
早稲田大学 文化構想学部卒
在学中はフリーペーパーの記事執筆など
「書くこと」に取り組み、2022年に
小舟のインターンに参加。
その後、よみものチームのメンバーとして
2023年に入社し、現在まで、幅広いテーマの
よみものコンテンツを担当。
- ──
- 今回は、このインタビューシリーズの
聞き手を担当している松本さん自身に、
人事チームがインタビューします。
松本さんは、インターンのときからいままで、
ずっと編集部の読みものチームですね。
インターンではどんな活動をしましたか?
- 松本
- 「自分でコンテンツを1からつくって
ほぼ日に掲載する」という、
インターンの課題に取り組んでいました。
それから、メンターの先輩のお手伝いや、
対談記事の編集をやらせてもらいました。
インターンが終わって入社してからも、
基本的には仕事内容は変わらず、
企画を立てて取材・編集をしたり、
依頼された記事の編集をしたりしています。
- ──
- そんななか、大変だったのはどんなときですか。
- 松本
- ‥‥正直、いまがいちばん大変です。
- ──
- いまが(笑)。
その大変さは、どんどん更新していくの?
それともずっと一定?
- 松本
- 私の場合は更新していて、
経験を重ねるほど、違う大変さが出てきています。
インターンの最初のころは、
企画を考えるのが本当に大変でした。
なにか、やりたいことやできることがあって
インターンに参加したと思っていたのに、
いざ「やりたい企画を出してみて」と言われると、
なにも出てこなかったんです。
多少興味があることや好きなことはあったから、
そのなかから考えればいいと思ったんですが、
読む人が楽しめて、ほぼ日らしくもある
企画にするとなると、
「ちょっと興味がある」くらいの動機では
熱量が持たなくて、続けられなかったんです。
でも、変なひねりを加えようとしても
伝わりにくくなっちゃうし‥‥みたいな感じで、
とにかく出てこなくて。
「私ってこれまで、なにも考えてこなかったのかな」
「蓄積がないのかも」と、
自分のなにもなさに直面して落ち込みました。
- ──
- 先輩からは、企画に対して
ストレートに「おもしろくない」と言われたんですか?
- 松本
- そういうわけではなかったです。
こちらを傷つけるように
「こんなのじゃダメだ」とぶった斬られることはなく、
むしろ、基本的には、
「やりたいんだったらやってみたら?」という感じ。
でも、嘘をつかない人たちだから、
おもしろくなかったら
「おもしろいね」とは言ってくれません。
だから、ミーティングに企画を持っていって
反応が微妙だったり、
やりたいことが全然通じなかったりすると、
「ダメなんだろうな」とはっきりわかるんです。
- ──
- なるほど。
- 松本
- 正直な反応が返ってくるから、
おもしろくない企画を出してしまったときは
「ダメなんだろうな」とわかってしまう。
- ──
- 「おもしろいと思ってもらえてない」という空気が
ビンビン伝わってくるんですね。
- 松本
- そうです。でも、一度「もうダメだ」と思って、
メンターの先輩の前で泣いてしまったとき、先輩が
「コンテンツを自分でつくるのは
すごく恥ずかしいし、不安だし、怖いことだから、
それを感じているのは真っ当なことだ」と
言ってくださって、前向きになれました。
大先輩のみなさんでも、自分で企画を出すときは
怖かったり不安だったりするのかな、
じゃあ自分もそれを感じたままがんばればいいかと
思えたんです。
- ──
- いまも、企画を出すのは怖いですか?
- 松本
- いまは、完全にひとりでやるのではなくて
興味を持ってくれる仲間と一緒に企画を進めるなど、
自分に合ったやり方がわかってきたので、
前ほどは怖くないです。
- ──
- 一方で、大変さが更新されて、
別の大変さが出てきたんですね。
- 松本
- そうですね。以前はそもそも企画を出すというところで
つまずいていたけど、
いまは「おもしろい企画をつくる」という壁に
ぶつかっています。
労力をかけただけの反応が返ってこないとか、
大バズりしたいのに全然伸びなかったとか、
でもバズればいいってものじゃないよねとか‥‥
出せば終わりじゃなくて、
その先のことが気になるようになってきました。
- ──
- ホームランが打ちたいんですね。
- 松本
- はい、打ちたいです。
それから、読みものチームにいて感じるのは、
先輩が毎回斜め上の工夫をして、
おもしろいものをつくっているということです。
たとえば、普通の座談会でも成り立つところ、
わざわざ駅伝をしたりみんなで歌ったり。
やっぱり、そのほうがおもしろいじゃないですか。
「うわぁなんでそんなこと思いつくんだろう」
ということを、先輩を見て日々感じているから、
自分もそのようなことを
思いつけるようになりたいです。
どうしても安全な方法や、いままでやってきた方法で
やろうとしちゃうけど、そうじゃなくて、
「より大変だけど、やったことないおもしろいこと」
を思いつきたい。
- ──
- 視野が広がってくると、見えるものが増えるぶん、
目指すものも増えて大変になっていくものですね。
そうやっていろいろ葛藤しながらも、
きょうもこの会社に‥‥
- 松本
- 来てしまいました。
- ──
- それはなぜでしょうか(笑)。
- ──
- いま話していて思ったのは、
先輩方がしているような斜め上の企画や、
まだ世間で注目されていないものを
取り上げるコンテンツは、
ほかのところではやりたくても
あまりできないんじゃないかなと。
それを考えるのは大変だけど、
やれる環境かやれない環境かだったら、
絶対やれるところにいたいし、
やれる人になりたいんです。
それに、読みものチームに限らず、
商品事業部やデザインチームの先輩方も
本当にすごいから、
自分もそのなかで仕事ができる人になりたい、
ここで負けたくないと思っています。 - あと、興味があることを、
おもしろく伝わる形にできれば
「いいよ、やりなよ」とやらせてもらえるので、
興味があって世界に発信したいことを
企画にできるのも大きいです。
やりたいことがあって、熱量があれば、
ほぼ日ではだいたい実現できます。
それってすごく嬉しいことだと思います。
ほぼ日にいると、大変なことを余裕で上回る
嬉しいことと楽しいことがあるので、
この環境に居続けたいんです。 - このあいだも、文学フリマで販売する
「ほぼ日3分コラムの本」のサンプルを
見せてもらったら、
自分の似顔絵が表紙になってたんですよ。
仕事の一環でそんな本ができることって、
ほぼ日で働いていなければ、ないじゃないですか。
つなひきなども、
仕事でこんな楽しいことやってていいんだろうか、
という感じです。
- ──
- 文学フリマもつなひきも、
社内外、いろんな人を巻き込む、
仕事の一環なんですね。
- 松本
- 「やるなら、人が来てくれるおもしろいものにしよう」
という意識をみんなが持っているので、
遊びのように見える仕事も本気でやります。
そのぶん、やりたいことをやらせてもらえたり、
考えていたことをもとに商品ができたり
(ほぼ日3分コラムから生まれた
「特別な日のためのシール」)と、
大きな見返りがあります。
読者の方からいただく感想のメールも
すごく励みになります。
- ──
- 名前や顔を出す場面があるから、
「個人」として応援してもらえるんですね。
その喜びもあれば、プレッシャーもあると思うけれど。
- 松本
- はい。
そこそこの大変さでそこそこの喜び、というよりは、
大変さも100、喜びも100なんです。
だから、なんというか、やみつきになります。
- ──
- 仕事にやみつきに(笑)。
- 松本
- 自分のなにもなさにいまも直面していますが、
私がきょうもこの会社に来ているのは、
やみつきだからだと思います。
(次の乗組員に続く)
聞き手:松本万季(新卒3期生)
マンガ:松本夏歩(新卒4期生)
2026-11-05-THU