「カミロボ」の不思議な魅力を、動く姿でおとどけします。 造型作家・安居智博さんが作った、もうひとつの現実世界！ 気持ちが入りすぎ、指にケガしちゃうような熱戦の数々は、 見るほどにクセになるんです。ぜひ、おたのしみください。

この団体はメキシカンスタイルのプロレスで、その特徴は、 飛んだりはねたりするということと、善悪がはっきり決まっているということ。 この試合では、エル・ボラチョが善でエル・ゲーロンが悪です。 両者リングイン。 エル・ボラチョ、足がふらつかせてリングの上をふらふらと歩く。 ボラチョというのは、酔っぱらいという意味で、 エル・ボラチョはそんなキャラクター。 そして、善玉なのでみんなからかわいがって貰おうと、 本人は自分の事をミッキーマウスみたいなキャラのつもりでいるんです。 でも、全然似てないどころか少し不気味な顔になってる。 ミッキーマウスを狙いながら、酔っぱらいキャラ。 意味不明ですけど、たぶん本人的には一貫してるんだと思います。 ちなみに、エル・ゲーロンは、ゲロを図案化したカミロボです。 意識した語感は「ゲロゲーロ」です。 ゴングと同時に両者組み合う。 エル・ゲーロンがアームホイップで投げる。 その腕をからめたまま、 エル・ボラチョ起きあがり、 逆にエル・ゲーロンをアームホイップで 投げ返す。 両者ロープに飛んで技を繰り出すという 流れるような戦いが続く。 エル・ゲーロン、ドロップキックで 場外へ飛ばされる。 そこに飛び込んでいくのかと見せかけた エル・ボラチョ、倒立前転でロープにもたれ、 その反動でバク転してリング中央に戻る。