2017-03-31-

昨年、ちいさな田んぼキット
はじめて「自分のお米」をつくってくれた人に
「やってみて、どうでしたか?」
とおうかがいするインタビュー、第2回です。

今日は、杉並区でokatteにしおぎという
食を中心とした交流スペースを運営している
竹之内祥子さん。


okatte、とは、文字どおり「お勝手」で
メンバーのみなさんが
みんなであつまってごはんをつくったり、
それを、みんなでワイワイ食べたり、
ごはんイベントを企画したりしています。

メンバー以外の人も参加できる催し物も、
やっているみたいです。

こう使いましょうという決まりのあまりない、
「食べる」を真ん中に置いて、
友だちが友だちを呼んでくるような空間。

竹之内さんは、昨年の春、ご自宅のとなりに、
そんな「場」をつくりました。

竹之内さんが、ご友人たちと
お米の「収穫祭」をやったのも、ここでした。
(ぼくら「ほぼ日」も混ぜてもらいました)


まずは、なぜ「自分のお米」をつくろうと
思ったのですか?

「ええと、何でやってみようと思ったのか‥‥
 忘れちゃいました(笑)。
 楽しかったので、今年も、やるんですけど。
 でも、昨年の春っていうことは
 このスペースをスタートしたタイミングと、
 ちょうど同じなんですね」

あ、なるほど。

「せっかく、こういう場所をはじめるなら
 お米も育ててみたら、
 おもしろいかもしれないと思ったんです。
 新しくスタートを切る気持ちに、
 お米の栽培って、ぴったりだったんです」

季節も、春ですしね。
お米を育てたのは、はじめてですか?

「はじめてです。ただ、小学校のときには
 バケツ稲の授業がありました。
 でも、そのときは、うまくいかなくって、
 枯れはしなかったものの
 お米を収穫できた覚えがないんです」
 
それは残念。陽当たりかなあ、水かな。

「地方に移住して
 お米づくりをやっている知人を見てたら
 けっこう大変そうだったこともあり、
 ほぼ日さんのキットでは
 発泡スチロールの箱で育てるみたいだけど、
 あれで大丈夫なのかしら?
 ‥‥というような好奇心もありました」


栽培にあたって、
何か苦労されたことって、ありましたか?

「お米の花が咲いた時期、
 8月に入ってからだと思うんですが、
 長雨に降られたんです。
 縁側の軒先で育てていたんですけど、
 長雨に当たらない稲穂からは収穫できて、
 長雨に当たっていた稲穂からは
 みごとなまでに、獲れなかったんですよ」

へえ‥‥そんなことがあったんですか。
冷たい雨にシトシト濡れると
実がダメになっちゃうんでしょうかね。

たしかに去年の夏、
真夏の時期に長い雨が降っている最中、
「このままだと
 米の品質にも影響が出てきそうだ」って
農家の人も、おっしゃっていた気が。

「ですから今年は、長い雨になりそうだったら、
 軒下に避難させようと思っています」

(以下、収穫祭の写真は昨年のようすです)


陽当たり的には、どうでしたか?

「まあまあ、といったところですね。
 夕方になるくらいまでは、
 わりと太陽の光が注ぐ場所なので
 その点は問題なかったです。
 風も通り抜ける道がありましたし」

それは、都内にしては、
なかなか恵まれた環境じゃないですか。

「でも、どんな植物でもそうなんですけど
 わたし、あまり手入れしないんです。
 つい、忘れてしまって‥‥。
 サボテンを枯らした経験もあるほどです」

それは、ある意味‥‥猛者ですね(笑)。

「ついつい、放っといちゃうんですよ。
 友だちの天下井さんなんか、
 虫を見つけたらピンセットで駆除したり、
 すごく丁寧にお世話をしていらして、
 そうすると、
 稲が、すごく美しい姿に育つんです」

はい、まるで令嬢みたいに。長い黒髪の。

「その点、うちの稲は、髪の毛ボウボウで、
 ずっと美容院に行けてない人‥‥
 どころじゃないくらいの見た目になって」

たしかに、あまり手入れをしないと
山奥に行かないと会えない仙人みたいな、
そういう雰囲気は出ますね(笑)。

(下は、物陰に身を隠しきれていない物の怪‥‥
 ではなく、ほぼ日の稲/2014年)


ぼくたちの稲も、毎日の「水やり」以外は
ほとんど何にもしないので、
最後のほうは
かなりワイルドな見た目になるんですけど、
それでも、お米、穫れるんですよね。

「そうそう、そういう意味でも、
 お米って、わたしに合っているなあと(笑)」


栽培の過程で、いちばんうれしかったり、
感動したポイントは、どのあたりですか。

「栽培マニュアルを読むと
 つくりかたの手順が書いてあるので
 次に何が起こるかは、
 なんとなく、予想がつくんですよね。
 なので、はじめに種をまいてから
 芽が出てくるまでの数日が、
 いちばんドキドキしたかもしれないです。
 はじめての赤ちゃんと同じで
 いったいどうなるんだろう‥‥みたいな、
 期待と不安が半々、
 何だか、そんな気持ちで過ごしてました」

そして、芽が出たら、すごくうれしい。

「そうそう、あんなにうれしいなんて。
 あとは、やっぱり
 収穫して、自分のお米を食べたとき。
 ほぼ日さんにも来ていただいて
 収穫祭をやりましたが、
 思っていた以上に、美味しかったんです。
 お米って、種類によって
 こんなにも味が違うんだーということに
 ちょっとびっくりもしました」

あのときは
新米の食べくらべを、やったんでしたね。

(あさか舞ではない)福島のコシヒカリ、
佐賀の夢しずく、
大分庄内の有機無農薬米、
四万十の山間米、
北海道のゆめぴりか、
そして郡山のあさか舞‥‥どれも美味しかった。


「でも、送っていただいた郡山のお米は
 お世辞抜きに美味しかったですよ。
 あのお米が秋に来ると思うと、
 また、今年もがんばろうという気持ちに
 なってきます(笑)」

はい、お送りしたのは、
郡山のプロ農家・藤田浩志さんがつくった
「コシヒカリの一等米」のなかでも
「直径2ミリ以上」の大粒だけを選別した
ちょっと他にはない、
「藤田スペシャル」の特別米なんです。

そんな贅沢なことはあんまりやらないので
袋詰めの機械がなくて
ぼくらが「人力」で詰め作業をしたほどです。


「あ、へえ、そうだったんですか。
 それは美味しいはずですね。
 何というか、そういうところも含めて、
 この企画全体が
 いい意味で『実験』みたいな感じがあって
 最後まで楽しむことができました。
 他の人たちも
 自分たちなりの工夫や楽しみかたを
 されたんだろうなって思います。
 今年はどんなことが起こるか、
 ワクワクしつつ、育てたいと思います」

竹之内さん、ありがとうございました。
収穫祭、楽しくて、美味しかったです。

‥‥ので、また今年も収穫祭、
どうぞ、よろしくお願いいたしますー!

2017-03-29-

昨年(2015年)、はじめて販売したちいさな田んぼキットには
はじめに思っていたよりも
ずいぶん多くの方が参加してくださいました。

ほとんどの方は(あたりまえだと思いますが)
ご自宅の庭やベランダで
自分のお米を育てたことはなかったと思います。

うちは陽当たりがあまりよくないから、
日中、家を空けてしまうので、
スズメさんに見つからないように‥‥などなど、
みなさん、それぞれの環境で、
それぞれに創意を発揮し、工夫を凝らしながら
そのこと自体を楽しんで
お米を育ててくださったみたいです。

今日は、昨年の参加者のなかでも
よくメールを下さっていた東京の天下井さんに
はじめて稲を育ててみて、
楽しかったこと、難しかったことなどなどを
うかがってきたので、ご紹介します。


デザイナーをされている天下井さんのお住まいは、
東京のど真ん中に立つ、マンションの一室。

何でしょう、ビンテージ風って言うのでしょうか、
築年数があって、
そのぶん調度やつくりも重厚で、お洒落な雰囲気。

稲の栽培場所は、広く取られたベランダです。
ベランダなのに、
大きなビワや梅の木も植えられているなど、
ちょっとおもしろい、めずらしいつくりです。


「もともとは、ここで、
 バジルやミント、ルッコラなどのハーブ類や
 トマトやオクラ、シシトウなどの野菜を育てて
 楽しんでいたんです。
 これなんかは、2年目のマンゴーなんですよ」

え、マンゴー?


「はい。食べ終えたマンゴーの種を植えたら
 ここまで大きくなりました」 

へえ、マンゴーってこんな姿なんですか。
おもしろーい。

「そんなふうに
 植物の栽培を楽しんでいたところに、
 ちいさな田んぼキットのことを、知ったんです。
 あ、お米って育てたことないし、
 みんなで収穫祭ができたら楽しそうだなあって、
 そういう軽気持ちで、やってみました」

(以下、栽培中の写真は、
 昨年、天下井さんが育てていた稲のようす)


栽培してみて、どうでしたか?

「大きな感想としては、
 育てること自体は、大変じゃなかったです。
 種まきや田植えの時期が決まっていたり、
 水やりが欠かせなかったり、
 そういう、タイミング的なことはありますけど、
 逆に言えば、
 栽培スケジュールをだいたい守って、
 水を切らさなかったら、お米は収穫できたので。
 わたしみたいな稲のしろうとでも
 楽しんで育てられて、収穫までできたんです」

そのなかで、難しかったことって、ありますか?

「たとえば、とつぜん葉っぱが折れちゃったり、
 ちいさい虫がついていたり、
 栽培マニュアルには書いていないような
 ささいなできごとが起きたとき。
 どうしたらいいのか、
 ひとつひとつネット検索して対処したのですが
 それが、まあ、大変といえば大変。
 でも、その手探り感が
 おもしろかった理由でもあるとは思います」


ちなみにここ、陽当たりは、どうですか?

「日の出から午前中にかけては
 陽当たりはいいんですが、
 午後からは、じょじょに日陰になってきます」
 
それでも、収穫はできたということですね。
「かならずしも一日中、
 陽当たりがよくなくとも大丈夫」っていうのは
ぼくたちの実感とも同じです。


いわゆる「真夏の水やり問題」は、どうでしたか?
おうちを空けることって、ありましたか?

「去年は、真夏に3日ほど留守にしたのですが
 栽培ケースに
 なみなみ水を張って出かけたら大丈夫でした。
 ペットボトルに水を入れて
 ケースに刺していこうかとも思ったのですが、
 午後は日陰になるし、大丈夫だろうって」

あ、本当ですか!

おっしゃるように、この場所は
一日中、カンカン照りになったりしないので
平気だったのかもしれませんね。

ぼくらの経験だと、なんのカバーもない場所で
3〜4日ほど「猛暑」の日が続くと、
枯れてダメになっちゃう稲も、ありましたので。


それでは最後に、
あらためて、はじめてお米を育ててみた感想を、
教えていただけますか。

「すごく単純な感想ですけど、楽しかったです。
 自分のお米を育てるって、
 ちょっと『イベントっぽい』というか、
 気の合う仲間とワイワイしながら
 種まきや田植えをできるのが、いいですね。
 今年は映画『100年ごはん』を撮った
 映画監督の大林千茱萸さんもいっしょに
 種まきをしました。
 お家を空けることも多い大林監督の田んぼも、
 わたしが代わりに、ここで、
 お世話をさせていただくことになっています」


わあ、それは、ありがとうございます!

「あと、細かいことで言うと、
 お米の花を見られたのが、うれしかったです。
 それに、田んぼっていう存在が、よかった。
 自分のうちのベランダに
 水のヒタヒタしたちいさな田んぼがあるって
 風景として和むというか、いいんです」

穫れたお米のお味は‥‥いかがでした?

「お茶碗いっぱいぶんくらいは、穫れました。
 で、肝心のお味ですが‥‥
 いや、これは
 我が子かわいさなのかもしれませんが(笑)、
 予想以上に、美味しかったんです!
 育てたみんなで集まって
 全員のぶんをまとめて脱穀して、
 いっしょに炊いて食べたんです。
 そのこと自体が楽しくて、
 美味しさを何割増しかにしてると思います。
 みなさんも、
 友だちと収穫祭をやるの、オススメですよ」


天下井さん、ありがとうございました!

2017-03-25-

陽当りなどの栽培環境にもよりますが
玄米の状態で
「数十グラム」にも満たない、
ほんのわずかな量しか収穫できません。



上の写真は、2014年の収穫。これだけです。

2枚目の写真のように
ぜんぶで「9個」の「ちいさな田んぼ」から
2合に満たない量しか獲れませんでした。

お米の大切さ、ありがたさを実感します。

さらに、精米すると、もっと目方は減ります。
そのままでは炊飯しにくいので
11月の下旬にお送りする
「コシヒカリの新米3キロ」と一緒に炊いて
お召しあがりください。


で‥‥ですね、
その「その11月中旬にお送りする新米」
というのが、すごいんです。

郡山産の「コシヒカリの一等米」である
「あさか舞」であることにくわえ、
生産者の藤田浩志さんが
さらに「大きさ2ミリ以上のお米」を
選別するという
ちょっと他にはない「藤田スペシャル」。


ひとつひとつの粒が大きいので、
コシヒカリ特有の香り高さ、旨味、光沢、
食べごたえ‥‥
どれも本当に「スペシャル」なお米です。

昨年の販売でも
「とどいた新米が、とても美味しかった!」
という声を多数いただきました。


自動的に袋詰めする機械がなかったので
1年めは、参加してくださったみなさんの分、
500袋を、みんなで手作業で詰めました。
(昨年から機械が導入されました!)

秋、自分のお米の栽培が終わったころ、
この、プロのつくったスペシャルなお米が
プレゼントみたいにして届くのを、
ぜひ、お楽しみにしていてくださいね。

ちいさな田んぼキット2017の販売ページは
こちらからどうぞ

2017-03-24-

お申込みがスタートした
ちいさな田んぼキット2017ですが、
今日は福島の原料を使って、
福島の業者さんにつくっていただいている
キットの特製カバーをご紹介。

特製カバーがつくコースでは、
会津地方で採れる「会津杉」を素材として
会津の職人さんが、ひとつひとつ、
ていねいに手づくりしてくださっています。


杉特有のうつくしい木目を活かして
色はつけずに
洗練されたデザインを目指しました。

耐水性を上げるために、
いちどだけラッカーを塗っています。




木材の裁断から、角を落とす面取り、
やすりがけにいたるまで
すべて、熟練の職人さんの手作業です。


組み上げたところは、こんな感じ。
どうです、素敵でしょう?
こんな特製ケースがベランダにあったら
ちょっと、いいと思いません?

まだ若い時期の緑の稲にも、
収穫直前の黄金(こがね)色の稲にも、
ぴったりだと思います。


正面の右隅には、ちいさく、
ちいさな田んぼキットのロゴを焼き印。

稲を育てるだけじゃなく、
「風景」としても
ちいさな田んぼキットを楽しみたい方、
ぜひ、ご検討ください。

こちら数量限定なので、どうぞおはやめに。

2017-03-23-

本日3月23日(木)より、
いよいよ、ちいさな田んぼキット2017の販売が
スタートいたしました。

4月から5月にかけて「種まき」をしたら、
ほどなく、かわいらしい芽が出てきます。
これが、なんとも、うれしいんです。


6月から7月にかけては
たっぷりお水を飲んでぐんぐん成長します。
ほんとに、みるみるうちに、という感じ。



夏休み真っ盛りの8月の初旬くらいには、
「ある朝、とつぜん!」
というような感じで、稲穂が出てきます。

これを、出穂(しゅっすい)と言います。
「稲の花」が見れるのも、このころです。



稲穂が頭を垂れて、黄金色に変わってくる
9月末〜10月には「稲刈り」し、
2週間ばかり、風通しの良いところで乾燥。

そしたら、いよいよ、収穫祭!


稲穂からお米の粒を外す「脱穀」、
お米の粒から籾殻を外す「籾すり」を経て、
あのちいさかった種が、
晴れて、いちにんまえの「玄米」に!

その時期に追加でお届けする
コシヒカリの一等米「あさか舞」の新米と
いっしょに炊いて、さあ、召し上がれ。


このように、数ヶ月間にわたって、
お米の栽培を、じっくり楽しめる企画です。

昨年、大好評だった
郡山ブランド野菜の詰め合わせBOXがつく
コースも、もちろん、ご用意してます。
(下の写真はイメージです)


どうぞ、みなさん、ご参加くださいね!

2017-03-22-

3月23日(木)から販売スタートとなる
ちいさな田んぼキット2017には
内容によって
いくつかのコースがありますけど、
すべてのコースに
郡山のお米農家・藤田浩志さんのつくった
「コシヒカリの一等米3キロ」がついてきます。


ついてきます‥‥と言いますか、
収穫の秋になったら(11月中旬以降を予定)、
追加で、藤田さんの田んぼから、
とれたてホヤホヤの新米が届くのです!

しかも、郡山産コシヒカリの一等米である
「あさか舞」から、
生産者の藤田浩志さんが
さらに2ミリ以上のお米を選別するという
他にはない「藤田スペシャル」です。


ひとつひとつの粒が大きいので、
コシヒカリ特有の香り高さ、旨味、光沢、
食べごたえ‥‥
どれも本当に「スペシャル」なお米です。

作家の浅生鴨さんも、このお米の大ファンで
次のようなメッセージをくださいました。


◎作家の浅生鴨さんから、ご推薦のことば。

 藤田さんがつくったコシヒカリのすごさは
 ひと粒ずつ、ちゃんと味がわかること。
 まず、そのことにびっくりします。
 文字通りの粒ぞろい。
 おいしさを言葉で説明するのは難しいですが、
 口に入れた瞬間は、やや硬くて淡白なのに、
 噛むとふわっと柔らかくなって、
 粘りと甘みが出てくる。
 そんなふうに味が変化する印象を受けました。

 昨年ぼくは、郡山のお米を育てたので、
 多少ひいき目になっているのでしょうけれども、
 とにかく、おいしいお米だったなあと。
 お米を育てて収穫するためには、
 どれだけの手間ひまが必要なのかも知ったので、
 ひと粒ひと粒が、
 やけにかわいく思えるんですよね。
 おいしくて、かわいいお米。
 何せぼくは、おかずなしにごはんだけを食べて、
 おかわりしましたからね。
 そんなこと初めてです。
 いま、この文章を書くために
 味を思い出しているのですが
 今年もまた、あのお米が食べられるかと思うと、
 ちょっと、ほっぺたが「キュッ!」として、
 すでに危険な感じになっています。

ーーー

2017-03-21-

ちいさな田んぼキットには
はじめて、自宅で稲を育てる人のために
(そういう人がほとんどですが)
春の「種まき」から秋の「収穫」までの
くわしい手順や
よくある質問等とわかりやすくまとめた
パンフレットがついてきます。
(写真は昨年2016年版のパンフレットです)


これは、郡山の安子ヶ島小学校で
子どもたちに
ながく「バケツ稲」の指導をしてこられた
「郡山のバケツ稲の達人」に
監修をお願いして、つくったもの。


種まきのタイミングや水やりについて、
「田植え」のタイミング、
真夏の水やりについて‥‥などなど、
稲の生長段階にあわせて
そのつどのコツやポイントが書かれています。


また、昨年1年間、
「ちいさな田んぼキット」を育ててくれた
全国のみなさんが、
いろんな質問を、お送りくださいました。

「水面に藻が発生しちゃったんですけど
 どうしたら良いですか?」など。

それらの質問ひとつひとつに
スーパーバイザーの藤田浩志さんが答えた
Q&A集もついているので、
このパンフレットを頼っていただければ
たぶん、おそらく、
そんなになやまず育てられると思いますよ。

みなさん、ぜひ、ご参加くださいね。
3月23日(木)から、販売スタートです。

2017-03-20-

昨年、なかでも好評だった
冬に郡山ブランド野菜BOX付きセット、
今年ももちろん、ご用意します。


これは、冬(12月)に
郡山ブランド野菜のなかでも自慢の冬野菜が
追加で届くセットで、
昨年は、以下の5品目をお届けしました。
(上の写真はイメージです)

フルーティーな甘さが特徴で、
ジュースすると本当にあまーい「御前人参」。

スイーツみたいなサツマイモ「めんげ芋」。

2014年野菜ソムリエサミットで二つ星を獲得した
キャベツ「冬甘菜(ふゆかんな)」。

そのままかじれる瑞々しいカブ「あこや姫」。

糖度が高く、加熱調理すると
いっそう甘みが凝縮する玉ねぎ「万吉どん」。



これらの冬野菜を
約3.5キロ・3500円相当の詰め合わせにして
追加で、お届けいたします。

ちいさな田んぼキットをご購入された方には
秋に、もれなく、
藤田浩志さんがつくった
「コシヒカリの一等米3キロ」が届きます。


そのお米も、とってもおいしいんですけど
せっかくだから、
郡山ブランド野菜BOXつきのコースで
自慢の冬野菜まで味わってみるのは、
いかがでしょう。

郡山ブランド野菜のことについて
くわしくは
郡山ブランド野菜協議会の鈴木光一さんに
インタビュー
しています。

おもしろいので、
ぜひ、いちど読んでみてください。


2017-03-17-

ちいさな田んぼキットのことを
はじめて知った方のために、
このページで
簡単に概要などをお知らせしていきますね。

これは福島のコシヒカリの種を使って
自宅で「自分のお米」を育てられるキットです。

(参考までに、
 昨年2016年版の販売ページは、こちら


過去2回で、全国から800名近い人たちが
参加してくださった、
たのしく、おいしいプロジェクトです。

春から秋にかけて
自分のお米をたのしんで育てたあとには、
プロがつくった
コシヒカリの一等米が必ずとどきます。
(これが、じつに、おいしいのです)


芽を出したばかりの苗は、こーんなかんじ。
どうです。きれいで、かわいいでしょう?


キットの販売開始は、3月23日(木)から。

4月の中旬にキットをお届けして、
5月中旬(東北以北の地方は5月下旬)までに
種まきしていただくスケジュール。

ていねいにつくった栽培マニュアルがつくので
はじめてのかたでも、
たぶん、むずかしくなく育てられますよ。

ぜひ、ご参加くださいね!

2017-03-15-

福島のコシヒカリの種をつかって
自宅の庭先やベランダで「自分のお米」を
楽しみながら育てられる
「ちいさな田んぼキット」ですが、
2017年版も、そろそろ販売を開始します!

大好評だった「郡山ブランド野菜」付きのセットも
もちろん今年もご用意しています。

(参考までに、昨年の販売ページは、こちら。)

販売開始は3月23日(木)あたりの予定です。
どうぞ、楽しみにしていてくださいね。

さて、今日は、遅ればせながらなのですが、
一昨年・昨年と、
キットを育ててくれている
気仙沼のみなさんの収穫祭をお届けします。

気仙沼唐桑の旅館「つなかん」を中心に
料理人として活躍している今井竜介さんが、
写真と文章を送ってくれました。

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今年も、無事に食べられましたー!

取れ高は、ぜんぶで「2.8合」。
重量に換算すると、
400グラムくらいじゃないかなあ?



ことしは
キットに付属している栽培用の土の他に
自分たちで土を用意して、
4ハコ栽培しました。

でも、ごらんのように、
ほぼ日の土が、ダントツに育ちました。

これは、
ほぼ日の土には肥料が入っているから、
ですよね。


ちなみに昨年は、
ゴールデンウィークに種まきをしたら
気仙沼はまだ寒くて、
発芽率が、あまりよくなかったんです。

なのでことしは、
5月末まで待ってから種まきしました。

そしたら、9割の種から発芽しました!
昨年に比べて、3増しの発芽率。

気仙沼と同じように、
気温の上昇がゆるやかな地域では、
5月末まで、種まきを待ってもいいかも。


ちなみに‥‥なんですけど‥‥
僕たちが「つなかん」で育てていた稲は
じつは、
けっこうスズメにやられてしまい‥‥。

なので、今回の収穫祭では
こちらの南部泰生さんがつくったお米に
主に、活躍してもらいました。

人呼んで、南部米! 美味しかったー。



ただし、今年は精米機を使ったんです。
昨年、人力で精米して大変だったから。

でも、やっぱり、
苦労して人力で精米したお米のほうが
美味しかったような気がします。

でも、自分たちで育てたお米には、
ことしも、すごく生命力を感じました。

お寿司もにぎりましたし、
みんなでいろいろつくったのですが
炊きたてごはんと、
シシャモとお漬物のシンプルな器が、
あきらかに、
いちばんのご馳走に見えた収穫祭でした。


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そうか、
気仙沼の収穫祭は「お寿司」なのかあ。

昨年の秋に、東京でやった収穫祭とは、
まったくようすがちがいます。
他の地域の収穫祭も、見てみたいです。

それにしても美味しそう。まざりたい。

そして、だいじな情報も。

気仙沼では、
ゴールデンウィークに種まきをすると、
ちょっと早かったそうです。

5月末くらいまで種まきを待ったほうが
発芽率が良かったと。

おもに東北地方のみなさん、
ぜひぜひ、参考にしてみてくださいね。

今井さん、気仙沼のみなさん、
本当に、ありがとうございました!