黒がとてもうつくしく、品質感の高い、
saquiとweeksdaysのコラボによる
フォーマルウェアのシリーズ。
好評をいただき完売となっていた
アイテムの再入荷とともに、
新作、新色が登場します。
すでにこのフォーマルシリーズを持っている2名と、
ほしいけれどまだ入手していなかったという2名が、
伊藤まさこさんと話しました。
フォーマルウェアは着るTPOが決まっている? 
ふだんは着られないのかな? という話題から、
saquiのフォーマルのすごいところについて、
ワイワイと、たくさんおしゃべりしています。
どうぞおたのしみくださいね。

座談会出席者のプロフィール

伊藤まさこ 
いとう・まさこ
weeksdays主宰。スタイリスト。
saquiのフォーマルウェアは
全点がずらり自宅のクローゼットに。
お悔やみの場から華やかなシーン、
旅先でのお出かけまで、
ミニマムなアイテムを使いながら、
あらゆる場面に対応するコーディネート手腕は、
「ほぼ日」乗組員女子のあこがれの的。
仕事以外ではバッグはうんと小さめ。

小泉絢子 
こいずみ・あやこ
「ほぼ日」古株乗組員。
自称・weeksdaysの公式ストーカー、と言い切るほど、
ワードローブをweeksdaysに頼っている。
2男1女の母。
「ほぼ日」ではなかなか責任のある立場でもある。
フォーマルウェアの購入は、ただいま検討中。

倉持奈々 
くらもち・なな
「ほぼ日」乗組員。
糸井重里のマネジメントを担当。
weeksdaysの大ファンで、
社内で小泉絢子とよく服がかぶっている。
大企業の役員秘書だった前職時代は
フォーマルウェアをロッカーに常備していたというが、
転職後の今は‥‥?
横浜ベイスターズの大ファンでもある。

藤井裕子 
ふじい・ゆうこ
「ほぼ日の學校」を経て、商品事業部に。
weeksdaysには2022年から参加。
よく食べ、よく飲み、
神田界隈の飲食店にも足しげく通う。
そのため「ほぼ日」周辺のグルメ情報は
彼女に頼る人が多い。
そしてひとりでもスナックに行く行動力の持ち主。
weeksdaysのフォーマルは一着持っているが、
「まだ出番がないんです」とのこと。

山川路子 
やまかわ・みちこ
「ほぼ日」デザインチーム。
じつは「ほぼ日」乗組員歴17年目という古株で、
weeksdaysは、その前身の
「白いもの。」「&」時代からの担当。
双子の娘の母。
ふだんは完璧な標準語だが、
関西出身者と話すととたんに大阪弁が出る。
weeksdaysのフォーマルを便利に使っている。

(司会)武井義明 
たけい・よしあき
いつの間にか最古参となってしまった古株乗組員。
weeksdaysでもスタート時から
多くのテキストを担当してきた。
コンテンツにレディスものが多いため、
時に知識がなく苦戦しつつも、
あんがいたのしくやっている。
サイズの合うフォーマルはワードローブにないが、
黒の上下を組み合わせてしのいでいる。
増え続けてきた体重をなんとかしたいと格闘中。

01
えっ、フォーマルはあとまわし?

──
今日は伊藤さんと「ほぼ日」乗組員で、
フォーマルウェアについて
いろいろとお話しできたらと思います。
伊藤
どうぞよろしくおねがいします。
──
weeksdaysで扱っている
saquiのフォーマルウェアを
すでに持っているのが、山川さんと、藤井さん。
持っていないのが、小泉さんと、倉持さんですね。
伊藤
倉持さんは、以前、大企業で
役員秘書をなさっていたんですよね。
お仕事柄、フォーマルウェアを着る機会も
多かったんじゃないかなって想像しているんです。
倉持
はい、前職では、それこそ会社のロッカーに
フォーマルウェアを3着、常備していました。
山川
ええ、そんなに?!
小泉
緊急対応用?! 
伊藤
その3着って、少しずつ違うわけですか。
倉持
完全なフォーマルがひとそろい、
そして上司に同行するときのもの、
さらに、お手伝いできるぐらいの、
ちょっと動きやすい素材のスーツでした。
靴やバッグもあって、
家に戻らずに着替えられるようにしていました。
けれど「ほぼ日」に来てからは、
家のクローゼットに眠ったままになっています。
伊藤
転職後は、出番が少なかったんですか。
倉持
そうですね、やはり職業柄だったのだと思います。
でも、今も、一着は持ってなきゃ、と思ってます。
いつ何があるかわからないですものね。
──
その時代のものは、今、着ようとすると‥‥。
倉持
もう着られないと思います。
10年くらい前のものですから。
山川
フォーマルを着る機会って、
10年くらい平気で経っちゃうことがありますよね。
伊藤
10年の間には、
デザインも変わっていると思うんですよ。
先日、48歳の男性の金工作家の友人と
話していたんですが、
彼は、フォーマルウェアを毎年替えるんですって。
小泉
え? 毎年? 
伊藤
いいものだけれど古いのを着続けるより、
安くても新しいものを着るようにしていると。
だから量販店で、高くないものを選ぶんだそうです。
小泉
男性のスーツって、流行がないようでいて、
実は毎年、微妙に変わるんですってね。
伊藤
そうなんですよね。
その話を60代の男性にしたら、
「それは若いからできるんですよ」と。
歳を重ねると、やっぱりいいものを着ないと
おかしいんですって。
──
自分は十数年前、仲のいい友人が突然亡くなった時、
一張羅を着て行こうと思い、
いいブラックスーツを揃えたんです。
ところがその時、ダイエットに成功していたんですよ。
その後、太ってしまって、まあ着られないこと‥‥(笑)。
一同
(笑)
小泉
難しいですよね~。
伊藤
その着られない一張羅は
どうしているの?
──
そのままクローゼットにあります。
誰かにあげるべきか、
もう一度痩せる日を夢見るか。
でも、それこそデザインが
変わっているでしょうね。
伊藤
たとえば、
おしゃれ上級者の中には、
トレンドのものは、
数着持っていればいいですよって方もいて。
──
そこを追いかけるというよりは、
数着に抑えて、
着回しのきくものを買ったほうがいいと。
伊藤
そういうことですね。
小泉
そこがまさしく「weeksdays」は便利で、
毎回じゃなくても買い足しをしていたら、
必然的に普遍的なものとトレンドのものが
ちょうどよく混じるんです。
私はもともとトレンドに無頓着なんですが、
weeksdaysを買うようになってから、
「もう、ついて行けばいいんだ!」って、
ラクになりました。
山川
たしかに、絢さん、
会社でもよくweeksdaysを着ています。
今日もつま先までweeksdays。
小泉
weeksdaysばっかりです!
公式ストーカーと呼んでください。
倉持
(笑)わかります。
私もそう。時々かぶっちゃいますよね。
小泉
weeksdaysのいいところはですね、
体型をそんなに気にせず着られることです。
みなさんご存知のとおり、
私、8キロぐらいしょっちゅう増減するんです。
人間風船? なんて言うの?
伊藤
それはどういうこと‥‥(笑)?
小泉
8キロ増えてしまったら、
ダイエットをして体重を戻すんです。
実は減らすのは早くて、
増えるほうがゆっくりです。
2年くらいで徐々に増え、
それを一気に戻すんです。
山川
ちゃんと戻せるのがすごいですね。
──
受験勉強か! っていうくらい
集中して落としてますよね。
小泉
‥‥この話、関係なくないですか。
大丈夫ですか。よくないんじゃないですか。
伊藤
おもしろいから、そのままで大丈夫です。
小泉
でも、本当、weeksdaysの服は
お腹まわりのいかんともしがたいお肉ちゃんたちを
ちゃんと収納してくれるというか。
それで着ていて何より気持ちいいです。
そこは、伊藤さん、
やっぱり大事になさっているんですよね。
伊藤
デザイナーさんがわたしと近い年代か、
すこし上の先輩だということが肝だと思うんです。
ここにちょっとお肉がついてきたなとか、
そういうことを実感している。
腰回り、二の腕など、とくにそうですよね。
ノースリーブも、その年代のデザイナーがつくるものは、
ほんとうに良く考えられていますよ。
小泉
すごくすてき。でも、
私はノースリーブ、無理です。
倉持
私も‥‥。
伊藤
いや、大丈夫です。
weeksdaysのノースリーブは、
うまく隠れるようにできてます。
二の腕は、前は出しても、
後ろが隠れればいいの。
小泉
大丈夫な人はそう言うんですよ~。
‥‥ということについては、
またあらためて座談会でお話ししたいです。
話を戻しますと、weeksdaysの服は、
体型をあまり気にせずに着られるものが多いので、
とってもうれしいです。
──
そのweeksdaysがsaquiといっしょに
フォーマルをつくったわけです。
小泉
きっかけは、なんだったんですか。
伊藤
そもそもsaquiのテーパードリボンパンツ
いいなと思っていたんですよ。
小泉
はい。着てます。
わたし、発売前に、伊藤さんから
「このパンツ、毎日着られるのよ」と聞き、
着てみたら「あ、ホンマや!」。
山川
弊社、かなりの女性たちが着ていますね。
伊藤
シワにならないし、上品だから、
そうだフォーマルの席にもいいんじゃない? 
と思って、saquiのデザイナーであり
主宰の岸山沙代子さんに伝えて、
つくってもらったんです。
そこからスタートしたんですよ。
小泉
それなのに私がフォーマルを買っていない
理由を言っていいですか。
私、このパンツのほかに
saquiの丸衿プルオーバーと、
ストレートスカートを持っているんですけど、
ちょっとした場なら、その組み合わせで
フォーマルとして使えるんですよ。
山川
うんうん。なりますよね。たしかに。
小泉
学校行事とか。
さらにweeksdaysは
ほかに買いたいものが押し寄せてくるので、
フォーマルがあとまわしになっているんです。
伊藤
そっか、そういえば、
株主ミーティングもそれで?
小泉
はい、そのスタイルで出たことがあります。
とてもきちんとして見えるので、
もちろんお世辞だと思いますが、
みなさん褒めてくださって! 
山川
いや、すてきでしたよ。
カッコよかったです。
ちょっとした風格が出るんですよね。
倉持
saqui、すごいですよね。
今回ワンピースを改めてページで見て、
黒が深いのがいいなと思ったんですよ。
伊藤
そうなんですよ! 「黒が深い」。
倉持
フォーマルな場に行くと、
じつは黒の色もいろいろあることに
気がつくんですよね。
「あ、これはきれいだな」という黒もあれば、
そうでもない黒もあって。
すぐにわかりますよね。
伊藤
そう、黒って、
ごまかしがきかないんですよ。
倉持
きかないです。
小泉
えっ、ごまかしがきかないって、
どういうことですか。
倉持
ちゃんとしているつもりでも、
安っぽい黒って、ばれちゃうっていうか。
伊藤
岸山さんとも話したんですが、
saquiのテーパードリボンパンツを
街で時々見かけるんだけれど、
「あっ」とかって、すぐわかるの。
それはまず素材のよさ、色味なんですよ。
小泉
たしかにこの素材、すばらしいですよね。
家でも洗濯機で洗えて、
色もそのまんまキープで、
素材感も買ったときから変わらない。
伊藤
アイロンはかけている? 
小泉
かけていないです。
全くしてないです。
伊藤
そこなの。
アイロンで失敗すると、
縫い代のアタリが表に出たりして、
かえって残念な感じになることがあるんです。
けれどもsaquiのこの素材は
アイロンがいらないから。
小泉
え、縫い代のアタリ? 
そんなこと気にしてアイロンかけるんですか。
その議題でまた座談会ができます!
一同
(笑)
(つづきます)
2023-10-19-THU