ほぼ日の學校 ただいま製作中!あたらしい學校ができるまで。

akiko.kusaoi

紋切り型の震災報道を
遠く離れて

2021/03/06 20:26
ほぼ日の學校・今日の講師は、
作家・古川日出男さんでした。
昨夏と秋、ふるさと福島360キロを
身ひとつで歩き、
地元の人々の声にひたすら耳を傾け、
作家人生で初めて家族を取材した
体験を語ってくださいました。

その歩行の軌跡は新著『ゼロエフ』
詳しいのですが、今日は
そこに書かれなかったエピソードも含め、
古川さんにとってこの徒歩が
いったいどういうものだったのか、
息を呑むような生々しい言葉で
まっすぐに語られました。

東日本大震災と福島第一原発事故の
紋切り型の「震災報道」からは
知ることのできない被災地の実相を
古川さんは鋭く、誠実な言葉で語ります。

歩きながら録音したボイスメモを
聞かせていただいたり、
福島弁まじりの朗読を
聞かせていただいたり、
臨場感あふれるお話で、
古川さんの足跡が立体的に描かれ、
徒歩の様子が追体験できるような
気持ちにもなりました。

今日の授業の様子は来週、
ほぼ日サイト上で詳しく
お伝えする予定です。

今日聞いてくださったみなさん、
きっとまだ頭の中が
ぐるぐるだろうなあ。
私もです。