
ほぼ日が「マンガ部」をはじめます。
「マンガ部って、なあに?」という問いを、
じぶんたち自身にも投げかけるように、
「ほぼ日マンガ部」最初のメンバーである
「糸井」「皆川」「サノ」の3人で話をしました。
募集ページを読んでいただいている今この時間が、
誰かにとっての「新しい夢」の
幕開けになっていたらいいなと、
そしてこの募集がそんな「あなた」と
出会える場になっていったらいいなと、
部員一同、心から思っています。
ぜひ、応募の参考にしていただけたら幸いです。
- 糸井
- たぶんあなたたち一人ずつ、
それぞれじぶんの「やりたいこと」について、
ちゃんと考えられてはいるんですよ。
で、そのままでもいいんですよ。
なんなら仕事って、
そのくらいまで狭くしないとやりづらいからね、本当は。 - でもやっぱり邪魔し合ったほうが、
一人ひとりでは全然思いもしなかった、
違う「膨らみ方」をしていくんですよね。 - だからぼくらがもし、
「ああ、皆川さんはキャラクターやりたいんだ。
じゃあキャラクターをどんどんつくりましょう」
ってやっていったら、
それは「他の会社と同じことをしてるだけ」になるんです。
- 皆川
- そうですね。
- 糸井
- サノ君はサノ君で、今でもうっすら残ってる
「いつかマンガで」っていう子どものときの夢を、
「単行本で何百万部」っていうところで
実現したいと思ったら、
そういう「巨人」たちと戦わなきゃなんない。 - キャラクターにしても、マンガにしても、
「今考えていること」に対して、
「そうじゃないところ」にも
もしかしたら道があるかもしれないよね、
って夢を広げていくのが
「マンガ部」という場所でもあるわけで。 - 今日、冒頭でも言ったけど、やっぱり、
「俺たちこの先、どんなことになっちゃうかわかんないよ」
っていう愉快さを最初から身につけてスタートしないと、
じぶんを「よくある狭さ」に閉じ込めちゃうんですよ。 - だからぼくも今、みんなが読んでるのに
ぼくは読んでなかったマンガとかも読んでたり、
ぼくはぼくで、楽しい修行をしてますよ。
- サノ
- へえー!
- 糸井
- だけど同時に、
「そっち」に詳しくなり過ぎないほうがいいと思ってて。
「ほぼ日マンガ部だからできること」っていうのは、
絶対、ある意味での「素人性」にあると思うんで。
そこは大事にしたいんですよね。 - つまり、もし「マンガのプロ」がたくさんいる
「大手マンガ出版社」がマンガ部的な部署をつくったら、
会社が持つ「技術」や「強み」を
どうやって他の分野に広げていこう、
っていう事業になると思うんですよ。
ぼくらの場合はそうじゃなくて、
素人性があるからこそ見れる「夢」に、
そこのおもしろさにかかってるというか。 - だから、今回「どういう人を募集するの?」っていうのも、
決して「マンガ家だけの募集」じゃないですよと。
- サノ
- そうですね。
- 糸井
- 「マンガが得意だ」っていう人ももちろんいるし、
「プロデュースが得意だ」っていう人もいるし、
「ぼくはマンガは下手だけど」っていう人もいる。
そういう募集なんですよね。 - 「ぼくは今、マンガを描いてて」
って人ばっかりがどんどん集まっても、
「一番いいのを描く人は誰かな」
ってだけの採用になっちゃうからね。
たとえば、ゲーム畑の人が来て、
その人と「君は何をする?」っていうのを話し合って。
その人を素晴らしいと思ったら
ぼくらの仲間になってもらうことがあるかもしれない。 - スマッシュブラザーズをつくった
桜井政博さんがもし今若かったら、たぶん、
「ほぼ日マンガ部」に入るんじゃない?
もし今、任天堂の社長をやっていた岩田さんがいたら、
「ほぼ日マンガ部」のマネージメントを。
宮本茂さんだったらもうずばり、何やってもいいよね。
「あ、それはゲームにしたほうがいいね」
ってことだってあるかもしれない。
- 皆川
- ご、豪華すぎる‥‥!(笑)
- サノ
- あえてさらに極端な例を出すなら、
「全然違う畑の営業の人」が来てくださる
可能性だってあるわけですもんね。
- 糸井
- うん、あるね。
「今は営業をやってます」っていう人が
「マンガ部に新しい夢を一緒に作る
メンバーに入りたいです」って言ってくれたなら、
「そっか、じゃあ入ったらどうしようね」って、
そこからの、その人の持ち味によりますよね。 - それこそ昔、
「たまごっちを作ったと言われるOL」がいたけど、
あれもやっぱりバンダイに、
「マンガ部」的な仕事観があったからだと思うんだよね。
- サノ
- 当時、営業やマーケティング系の
部署に勤めていた真板亜紀さんが、
「たまごっち」の発案者のひとりと言われていますよね。
- 糸井
- そうそう。
おそらくおもちゃの会社には、
マンガ部的な「文化」があるんだよね。
名前は「企画部」かもしれないけど。
そういう会社には、
「営業の人がつくっちゃう大発明」もある。 - そういう意味では、今回の募集に関しても、
ぼくらのほうで「来てほしい人」を
決めないほうがいいと思ってるんですよね。 - 皆川さんなんかはもともとね、
「じぶんがやりたいことを考えると、
こういう人が来たらいいのになあ」
みたいなことが頭の中にあったらしいんだけど。
- 皆川
- ありました(笑)。
※皆川部員による「マンガ部」の初期構想デッサン
- 糸井
- 「今ぼくたちがやりたいと思ってることの
助けになってくれる人」の募集にしちゃうと、
やっぱり、「今のぼくらに考えられること」の
狭さで終わっていっちゃうから。
だから今回の募集についてはぼくら自身も、
「どういう方向にも可能性を閉じてないんだ」
っていうことを、忘れないでいたいんです。
- サノ
- ぼく、お話を聞いていて思い出したんですけど、
ある日「マンガ部」のミーティングのなかで
今のようなお話をしてくださったとき、
糸井さんがそのあとでふと、
「大切なのは、希望がある、いい人」
とおっしゃったんですよ。
- 糸井
- おおー。
- サノ
- 皆川さんとぼくはそのことばで、
今回の募集における一つの指針というか、
大切にしたい軸を持てた気がしたんですよね。
- 糸井
- それは、まったくその通りで。
「野望から始める」って言ったぐらいなんで、
「望み」とか「未来に対する明るさ」がないと
最初につまずいちゃうと思うんだよ。 - もちろん、
「絶望ばっかりしてるけど、仲間に入れたい人」だって、
いずれは現れるかもしれない。
「お前暗いなー」っていう人なんだけど、
「いや、でも、一緒にやりましょう」っていう。 - だけど、いまは申し訳ないけど、「希望」。
じぶんのなかの「希望」をパーンと前に投げ出せる、
そういう気持ちで一緒にやれる人のほうが
いいかもしれないね。 - だからやっぱり、
「マンガを描いてる人」も含めて、
「その人がこれからやりたいこと」を聞いて、
それをやっていくとしたらどうするかを考えて、
その人を含めた「マンガ部」のかたちが
どんなふうに愉快に変わっていくかを想像するような、
そういう場になると思うんですよね。 - それは、ぼくらとしては、こう‥‥‥‥
「一緒に新しい夢を考えましょう」
みたいな気持ちなんです。
- 皆川
- ああー。
- 糸井
- あ、今、口からでまかせで、
大事なことばが出たね。
- サノ
- (笑)。
- 糸井
- そうだよ。
いつだって「今の時代」には、
「今の夢」があるんだよ、みんなね。
でもその夢を持ち寄って、
次の「新しい夢」を考えましょうよ。
アイディアの夢を。 - それをやりたいから、
「ほぼ日マンガ部」の一歩目は、
「採用」から始まるんですよ。
- 皆川
- うわあー。
2026-02-13-FRI
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