユール財団からの建築許可、
王立オードロップゴー美術館からの資料提供、
そして地元の大工さんたちとのコラボレーションで
誕生したのが、高山フィン・ユール邸。
生誕100年にあたる2012年に完成しました。

リビングルーム、ダイニングルーム、仕事部屋、
それぞれ、フィン・ユールのつくった、
シンプルだけれど色彩ゆたかな空間は、
外と中とが自然につながり、
部屋と部屋とが、役割をかえながら
すっきりとつながっていきます。
こんな暮らしがしたいなあ、という思いで、
タオルの撮影をさせていただいたのでした。

冬季は休館していますが、
春がきたらまた一般公開の予定があるそうなので、
高山におでかけのさいは、
ぜひ訪ねてみてくださいね。

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