REPORT

折敷のコーディネート[2]
伊藤まさこさん

きょうは、伊藤まさこさんの
折敷のコーディネートを紹介します。
「どことなく、和」の印象もある折敷、
伊藤さんはどんなふうに使うんでしょう?
5つのスタイル、ごらんください。

小さな折敷はおやつの時間に重宝します。
カップにはお茶を、
豆皿には落雁などの小さなお菓子をちょこん。
リネンのティーナプキン(小さめのナプキン)をそえると、
ちょっともてなし風にもなります。
家事や仕事の合間の区切りの時間。
「なんとなく」過ごすのではなく、
ひとつひとつ器をえらび、折敷の上へ置くと
気持ちがしゃきっとするし、
「よし、次!」とも思う。
そんな気持ちの切り替えに、
この折敷は役立ってくれるのです。

どことなく和のイメージのある折敷ですが、
シンプルな形なので和洋問わず、
トレーのような感覚で使えます。
イッタラのカップとプレート、
ミルクピッチャーでモノトーンでコーディネート。
カップにはコーヒーを。
プレートにはクッキーやドーナッツを盛って
フィーカの時間を。

(編集部註:フィーカとは、スウェーデンの生活習慣で、
コーヒーブレイクの時間を意味するそうです。)

小さくてかわいらしい
中国茶の茶器や道具を並べてみました。
和はもちろん、洋も、そして中にも合うのが
この折敷のいいところ。
小さな空間に好きにレイアウトしていくのも
たのしいもの。
ちょっとままごとみたいな感覚です。

大きな折敷は、スーププレートや
ディナープレートを置くこともできます。
パスタとワインで一人、簡単な晩ごはん。
そんな時でも、折敷があるときちんとして見える。
トレーでもなく、ランチョンマットでもない、
幅広く使える折敷は、
これからの私のテーブルに変化をもたらしてくれそう。

お客様が来る時、
慌てないように、
こんな風に前もってセッティングしておくと、
心に余裕が持てます。
下は猿山さんと一緒に作った白い丸皿。
上には中国のお皿を、朱のお箸とスッカラが
全体を引き締めてくれます。

(伊藤まさこ)

2019-02-27-WED