Le pivotの秋の服、
あのひとに着てもらいました
01 引田かおりさん
ニット感覚で着られるクルーネックのトレーナーと、
weeksdaysのためにつくってもらった
ダブルジップのパーカー。
Le pivotのふたつの秋の服を、
ふたりのかたに着てもらいました。
日ごとに少しずつ寒くなってきたけれど、
まだ厚手のコートを着るほどではない、
そんな季節のおしゃれの参考になさってくださいね。
文=伊藤まさこ
写真=南萌(weeksdays)
引田かおりさんのプロフィール
ひきた・かおり
Dans Dix ans/gallery fève オーナー
「吉祥寺においしいパン屋をつくりたい」
という思いを実現すべく、
夫であるターセン氏の退職をきっかけに、
2003年に「Dans Dix ans」(ダンディゾン)を
夫妻で開業。
同じ建物の2階には、引田夫妻が
「素敵だと感じるもの」を紹介するギャラリー
「gallery fève」を同時にオープンさせた。
著書に『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)
『たぶん だいじょうぶ』(大和書房)
『しあわせのつくり方』(KADOKAWA)
などがある。
「weeksdays」では
「鋼正堂のうつわ」「ハンドソープ」「小ひきだし」
などのコンテンツにも登場。

今秋の新刊『LOVE MYSELF』(大和書房)も、
どうぞお見逃しなく。
■Dans Dix ansのwebsite
■gallery fèveのwebsite
「トレーナーもパーカーも大好き。よく着ます」
という、かおりさん。
Tシャツ一枚では寒いけれど、
ニットを着るにはまだ早い。
そんな端境期にえらぶことが多いそう。
取材に訪れた日もまさにそんなお天気。
しとしとと小雨が降る土曜日でした。
ギャラリーにおじゃまするとまず目に入ったのは、
テーブルの上に準備された
コーディネート用のアクセサリーと靴下。
「一年中、素足でいることはほとんどない」
というかおりさんがえらぶのは、
ご友人のブランドw&fwのもの。
それから、スニーカーが3足。
ラックにはパーカーとトレーナー、
そしてパンツやワンピースが何着も。
どれも手入れがゆきとどいていて、きれい。
こんな風に準備万端整えて私たちを待っていてくれる。
ありがたいことです。
まずはじめに着ていただいたのは、
黒のパーカー。
白いワイドパンツに、
Tシャツ、スニーカーという、
清々しいコーディネート。


ダブルジップのウェスト部分は、
ちょっと開けると、
座った時に腰回りがもたつかずきれいなラインに。
「パーカーは、3、4枚持っていて、
時には夫と共有することも」
なんでもかおりさん、
男の人のパーカー姿がとても好きとか。
「ジャケットからフードがのぞいていたりすると、
とたんにおしゃれに見える」んですって!
まったくノーチェックだった私‥‥
街ゆく人をチェックしてみます。
同じパーカーで別の着こなし。
「夏に活躍したリネンのワンピースと、
リネンのパンツを」
端境期の重ね技、参考になります。
シルバーのネックレスは、
お嬢さんの舞さんがつけていて、
「同じものが欲しい!」となったんですって。
黒にシルバーが映える。
ジップともぴったりです。
そうそう、最初のコーディネートは、
一粒ダイヤのネックレスをつけてくださったかおりさん。
ジップを開けたり閉じたり。
パーカーの下に合わせる服の色や
アクセサリーを変えるだけで、
こんなに首回りの雰囲気が変わるのですねぇ。
場所を変えて地下のパン屋さんへ。


ガラスの向こうでスタッフがキビキビと働く、
この光景が大好きです。
最後は白いトレーナーのコーディネート。
フリルの襟のついたブラウス、
新鮮です。
「大人でも着られるかわいい襟がないかな?
と思って見つけたのがこのブラウス」
でもね、とかおりさん。
「身頃や袖がオーバーサイズで、
中に重ねて着るともたついちゃうから、
お直し屋さんで袖を切ってもらったの」
なんとノースリーブにカスタマイズ。
そういえば、愛用してくださっている
saquiのテーパードリボンパンツも、
「リボン、取っちゃった!」
とおっしゃっていましたっけ。
自分にとって、必要なものとそうでないもの。
しっくりくるものとこないもの。
その嗅覚が敏感、そして正直。
軽やかな素材のスカートに
白いソックス、黒のスニーカー。
アクセサリーは控えめ、
ネイルはきちんと。
「どうせ私なんてと思いはじめたら、
自分がかわいそう。
手をかけて、ケアしていったら自分に返ってくると思う」
つややかな髪(なんとカラーをしていないのだそう!)、
つるんとした肌。
「子育てしたり、専業主婦だった時代は
パッとしなかったけれど、
今が一番元気!」というかおりさん。
トンネルはいつか抜けるからという言葉に、
勇気づけられる人、多いんじゃないかな。
もちろん私も。