Sponsored by Nintendo.
勉強サイド

勉強の夏、ゲームの夏。2017

okuno

勝負の学校推薦と、T先生の登場。

2017/08/25 16:40
不合格通知を受けとり、
しばし「真っ白になった」ものの、
気持ちを切り替えて、
1ヶ月後の「学校推薦」の試験に
挑戦しようと決めた山邊くん。

学校は、推薦してくれることに
なったのですが‥‥
大きな問題は「小論文」対策でした。

なにしろ山邊くん、
ふつうの受験勉強をやっていません。
毎日、靴を磨いています。

当然、小論文も書いたことがない。
途方に暮れていると、
ふだんなんだかボーンヤリしていて、
あまり話したこともなかった
古文の先生が
「山邊なら、ぼくが、教えますよ」
と言ってくれたそうなんです。

その人こそ、4人目の先生、T先生。

それまで、何だか眠狂四郎みたいで、
変な人だなあと思っていて、
むしろ近づかないようにしていた
山邊くんでしたが‥‥。

「1ヶ月後の小論文試験を前にして、
途方にくれている僕に、
T先生は、
俺が見てやるから大丈夫だ、って。
じつは先生は、
筑波大学の人文出身だったんです。
『筑波でしょ? 人文でしょ? 
大丈夫、間に合う』って言ってくれた。
じつは先生は、
数年前に大病をわずらって、
毎日の勤務が、
むずかしい健康状態だったのですが、
病気の前は、たくさんの高校生を、
大学へ合格させてきた先生だったんです」

おお、頼りにならなそうで、
むちゃくちゃ頼りになるキャラ登場!
マンガみたい‥‥。

「その日から、
T先生の出してくださる問題に対して、
ぼくが小論文を書き、
それを先生が丁寧に添削してくださる‥‥
という毎日が続きました。
1ヶ月間、毎日です。
先生は、身体のことがあったので、
毎日の勤務が、
難しかったんですけど‥‥。
これが、そのときの、小論文です。
こんなふうに、先生は、
びっしり赤字をいれてくださった」

すごい‥‥なんだか泣けてくる。

「先生のモットーは、
受験勉強とは、質と量の両立である、
ということでした。
質の高い問題を、大量にこなせ、と。
質の部分は俺が担保してやる、
だからお前は、ひたすら量をこなせと」

こうして山邊くんは、
T先生という素晴らしい伴走者を得て、
見事1ヶ月後の小論文試験を乗り越え、
晴れて筑波大学に入学したのです。

みんな、よろこんでくれたでしょうね。

「F先生、O先生、N先生、T先生、
4人の先生をはじめ、
みんな、よろこんでくださいました。
大学の掲示板で合格をたしかめて、
電話で両親に電話して、
受かりました、
ありがとうございましたと言ったら
母は、電話口で、泣いていました」

そうでしょう、それはね。いろいろね。

「でも、こころのなかでは、
ありがとうございます、というより、
これまで
心配をかけてしまって、すみません、
という気持ちでした」

この記事をシェアする