テーブルに木のものを

「器のコーディネートがむずかしい。
どうしたらよいでしょう?」
時々、こんな質問を受けます。

そんな時私は、
「服と同じと考えればいいんですよ」
と答えます。
たとえばリネンのシンプルなワンピースがあったとしたら?
それに合わせるのは、
少しきらりとしたゴールドのピアスやリング。
バッグはかごにしてみよう。
素材のちがうものを合わせることによって、
全体のバランスがよくなる。
きっと、こんな風に毎日、
自分なりに工夫しているはずだから。

器も同じこと。
土ものの大皿を主役にえらんだならば、
取り皿は磁器に、
ガラスも入れてみようか?
すると、
テーブルの上のバランスがよくなる。
たのしげで軽やかにもなるものです。

今週のweeksdaysは、
木の折敷とカッティングボードを紹介。
折敷は楢、
カッティングボードは山桜。
風合いはそれぞれですが、
共通するのは、
テーブルの上が、おだやかでやわらかくなるということ。
ほかの器のじゃまをしないということ。

コーディネートの名脇役になってくれる、
折敷とカッティングボード。
磁器の器にひきつづき、
デザイナーの猿山さんと、東屋の熊田さんとの
鼎談と合わせてどうぞ。

伊藤まさこ

2019-02-22-FRI