デザイナーとスタイリスト、
ふたりの目から。(2)
つくり手の岸山沙代子さん、
服づくりのアイデアをだした伊藤まさこさん、
デザイナーとスタイリスト、
ふたりの目から、同じ商品を紹介します。
どんな服? どう着るのがおすすめ?
2回にわけて、ご紹介します。
Vネックブラウス
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2018/07/MG_6925-1-800x800.jpg)
袖口や襟ぐりから風が入っては抜けて‥‥。
涼しげな見た目だけではなく、
着ていると風を感じる一枚です。
この感じどこかで‥‥と思っていたのですが、
岸山さんの「平面的な折り紙のような」という言葉で、
そうか、浴衣と似ているんだ!
と気づいたのでした。
去年の夏はこのブラウスで乗り切ったと言っても
おかしくないくらい
洗っては着て‥‥を繰り返しましたが、
手に取る理由はその着心地だけでなく、
鮮やかなブルーのギャザースカートや
黒いパンツ、
ロールアップしたデニム‥‥と、
どんなボトムスとの相性もよいということ。
今日はパンツと白いサンダルで
同系色のコーディネートにしてみました。
(伊藤まさこ)
Vネックワンピース誕生の
もとになったブラウスです。
まだ「saqui」がうまれる前、
「SAYOKO KISHIYAMA」のネームで、
もっとパリッパリの生地でつくったブラウスが原型。
そのとき、こういうハリのある生地でつくると、
立体裁断なのに平面的な折り紙のような
たのしさ、かわいらしさがあることに気付きました。
今回の生地は日本製の上質な、
ハリのあるコットンタイプライターです。
(岸山沙代子)
テーパードリボンパンツ
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2018/07/MG_6929-1-800x800.jpg)
先日、私と同世代の編集者が
多く集まる編集部に行きましたが、
「一日のうちだれかしらがsaquiの服を着ている」
と言っていました。
この世代、みんな何を着たらいいのだろう?と
本当に困っていると思うのですが、
着ていて楽ちん、
でもけしてだらしなく見えないsaquiの服って、
私たちの救世主になりつつあるみたい。
このパンツのウェストはゴムですが、
考えられたパターンのおかげで全体的にすっきり。
鮮やかな色とハリのある生地、
ウェスト部分のリボン‥‥と、これまた岸山さんの
細かな気配りが随所に見られます。
(伊藤まさこ)
ゆったり目のテーパード、ファスナーなし、
パジャマのようにリラックスして着られるパンツです。
でも、だからこそ、
メンズのスラックスに見られるような
「玉縁ポケット」とヒップにはパッチポケット、
クロップド丈の端正なデザインに仕上げました。
ゴムが入ってて、紐で止めるウエストから、
すとんとしたすっきりとしたテーパードシルエット。
ウエストには白のグログランリボンをつけ、
女性らしさをプラスしています。
(岸山沙代子)
タックギャザースカート
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2018/07/MG_6934-1-800x800.jpg)
いくつになってもふんわりスカートが好きです。
ただしこの年でそれを着るのは、
いくつかのハードルを越さねばなりません。
まずシックな色合いであること。
上質な生地を使うこと、などなど。
スカートにボリュームがある分、
コーディネートはごくごくシンプルに
夏は白いTシャツと、
秋から冬にかけては同系色のニットでまとめて。
トップスによって手でくしゃっとさせて
ボリュームを出したり、
または抑えたりと形が自分で決められるのもうれしい。
春夏秋冬一年を通して着られる、
スカートです。
(伊藤まさこ)
もともとはドレスに使われる生地ですが、
伊藤さんが、「こんな感じのスカートが欲しいな」
というリクエストに、この生地がぴったり。
イタリア製の形状記憶の生地をつかった
たっぷりしたスカートができました。
自分で押さえてあげれば、
ストンとしたシルエットになりますし、
ここぞっていう時には、ふわっとさせて着る、
そんなたのしみがあります。
ポケットは左右にひとつずつついています。
ウエストはゴム。これもイタリア製の、
とても上質なものなんですよ。
(岸山沙代子)