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勉強サイド

勉強の夏、ゲームの夏。2017

nagata

古賀さんの原体験

2017/08/25 18:08
少々話が戻りますが、
読書感想文や作文で
たくさん賞をとったり
ほめられりしてきたという古賀さんが
いちばん印象深く憶えている場面は
どんなものでしょう?

「小学校6年生のときの担任の先生が
 すごくおもしろい人で、
 新学期の最初に、
 『好きなテーマで1年間かけて
  原稿用紙50枚くらいの
  卒業論文を書きましょう』
 というふうにおっしゃったんです」

へーーーーー!

「変わってますよね(笑)。
 で、そのとき、クラスのみんなは
 たとえば偉人についてとか、
 江戸時代の歴史についてとか、
 そういうテーマで書いたんですけど、
 ぼくは、小説を書いたんです」

おおお。ちなみに、どんな?

「SFなんですけど、
 まあ、言ってしまえば、
 当時好きだった、『猿の惑星』と
 『インディジョーンズ』と
 『ジェダイの復讐』を
 合わせたようなものです(笑)。

 ところが、その担任の先生は、
 ぼくの小説をぜんぶの卒論のなかで
 最優秀賞に選んでくれたんです。

 で、その最後の授業のときに、
 2時間分まるまるの時間をつかって、
 ぼくにそれの朗読をさせたんです。
 みんなが聴いているなかで
 ぼくはそれを読みました。
 そして、最後の一文を読み終わったとき、
 クラスの全員が‥‥
 立ち上がって拍手をしてくれました」

おおおーー!
スタンディング・オベーション!
なんかいま、ちょっと感動しました。

「それが、なんていうんでしょうね、
 ぼくの原体験です。書くことの」

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