そのようにして チョコレートを食べていると、
がくるりと振り向きました。
「言っていいすか? わたし、今日けっこう すごい一日だったんです。 んもー、トラボー、トラボーで」
それは気づかなかったよ、ごめん。 しかも、なんこが そんなふうなことを言い出すのは めずらしいことですよ。
「もー、まいっちゃって、 こんなことやあんなことが いくつも起こって」
その突然の告白に、まわりの
 も 「うわぁー、それは肝が冷えたね!」 と同情しています。
そんな に、わたしが今朝、 マイ「ほぼ日手帳」にメモした ある言葉を贈らせていただきます。
それは、今日携帯電話をなくした
の言葉でした。
──ここから今朝の会話──
ヒロセさん、 携帯電話を紛失しても、なぜそんなに 堂々と落ち着いていられるのですか。
 「いろいろ止めたから、もう大丈夫」
でも、たったいま、 ヒロセさんに連絡を取りたい人が 電話しまくってるかもしれませんよ。
「それはだって、 しょうがないじゃない」
がーん。
──ここまで──
どんな大切なものをなくしても、 どんな行き違いがあっても、 どんな不手際があっても、 それは、「しょうがないじゃない」。
   「わはははははは」
さあ、今日も笑って家路につきます。 |