3色のマグ、
それぞれのつかいかた。
その1 チョコレート(飴釉)。
つくり手の中里花子さんは、
自身のうつわの「使い手」でもあるんです。
唐津から届いた写真つきのおたよりと、
東京の伊藤まさこさん、それぞれの使い方、
色ごとに、3回にわけて、おとどけします。
気軽に、マグでお抹茶を。

うつわ=チョコレート 大 Ⓒmonohanako
トロリと溶けたチョコレートのような飴釉。
和でも洋でも合うような、
落ち着きのあるトーンで
渋好みの方にぴったりだと思います。
私のパートナーが和菓子が好きで、
たまにおやつに和菓子とお抹茶をいただきます。
お抹茶茶碗を使うのではなく、
自宅の食卓でカジュアルに飲むお抹茶には
マグを使うこともあります。
茶筅ひとつでシャシャっとお茶を点てて、
サクッと飲んで、あとはチャチャっと水で洗うだけ。
とってもカンタンで美味しい時間を味わえるので最高です。
口が広い大きめのマグだと茶筅も通し易く、
底に緩やかな曲線があるのでお抹茶も点て易いです。
飴釉のマグとお抹茶の緑との相性も良い感じで
気に入って使っています。
今回のマグは持ち手の幅を大きめにしたので
持ち易く手の馴染みも良いようです。
(中里花子)
キャンドルを浮かべて。

うつわ=チョコレート(飴釉) 右が小、左が大
新色のチョコレート、
色合いや肌合いが、とってもいい感じで、
食器棚にしまっておくのがもったいない。
リビングの片隅に大小1つずつ置いて、
その姿をしばらく愛でることにしました。
それから数日経ったある日、
ロンドンに住む友人から届いたのは、
月桂樹とローズマリーのキャンドル。
さっそく小さい方のカップに水を入れ、
キャンドルを浮かべると‥‥
ああ、いい感じ。
カップの中が静かに照らされて、
また違う一面を垣間見たような気になりました。
(伊藤まさこ)
器のように。

うつわ=チョコレート(飴釉) 大
容量たっぷりのマグは、
こんな風に器のように使っても。
ちょっと質感の違う、小さめの磁器のカップを合わせて、
チョコレート色を盛り立てます。
中には、
黄色から茶のグラデーションが楽しい、
ドライシトラスを。
入れるもので、ずいぶん印象は変わるもの
(花子さんは、このカップにお抹茶を組み合わせていて、
それがとても新鮮でした)。
臆さず、あれこれ盛って欲しいなと思います。
(伊藤まさこ)
あまいもの。

うつわ=チョコレート(飴釉) 右が大、左が小
チョコレート色ですもの、
なんと言っても一番似合うのは、
ホットチョコレート!
マシュマロを浮かべて、
あまーい気分を盛り上げます。
器から立ち上る湯気が、
いかにもあったかそうではありませんか。
(伊藤まさこ)