第1回 高山善廣さん（前編）
安居智博さんから高山善廣さんへ
ぼくが最初にプロレスにハマったのは小学生の頃、
初代タイガーマスクの時代でした。
それから２０数年、今もプロレスは見ています。
金曜夜８時の熱を知っている世代としては、今のプロレスを、
やはりいろんな思いを抱えながら見ているのですが、
そんな中でも、現状に対する的確な指摘を、言葉で、
行動であらわしている高山善廣さんを見る事で、
自分自身スッキリさせてもらっています。
これこそがプロレスラーだと。
フィギュア好きだと何かで読んだ事もある高山さんにとって、
カミロボはどううつるのか、不安なところもあったのですが、
実際にお会いして、
高山さんも子供の頃紙でロボットを作られていたとお聞きして
驚いてしまいました。
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4分12秒
動画
3.00MB
音声のみ
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最初に本をパラパラ見せてもらって、ロボットたちの形を見て
「ああ、紙のロボットもこうすればアクション・フィギュアになるんだ」
っていう発見があって、まずそこに感心しましたね。
コロンブスの卵なんですよね。見せられれば「そうなんだよなあ」
って思うんだけど、自分では思いつかない。
着色とか表情とか、個々にオリジナリティがあるんだけど、
それよりとにかくこの基本の形を編み出したこと
そこが一番尊敬できますよね。
しかも、それを小学生の時に完成させてるわけでしょ。
最初はガンプラに行って、それをぶつけて戦わせてたらすぐ壊れますからね。
それでも戦わせたいから紙で作ったって本にも書いてありましたよね。
どうやったらガンプラ以上の動きをさせられるか試行錯誤したって。
実は、僕も小さい頃に紙で作ってたんですよ、
僕はガンダムより一世代前だから、マジンガーZとか。
ここまでの動きはなくて、手と足が前後に動くのと、
首が左右に動くのと、そこまではやったんですよ。
関節に蛇腹を使ってみるとかね。
色もこんなにカラフルな着色もできないから
紙の白地の黒と赤ぐらいでしたけど。
僕の方は、カミロボほど激しく戦わせなかったから、
一体作るとけっこう保ちましたね。
それでもトータルで10体ぐらい作ったかな。
 高山善廣 Yoshihiro
Takayama
1966年東京生まれ。プロレスラー。東海大学卒業後サラリーマン、ライフセーバーなどを経験した後、平成4年UWFインターナショナルでプロレスラーとしてデビュー。全日本プロレス、プロレスリング・ノアで大森隆男、浅子覚と「NO
FEAR」を結成。現在フリーの選手となり様々なプロレス、総合格闘技のリングで戦いを挑み続ける。
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カミロボは、キャラクターや団体の設定も面白いですね。
これってプロレス好きな人だったら、
誰もがやりたかったことだと思うんですよ。
安居さんにはこのカミロボがあったから実現できたけど、
他の人はそのキャラクターを持てないから、
そこで立ち止まって、プレステのゲームに行ったりするんでしょうね。
本を見ていて気になったキャラクターは、
人間の形してないのがいたでしょ。熊みたいな。
これはどう戦わせるのかなあって気になりましたね。
渡辺祐 Task Watanabe エディター/ライター
1959年神奈川県生まれ。 大学時代から雑誌『宝島』の編集に携わりその後、宝島社に入社。その後フリーランスとなり、編集・執筆した『VOW』シリーズが大ヒット。1989年、有限会社ドゥ・ザ・モンキーを設立。編集のみならず放送作家、ラジオのパーソナリティーなど幅広く活躍中。現在、J-wave(e-station
Shuffle/毎週金曜11:30〜16:30)にレギュラー出演中。『タモリ倶楽部』等テレビにも出演。今回はマイ・ディア・カミロボで安居智博氏や青木克憲氏とともに各界著名人に会いに行き、ナビゲーターとして構成、テキスト制作などに参加。
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