SLOANE × weeksdaysのキュロットが完成したとき、
真っ先に「これをぜひ着てもらいたい!」と思ったのが、
料理研究家の野口真紀さんでした。
なにしろ野口さん、冬でもほとんどソックスは履かず、
春から秋は(ときには冬でも?)
ショートパンツ率がとっても高いという人。
いつも、すごーく元気がいっぱいで、
野口さんの料理教室に通う人たちの間では、
「元気をもらった!」という感想が多いらしい、
そんな方なんです。
伊藤さんとは旧知の仲(20代から!)で、
「まあちゃん」「真紀ちゃん」と呼ぶ仲。
キュロットに私服でのコーディネートをお願いした
フォトセッションのあとで、
ふたりがおしゃべりした様子を、
その写真をまじえながら、
4回にわたっておとどけします。
ダイエット指南としても、ナイスなお話なんですよ!

01
食べたい心と痩せたいカラダ

伊藤
真紀ちゃん、今日は、ありがとうございます。
今回、キュロットをつくったんですけど、
その話をするのに、どなたと一緒がいいかなぁって考えて、
「そうだ! 膝小僧といえば、真紀さん!」と。
以前、コンバースの試着の
コンテンツ
に出ていただいたときも、
ショートパンツが大好きと言っていて。
野口
大好きなんです。
けっこうみんなは膝小僧を隠すんですよね。
伊藤
「膝に年齢が出ちゃう」って。
野口
年齢とともに、しわしわになってくるの、膝が。
伊藤
膝に、変な人相が出てくるよね。
小僧のはずなのに、なんか、老けた‥‥。
野口
そう! おばあちゃんが出てくる!
座っていればまだいいのよ、
曲げてれば膝も張っているわけだから。
でも立ち上がると、ほら、人相が出てくる。
伊藤
年齢は手や首にあらわれるって言うけど。
野口
「三首」(さんくび)ね。
首、手首、足首。
伊藤
けっこう膝小僧もそうなんですよね。
でもわたしも「出す派」だから、
「別にいいじゃん!」と思っていて。
「weeksdays」では以前、
MOJITOというブランドの山下裕文さんと
膝小僧を出すことについての対談
したことがあるんです。
それでね、わたしのまわりで、
いちばん膝小僧を出してる人が、真紀ちゃんだから、
ぜひ新作を穿いてもらおうと思ったんです。
野口
そうなの(笑)? 
伊藤
トラッドなものが好きだから、
きっと似合うはず! って。
野口
トラッド、好きです。
今回のSLOANEも好きです。
伊藤
パンツは前ファスナーのタイプが好きなんですよね。
ファスナーがないタイプは
「お腹が出て見えるから」って言うんだけれど。
野口
ファスナーつきのほうが、
明らかに、お腹は出なく見えるのよ。
伊藤
とはいえ、お腹、全然出てないじゃない。
野口
そりゃもう必死だもの。
伊藤
料理研究家っていう仕事ですから、
食べることも仕事の一部ですよね。
そのなかでこの体型を維持するって! 
確か、年間365日‥‥。
野口
うん、ワインを飲んでる! 
伊藤
撮影の時に、真紀ちゃんの体型に驚いて、
「いったいどうしているの?」って訊いたら、
人間の体は、カロリーの消費と補充のバランスだから、
必要以上のカロリーを摂ったら太るんだよって。
そりゃそうだ。
野口
そう! だから私たちくらいの年齢の女の人は、
普通に生活していると、1日2000kcal未満なの。
それを越すものを口から入れなければ、
太らないはず‥‥と。
伊藤
でも、絶対、もっと食べてるでしょ? 
どうやって維持しているの。
野口
まあちゃんだって維持してるじゃない。
伊藤
体重はじわじわ増えてます。
代謝もめっきり落ちたしね。
「必要カロリー以上のものを食べると太る」。
その仕組みがわかってるのに、
食べても太らなかった時代のことを
口と目が覚えてるから、食べちゃうの。
野口
わかる、わかる。
伊藤
そのへんの差し引きはどうしてるの。
野口
心構えとしてはね、
「常にお腹がすいてないと気持ちが悪い」
と思うようにしてる。
16時間ダイエットは本当に効いたよ、私には。
16時間食べないだけ。
夜8時に食べ終わったとして、
翌日のお昼12時まで、
カロリーのあるものは口にしない。
睡眠時間もあるから、そんなに難しいことじゃない。
意外といけるのよ。
寝て、起きて、朝は白湯飲んでね。
伊藤
午前中は仕事してたらあっという間?
野口
そうなの。
伊藤
それを毎日やってるの?
野口
それは、太ったときのリセット方法。
だから例えば、お友達とイタリアンに行くとするでしょ。
そこで我慢したくはないでしょ? 
パスタも食べるし、ピザだって食べるし。
そうしているうちに体重が増えてしまったら、リセット。
伊藤
外食では我慢しない?
野口
もちろん我慢しない。
でも外食は週に1回にしてる。
伊藤
そうか! わたし、
週に3、4回、外食することもあるから‥‥。
野口
でもさ、外食も、頼み方よ?
年を取ったらたんぱく質が大事でしょ。
そういうメニュー構成にするの。
伊藤
ああ、どうして、こうも違うの。
どうしてそんなことができるの‥‥。
野口
やっぱり意識だよ。
きれいでいたいという。
伊藤
人前に出る仕事だものね。

SLOANEのキュロット、
野口真紀さんのコーディネート 1


ネイビーのキュロットに合わせたのは、
ラルフローレンのTシャツと、ヒールの靴。
脚がしゅっときれいに見えて、立ち姿が美しい。
体型維持の努力プラス、
「堂々とする」ことも、
服をきれいに見せるコツなのですねぇ。
ちなみにラルフは大好きなブランドとか。
この靴も色違いで3足持っているんですって。

(伊藤まさこ)
(つづきます)
2023-03-26-SUN