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2020/03/31 14:52
sugano

タマ、帰っておいで

横尾忠則さんの新著
『タマ、帰っておいで』
講談社から発売されました。
私はこの本の発売を
ずーっとたのしみにしていました。

横尾さんはタマの絵を描くとき
「これは芸術じゃない、
タマへのレクイエムなんだ」
とおっしゃっていました。
ですからこれは、
横尾さんの芸術の本ではないのかもしれません。

フラッと横尾家にやってきて15年をすごした
白と黒の猫タマは、2014年に亡くなります。
そして6年間に渡り、
タマに宛てた手紙のような絵を
横尾さんは描きつづけます。
それだけを集めた画集が、
芸術でないはずがないとも思います。

横尾さんの切実であたたかいまえがきと、
タマによるあとがき(手紙)の
動物ならではの堂々とした落ち着きの
差がすごくて、
この両方を横尾さんが書いておられると思うと、
何度読んでもぐしぐしになります。

横尾忠則さんの、
猫にむけたすばらしい91点の絵と
たくさんの言葉があふれ出ます。
みなさんも、この春に、よかったらぜひ。