
ほぼ日刊イトイ新聞の膨大なアーカイブから、
「音楽のプレイリスト」をつくるみたいに、
ぜひ読んでほしいコンテンツを選んで紹介する、
冬休みのほぼ日恒例企画!
いつもがアーティスト別のアルバムなら、
今回はコンピレーション・アルバム風。
毎日、さまざまなテーマに合わせて
ミックスした読みもの集をお届けします。
セレクト&解説は、ほぼ日編集部の面々が担当。
冬休みのおともに、ポチポチ読んでみてください。
はじまりはいつも愛、と歌ったのは
オフコースの小田和正さんです。
いいこというなあ、小田さん。
そう、はじまりはいつも愛、なんですよ。
それが気まぐれでも。
ただ青くきらめいて、
うそのかけらもないんですよ。
こんにちは、ほぼ日の永田です。
私たちほぼ日のコンテンツも、
はじまりはいつも愛、です。
いや、愛とかいうと大げさですが、
要するに、こころです、思い入れです、興味です。
それを「好きだ」という強い気持ちです。
誰かがなにかを好きだから、
いろんな商品や読みものが生まれるのです。
で、ほぼ日の場合、コンテンツが生まれるときは、
「はじまりはいつも愛」というフレーズに
固有名詞がひとつ挿し込まれることが多いのです。
つまり、こうですね。
「はじまりはいつも糸井重里の愛」。
あっという間にオフコースの世界観から遠ざかりましたが、
過去のほぼ日のおもしろいコンテンツを振り返ると、
糸井重里が好きなものが企画のきっかけになる、
というパターンがとても多いのです。
あ、「好きなもの」という軽いレベルではないですね。
糸井が情熱をそそぎこむもの。
糸井がそのよさを熱く深く語るもの。
糸井が昔からいままで長くずっと好きなもの。
糸井がそれを好きであることに影響されて
ほかの何人もがそれに関心を持ってしまうもの。
そういったものが着火剤になると、
コンテンツの炎はメラメラと燃え上がります。
動機は鮮明で、道筋は明確になり、責任感が出ます。
結果、そのコンテンツはおもしろくなる。
そりゃそうでしょう。そうあるべきでしょう。
たとえば、「あんこ」。
たとえば、「落語」。
たとえば、「ビートルズ」。
たとえば、「羽釜で炊くごはん」。
たとえば、「たばこ」、やめたけど。
そういった「はじまりは糸井重里」なコンテンツは、
やっぱりどれもこれもおもしろい。
「ジャム」とか「カレー」とか、
糸井がずっと好きなものはもちろん、
「最近、セルフタイマーがおもしろくて」とか、
「ターンができたらいいよなぁ」とか、
そういう瞬発的な思いも、
ぎゅっとまとめるとけっこうおもしろい。
「そういうきっかけを
オレだけじゃなくておまえらも出すんだよ!」
と糸井は言いますし、
実際、個人の熱意がコンテンツになることは
ほぼ日ではたくさんあるのですが、
でも、やっぱり、
「糸井重里はじまり」なコンテンツは
純度がとても高く、いま読んでもおもしろい。
そんなわけで、年末のこの
読み返すプレイリスト企画のしんがりに、
「はじまりは糸井重里」なものを
たくさん集めてみました。
気軽にセレクトを引き受けて選んでみたら、
めちゃくちゃたくさんあって、
絞り込むのがたいへんでした。
どれもおもしろいので、
お時間のあるときにでもぜひどうぞ。
そして、2023年も終わりますね。
今年も「ほぼ日刊イトイ新聞」をお読みいただき、
ほんとうにありがとうございました!
それでは、みなさま、よいお年を。
(おしまいです。2024年もたのしい一年になりますように!)
2023-12-31-SUN