こんどは「ミュー株」です。 国内で新たに感染者がみつかった 新型コロナウイルスの変異ウイルスのこと。 「ラムダ」とか「デルタ」とか、 新たな変異株のニュースを聞くたびに、 私は進化生物学者・長谷川英祐さんの ほぼ日の學校での授業を思い出します。
長谷川さんはこうおっしゃいました。 「コロナウイルスが流行って大変ですが、 変異株のほうが感染力が高いことが わかっている。(中略) これがまさに自然選択による進化です。 感染力が高いというのは、それだけ たくさん増えられるということだから 旧来型に比べてどんどん新しいものに なっていってしまう。 ダーウィンが進化論を唱えた時 反対する人たちは 『進化は何千年もかけて 起きるものだから観察できない』と言った。 ダーウィンはそれに対して 『進化は今も裏庭で起こっている』 と言いました。 コロナウイルスの話はまさに今 街なかで進化が起きているのを示している。 我々は進化を目の前にしているのです」
ちなみに、WHO(世界保健機関)が これまでに認定した変異株には ギリシャ文字の名前がついていて、 α アルファ(イギリスで発見) β ベータ(南アフリカ) γ ガンマ(ブラジル) δ デルタ(インド) η イータ(イギリスなど) ι イオタ(アメリカ) κ カッパ(インド) λ ラムダ(ペルー) μ ミュー(コロンビア) まできています。
時々刻々の進化です。
ところで、この授業の元になった 長谷川さんの著書 『働かないアリに意義がある』が 装い新たにヤマケイ文庫で 復刊されました。 授業のテキストに最適ですよ。 |