「ほぼ日」で展開している
4つの色の「おさいふショルダー」をもって、
地元である神田神保町~お茶の水界隈を歩きました。

「これひとつで外出できる」ことをコンセプトに
靴職人の富澤智晶さん・櫻井義浩さんがつくる
entoanのおさいふショルダー。
現金やカードなどの貴重品や、
ちょっとした小物が入る長財布の機能をもちながら、
肩からかけて持ち運べる手軽さがあるんです。

革靴をつくっているふたりですから、
ここで使っている革も上質なもの。
イタリア・トスカーナで染めた色もうつくしく、
ちょっと起毛させることで独特のニュアンスのある
仕上がりになっています。
街の風景になじんでいるようす、
いっしょにお散歩しているみたいに、
ちいさな旅のガイドブックのような気分で
ごらんいただけたらと思います。


写真=川原崎宣喜
モデル=向江夢(ほぼ日)

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02 喫茶と本とフランス語。 【ミロンガ・ヌオーバ/stacks bookstore】

 
先日のニュースで、TimeOut誌による
「The world’s coolest neighbourhoods in 2025」
(世界でいちばんクールな地域)の年次ランキングで
第一位に神田神保町が選ばれた、というものがありました。
選定基準は“文化・コミュニティー・住みやすさ・
ナイトライフ・飲食店・街のにぎわい、
そして「今らしさ」”ということ。
インバウンドのみなさんにはそんなふうに見えてるんだ! 
たしかに神保町界隈って、雑多さが面白い。
古書店街でもありカレーの街でもあり、
広域では大学や専門学校や予備校があつまる街でもあり、
楽器店の街とも言えますし、
そうかと思えば江戸情緒もあって‥‥と、
いまの東京の文化的でおもしろいところを
ぎゅっとあつめたようなエリアなんです。
 
今回はワイン(chianti)色の
entoanのおさいふショルダーを持って、
ややディープな神保町をめぐり、
お茶の水へ向かいます。

裏路地も、雰囲気があるでしょう? 神保町界隈って。
じつは有名な喫茶店も、たくさんあるんです。
ぱっと思いつくだけでも、
さぼうる、神田伯剌西爾(かんだぶらじる)、
ラドリオ、古瀬戸珈琲店、TeaHouse TAKANO、
最近ではGLITCH COFFEE & ROASTERS‥‥。

 
そんななか、ここ「ミロンガ・ヌオーバ」も、
名店のひとつ。
じつはこのお店、今回モデルを務めた
「ほぼ日」の向江夢が、取材をしたことも。
創業は1953年。2023年に現在の場所に移転しました。
神保町の喫茶店としては先輩の
「ラドリオ」と姉妹店のような関係で、
あちらがシャンソンをかける喫茶だったので、
こちらはタンゴをかける喫茶に、ということでオープン。
ほんとうは中でお茶をいただきたかったのですけれど、
まだ開店前の時間。
ゆっくりコーヒーを飲みながらタンゴを聴くのは、
また次回のおたのしみにすることに。

あ、着信が。あわてて
「おさいふショルダー」をひらきます。
おおきめのスマートフォンもすっぽり入るんです。

「はい、その件は、そのように」
と、ちょっとお仕事。失礼しました。

さーて、ミロンガ・ヌオーバから
すずらん通りを超えて、
次の目的地へ向かいましょう。

ここは「stacks bookstore」。
すずらん通りからちょっと入った場所で、
すぐ近くには「神保町よしもと漫才劇場」や
洋食の「キッチン南海」、
和菓子屋さんの「さゝま」などがあります。

神保町といえば古書店、ですけれど、
stacks bookstoreはzine(自費出版)も行ないつつ、
あつめた古書もあり仕入れた新刊もあり、
雑貨もありアートもありワインやクラフトビールもあり、
かと思えばウエアまで売っているし、
夜はそこで飲めるカウンターもありで、
なんともカテゴリー分けしにくいお店。
「書籍を中心に気になるものが編集されている店」
というのがいちばん近いかもしれません。
こういうお店って、時間のあるときに、
のんびり、きょろきょろするのが楽しい。

大書店とちがってセレクトされているので、
気になる本が見つかると、その横にはまた気になる本が。
オリジナルブックカバーもかっこいいなあ。

新刊と古書がシームレスに置かれているのも、いい。

ちょっとちょっと、ビール買うんですか。
(いいけど!)

さあ、すこし歩きましょうか。
神保町を背に靖国通りを渡り、
駿河台下の交差点から北側は、
大学や専門学校、予備校と、楽器屋さんの多い
駿河台・お茶の水エリアです。
学生が多いことから、昭和の時代には
「日本のカルチェ・ラタン」と呼ばれていました。
(カルチェ・ラタンはパリの地域名で、
セーヌ左岸のパリ大学周辺のことです。)
この階段は「男坂」。並行する「女坂」とともに、
神社の参道につくられた急坂を男坂、ゆるやかな坂を女坂と
名付けることが多かったようです。

さてこの「男坂」、まっすぐに階段が73段。
左右は明治大学の校舎です。

男坂から女坂を通りすぎて、
中央線・総武線の線路のほうに向かうと、
ぱっと明るいピンク色の壁の建物が。
ここは1913年(大正3年)開校のアテネ・フランセ。
フランス語を中心に、英語、
古典ギリシャ語、ラテン語学科のある語学学校です。

この校舎は、1962年に建てられたもので、
アテネ・フランセ出身の建築家である
吉阪隆正さんの設計によるもの。
日本建築学会賞を受賞している名建築なんですよ。

外壁に穿たれたアルファベットは。
ATHENAE FRANCAISを
1文字ずつランダムに配置したものです。
(おさいふショルダーと、よく合ってるでしょ?)

今回、持って行ったのは、
entoanのおさいふショルダーの「ワイン(chianti)」。
横文字名、おわかりでしょうか、そう「キアンティ」、
イタリア・トスカーナのワインの名産地の名前です。
キアンティは赤ワインのみがつくられますから、
この色も、そんな赤。
深みと軽やかさが同居していて、
徐々に濃くなってゆく経年変化も、ワイン的なんです。

今回おじゃましたお店

ミロンガ・ヌオーバ
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目3
お店について詳しくはこちら



stacks bookstore
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目41-1 三省堂第2ビル 1F
公式サイトはこちら



アテネ・フランセ
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2丁目11
公式サイトはこちら

おさいふショルダー、
ふだんからentoanのプロダクツを
愛用されている写真家の
平野愛さんに使っていただきました

写真=平野愛
黒いベレー帽に黒い服を纏った女性が、おさいふショルダーを身につけている。差し色に赤い靴下。
すごく、ちゃんとしてる!
それが最初の印象でした。
私が正装で履く用にしている
entoanの黒い靴に合いそうです。
私、iPhoneのPro Maxを使ってるんですけど、
後ろのポケットにそれがすっぽり入るんですよ。
最近、それが入るかどうかで
小さなカバンを選んでいたので、これはぴったり。
情報がない状態で見たとき、
お札も小銭も入るってことは、
最近の現金を持たない時代に
あえて逆行してつくったんだなって思ったんですけど、
インタビューを拝読してたら、
お子さんのお手拭きまで入れられるみたいな
話が書いてあって、ちょっとびっくりして。
これは同じentoanでも
櫻井君というよりは富澤智晶さんの発案ですよね。
おさいふショルダーとentoanの黒い靴が柔らかい光に照らされて置かれている
ふたりとも子育て頑張ってるんだなぁ。
そうか、そういうふうに発想を転換して、
入れるものを変えてみるといいんだ、って。
しっかり、AirPodsも入るんですよ。
リップなんかも入るし、
子育てママの持ち物には細々とした紙類が多いから、
便利でしょうね。
それにパスポートが入るから
海外に行くときも使えますね。
(写真家 平野愛さん談)

平野愛さんのプロフィール

2025-12-03-WED

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