ほぼ日の20年以上蓄積された読み物のなかから、
いろんな人にいろんな切り口で
「音楽のプレイリスト」をつくるみたいに、
おすすめのコンテンツを選んでしまう企画です。
去年の年末にはじめてやってみたところ、
たいへん好評だったので、今年もいろんな人に
お願いしてつくってもらいましたよー。
12人の方がつくった「ほぼ日のプレイリスト」、
年末年始にのんびりおたのしみくださいー。
きっと奥野さんは一点を見つめて
他のことを考えてるだろう
TOBI(とび)
フランスで結成された音楽ユニット
「レ・ロマネスク」のメインボーカル。
相方・MIYA(ミーヤ)と、ピンク色のコスチュームで
歌い踊るキッチュな楽曲とパフォーマンスで
徐々に人気を集め、
2008年春夏パリコレでのライブをきっかけに、
世界12カ国50都市以上で公演。
09年フランスの人気オーディション番組に出演した動画の
YouTube再生回数が、フランスで1位、
世界で4位を記録し、
「パリで最も有名な日本人」となる。
11年フジロック出演を機に日本に拠点を移す。
18年、自らの稀有な体験をまとめた書籍
『レ・ロマネスクTOBIのひどい目。』
(ほぼ日・青幻舎)が話題に。
「お伝と伝じろう」(NHK Eテレ)、
「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日)など
メディアに出演し、最近では、
ブロードウェイ・ミュージカル
『ウエスト・サイド・ストーリー』(19〜20)、
映画『生きちゃった』(石井裕也監督、20)への出演など
俳優や、ラジオパーソナリティとしても
活動の幅を広げている。
20年9月から放送された「仮面ライダーセイバー」では
タッセル役としてレギュラー出演し、人気を博す。
はじめての小説作品となる
『七面鳥 山、父、子、山』(リトルモア)が好評発売中。
@rmnsq
ご依頼いただいて以来、
遡っていろいろなコンテンツを読み直したりしていますが、
簡単な気持ちで選ぶことができず
(嗜好は人それぞれだからなぁと思って悩んでしまい‥‥)
自分は、他人に何かを勧めたり
紹介するのが苦手であることに気がつきました。
それと、テーマが思いつかず、
付き合いのある
奥野さんのインタビューを読むことが多いので
そこからいくつか選ぼうと思うんですが、
奥野さんのインタビューは、
ぼくには、なんだか身内のようでハラハラしてしまって、
「この話、興味なさそう」
「今、ペンを回してそう」
「どこか一点を見つめながら別のこと考えてそう」
「え、この話、ふくらませないんだ!」
「またカバンも下ろさずにインタビューはじめてる!」
とか、いろいろ気になってしまって、
「担当はほぼ日の奥野です。」
と書いてあると、落ち着いて読んでいられないんです。
その中でも、奥野さんが相手に敬意を払って、
ほどよく緊張しながらも
リラックスしてインタビューしていて、
他愛もない会話のやり取りの中に
真理を突く言葉が1つ2つ混ざっていて、
その言葉に感銘を受けた奥野さんが
一点を見つめながら他のこと考えてる‥‥
そんなようすが
読んでるこっちに伝わるような
(すべて想像ですが)
インタビュー記事を選んでみました。
で、あらためて思うのは、
奥野さんって「聞き上手」じゃないです。
相槌とかも打たずに、じーっと黙ってる時間があるし。
みんなが耐えられなくなって、
ついおしゃべりしてしまうのを待ってるんでしょうか。
こわい人です。
ラインナップの中に、
自分のインタビューを出すのはどうかと思いましたが、
このインタビューのときの奥野さんは、
まったく話を聞いてないくらいに、
目を見てくれなかったです(カバンも下ろしてなかった)。
手遊びもすごかったし。
きっと、コンテンツにするときのことを
頭の中で想像していたんだと思いますが‥‥。
あと、ボーナムさんとの座談会のときの奥野さんは、
仕事という雰囲気が、微塵も感じられなかった。
リラックスの度合いが、尋常でなかったんです。
不定期連載ですがこの回の雰囲気が好き。
ぜんぶいいですが、中でも、本木雅弘さん、
山口晃さん、堤大介さんとのやりとりが好きです。
2021-12-30-THU
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イラスト&タイトル:あーちん
あーちん
2002年生まれ。9歳のとき、お母さんのすすめで
「ほぼ日マンガ大賞2012」にエントリーし、
約1000通の応募のなかから見事入選。
小学生漫画家として、『くまお』の連載をスタート。
初の単行本『くまお はじまりの本』を出版。
2年半の連載の後、小学校卒業をきっかけに、
『くまお』は246回で終了。
続く、中学時代は、好きなたべものを描く
『たべびと』を連載。
終了までに144品のたべものを描きあげた。
現在、日本の北のほうで、大学生活エンジョイ中の19歳。