saquiの冬のコレクション、
岸山沙代子さんが解説します。
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緑に囲まれた静かなエリアに
アトリエを移転したばかりのブランド、
saqui(サキ)。
伊藤まさこさんといっしょに
ひざしのあたたかな制作室におじゃまして、
主宰でありデザイナーの
岸山沙代子さんのお話をうかがいました。
「weeksdays」に並ぶこの冬の新作、
どれも、すてきなんです!
3回にわけて、おとどけします。
[2]シルクワンピースと、
ツイードスカート。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2020/11/MG_3975-800x800.jpg)
絹100%の素材で、ワンピースをつくりました。
もとになったデザインは、2年前の春夏のワンピース。
今回のものは、秋冬の発表ですけれど、
オールシーズン、着られるようにしています。
丈は、長め。「長さが新鮮!」と
言ってくださる方が多いんですが、
まさしく、今っぽい感じを取り入れています。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2020/11/MG_4519-800x800.jpg)
目立つのは襟の形。
すっきり見せつつ、かわいらしい、
ノーカラーのVネックなんですが、
留めるとそのVはそんな深くないのが
おわかりいただけると思います。
前身ごろの、左右の胸と、腰につけた
4つのポケットも、デザインのアクセント。
ポケットがポイントになることで、
長いワンピースでも、間延びしない印象を生んでいます。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2020/11/MG_4554-800x800.jpg)
1枚で着てもとても気持ちのよい素材ですが、
細めのパンツを下に穿くのもおすすめです。
裾をボタン留めせず、フワッと開いて着ると、
裾さばきもよく、軽快な印象になります。
キャミソールを着て、パンツを穿けば、
前ボタンを全部開けるのもかわいいですよね。
タイツにスニーカーも合います。
寒い時季は、上にコートや
ロングカーディガンを羽織って。
ちなみに、このワンピース、
saquiでは完売をしていますので、
「weeksdays」だけの取り扱いとなります。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2020/11/MG_4260-800x800.jpg)
グリーンに、ちょっと茶色が混じった、
ツイードを使ったスカートです。
ここまで鮮やかなデザインのツイードは、
saquiでは珍しいタイプです。
英国のリントン社(LINTON)の生地で、
フリンジになっている糸や、リボンのような糸、
コードなど、いろんな糸を使って織られている、
世の中では「シャネルツイード」とも
呼ばれているものです。
見本を見たとき、クラシックなコレクションのなかに、
saquiにきっと合う! と、
かわいくキラッと光って見えたのがこのデザインでした。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2020/11/MG_4786-800x800.jpg)
デザインとしては、前身頃に大きめのポケット。
かわいいだけじゃなく、
これがあると、お腹ポッコリも目立ちにくいんです。
後ろは「riri(リリ=ハイブランドも使っている、
スイスの古いファスナーのメーカー)」のファスナーで。
かたちはストレートで、裾にはスリットをつけました。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2020/11/MG_4261-800x800.jpg)
おすすめの着方ですが、
このスカートが主役級になるので、
全体をシンプルに品良く、スッキリした感じで
まとめるのがいいかなって思います。
たとえば、タイツを穿いて、ショートブーツと合わせる。
上はグレー、黒、白などのシンプルなニット。
ブラウスでもいいと思いますよ。
靴は、小柄な方は、ヒールのある靴を。
ショートブーツや、
ロングブーツもかっこいいと思います。
私がなぜこのスカートを作りたくなったかというと、
パリに、好きなバッグデザイナーさんがいて、
その人がツイードのタイトスカートを穿いていて、
すごく、かわいかったんです。
タートルを着て、白、グレーか白っぽい感じの
ツイードスカート。
そして、ちっちゃいバッグを斜め掛けにしたスタイルで
接客してくださって、「何てかわいいの!」と。
そのとき「ツイードのストレートかタイトのスカートを
いつか作ろう! 普通なのに、かわいいものを」
って思ったんです。
それが、この生地と出会って、実現しました。
(つづきます)