〈すべては初めて起こる〉 福島市、福島、2011
- ──
- 写真家の人に対して「かっこいいなあ」と思う
理由のひとつとして
「絶対、その場に行っている」ことがあるなと
思ったりするんです。
- 大森
- ああ、それは、そうですよね。
写真って、現場に行かなきゃ撮れないから。
- ──
- とりあえず
「写っているものの前に立ってた」ことの、
揺るぎない説得力というか。
- 高橋
- 大森さんも、かなり「現場の人」ですよね。
- ──
- フランスのロックバンドのファンになり、
お友だちになって、
ラテン・アメリカを半年かけてめぐる
大きなツアーに同行し、
そのようすを撮影した作品で賞を受賞されたり。
- 高橋
- 震災後は、福島に入って
『すべては初めて起こる』という写真集も
出版されてますし。
- ──
- ものすごく大判の写真集なんですが、
福島県内や東京や浦安の「桜」の前に立ち、
手前に「アメリカンクラッカー」を置いて
技術的にボカして
「ピンク色の光」を写り込ませた作品集。
- 大森
- ええ。
- 高橋
- あれって、なんで、つくったんですか？
- 大森
- 基本的に、俺は、
自分が「おもしろそうだ」と思った場所には
行ってみたいし、行ってきたんだけど、
福島の場合は‥‥
説明が難しいところもあるけど
「自分が今、生きていて、写真をやっていて、
行けるんだったら、絶対に行ったほうが
いいんじゃないかと思った」
ということなんだよね。
- ──
- それは「義務感」みたいな？
- 大森
- いやいや、「写真家の責任が」みたいな
そんな大げさなもんじゃ、ぜんぜんなくて。
もともと「野次馬根性」の強い人間なんで
「あっちで何かあったぞ！」
と聞くと行ってみたくなるんです、昔から。
- ──
- つまり、大好きなバンドについていって
ラテン・アメリカを旅したときと
それほど大きな差はないってことですか？
- 大森
- ないです、ないです。ぜんぜん、ない。
そこにいる人や風景に「興味がある」という、
その一点については
別に、何のちがいもないと思ってます。
- 高橋
- ただ、生意気を言うようですみません、
バンドについていく場合には、
バンドを撮ったらいいじゃないですか。
- 大森
- まあ。
- 高橋
- 震災後の福島に行くのには、
ただの野次馬じゃ終われないというか、
覚悟もなく行って、
「おぉ、破壊されてる。誰もいない」
とか言って、
パパッと撮って帰ってきたわけじゃ、
ないじゃないですか。
- 大森
- いや、もちろんそれはそうなんだけど、
バンドのときだって
「ただ、ついて行って撮ればいいや」
じゃなかったよ。
- 高橋
- うーん‥‥。
- ──
- あの、無理やり言わせたいわけでは
もちろんないんですけれど‥‥。
- 大森
- ええ。
- ──
- ラテン・アメリカにバンドを撮りに行くのと、
震災後の福島を撮りに行くのと、
大森さんの動機の「根っこ」のところでは
同じだったとして、
もし「何かちがうこと」があるとしたら‥‥。
- 大森
- うーん、そうだな、たぶん、ひとつには
ボク、浦安市に住んでるんです。
- ──
- あ、物理的な被害がひどかった町ですね。
- 大森
- 液状化現象だったり、自分ちの前とか
かなり「目に見える」レベルで壊れてて。
今から考えると、そのことが、
けっこう大きかったかもしれないな。
- ──
- なるほど。
- 大森
- つまり、福島に行くことが
ものすごく大変なことには、思えなかった。
当たり前のように行く‥‥というか、
今、自分が立ってる場所の先に福島が当然ある、
そんな「地続き感」があったんです。
- ──
- その体験は、大きいかもしれないですね。
- 大森
- 2011年の春の写真を見返すと
東京の写真も、浦安の自宅近辺の写真も、
福島の写真も、広い意味での「近所」を
「ぐるぐる回ってた」って感覚ですし。
だから、そういう意味でも
この『すべては初めて起こる』を撮る態度が
「特別な何かだった」
という感じは、本当にないんですよね。
- ──
- 実際は、何を手がかりにして、福島へ？
- 大森
- 桜、ですね。
- ──
- ずっと大森さんが追いかけてきたもので
『Cherryblossoms』
という作品にも結実した「桜」ですね。
- 大森
- さっき宗正くんも言ってたみたいに
ラテン・アメリカを回った
「GOOD TRIPS, BAD TRIPS」のときは
そこに「バンド」がいたわけですが、
震災直後の東京から福島への旅の場合、
「どこで立ち止まればいいのか」については
目標もないし、取っ掛かりもない。
- ──
- ええ。
- 大森
- 原発の近くにも行ったけど
原発そのものを撮りたいわけでもなかった。
でも、そのころ、ちょうど桜の咲く時期で、
桜は撮り続けてきたものだから、
「桜の木があったら、立ち止まれるな」と。
〈すべては初めて起こる〉 渋谷区、東京、2011
- ──
- 「桜」を「よすが」にしたんですね。
- 大森
- 別に、何だってよかったんだと思いますよ。
「コンビニがあったら撮ろう」とか
「喫茶店の前で撮ろう」とかでも、何でも。
ただ、「どこで止まろう？」と思ったとき、
「桜」がいちばんピンと来たんです。
〈すべては初めて起こる〉 浦安市、千葉、2011
- ──
- アメリカンクラッカーを入れたのは？
- 大森
- 「それまでの自分に
ほんの少しだけ関係があって、
でも今の状況とは
ほとんど関係ないもの」
を入れかったんだと思います。
- ──
- なるほど。
- 大森
- あと、人は
「何かを通して何かを見ている」
ということを
ハッキリさせたかったということも
ありますね。
前の年に、ロサンゼルスで
同じ撮りかたで１枚、写真を撮っていて、
作品として発表していたんです。
で、そのときのアメリカンクラッカーが
手元にあったんです。
- 高橋
- でも、僕にとっては、すごいことでした。
- ──
- どんなふうに？
- 高橋
- 福島の風景に「ピンクの玉を入れる」って
ツッコミどころを
わざわざつくるみたいなものですから。
「福島の風景で自分の作品をつくってる」
そう言われたら、反論できないですからね。
- ──
- それって、宗正さんが
「LOST&FOUND PROJECT」のときに
少なからず直面した意見でもありますね。
- 高橋
- 震災のあと、
写真家はみんな被災地に行くだろうって
わかってたんです。
「何かが起きたら撮りに行く」ってのが
写真家の習性ですから。
- ──
- ええ。
- 高橋
- で、福島については
僕も行って「何もできない」と思って
帰ってきてます。
でも、そのときに、大森さんは
「ピンクの玉を入れた福島」を撮った。
「何のために？」って
見る人は考えざるを得ないと思います。
- ──
- 実際「何だろう？」って思いました。
- 高橋
- 大森さんは、
バンドのときとちがいはないって言うけど、
僕には「覚悟」を感じたんです。
大森さんの作品を見て、
その場に行って見たことを写真に撮って、
「考える」ことにつなげるのが
写真家の仕事なんだなあと思えたんです。
- 大森
- なるほど。
- 高橋
- そして「こういう先輩がいるんだ！」って
ものすごく頼もしく思って、
「ありがとう、先輩！」
みたいな気持ちにも、なったんです（笑）。
その当時は
「LOST&FOUND」で写真を洗いながら
「俺ら写真家、どうするんだ？」って
ずーっと考えていて、
「何にもできてないなあ」ってことを‥‥。
- 大森
- なるほど。わかりました。
でも‥‥やっぱり宗正くんは「若い」よね。
つまり「当然、何にもできない」くらいに
思ってたもん。当時。
- ──
- と、言いますと？
- 大森
- 「何にもできない」って、
「震災に対して」ということだけじゃなく、
「一個でも何かを成し遂げられたとしたら
すごくねえか、人生？」
みたいなことを、思ったりするんですよ。
- 高橋
- そうなんですか。
- 大森
- 俺だって、宗正くんくらいの年齢のころは
「ガンガン行ったる」くらい思ってたけど、
歳を重ねててくると、
「ボクひとりで成し遂げられることなんて、
本当に、ないなあ」って思うんです。
ほとんど「生きてるだけで精一杯」だから
「その上、写真が撮れるってすごいよな」
って、自分で思うよ。
それが「作品」かどうかなんて関係なくね。
- ──
- なるほど。
- 大森
- だから、思うのは
フィルムの時代にキャリアをスタートして、
この歳になって
iPhoneやインスタグラムみたいな
新しいメディアに出会えるのって
本当に、おもしろいなあって。
だってさ、デジタル写真に関しては、
「宗正大先輩」ですから。
- 高橋
- いやいや、そんな（笑）。
- 大森
- でも、悪くない気もしてるんです。
もう一回「新人」に戻れるのって。
＜おわります＞
(2015-05-21-Thu)
LOST&FOUND PROJECT
被災地の写真を集めて洗って展示した「LOST&FOUND PROJECT」を再現します。
高橋宗正さんはじめ有志の人たちは
東北の震災以降、
被災した「写真」をきれいに洗って複写して
持ち主のもとへ返却し続けています。
これまで75万枚もの写真を一枚一枚
泥を落として、データ化していきました。
この写真を、たくさんの人に見てもらうために
展示を始めたのが
「LOST&FOUND PROJECT」です。
日本だけでなく、海外まで巡回した展示を
もういちど見られる場を
「ほぼ日のTOBICHI」につくります。
・関連コンテンツ
高橋宗正＋糸井重里対談
「写真に何ができるんだろう？」
はじめて買う人のための
写真集のお店。
「TOBICHI」の２階では、期間限定のお店がオープン。
写真家の人たちや、出版社のひとが
「はじめて買うなら、この写真集はどうですか？」
という、おすすめ写真集が集まったお店です。
高橋宗正さんのほか、これまで
いろんな写真集をつくってこられた
出版社のかたがたも、入れ替わり立ちかわり
お店番をしていますので
どうぞ、いろいろ話しかけてみてください。
作品をつくった思いや
制作エピソードなんかも、聞けるかもしれません。
また、会期中は、ワークショップや
トークイベントなども予定しています。
ぜひ、遊びにいらしてください。
2015年５月18日（月）～５月24日（日）
５月18日～22日：14時～21時
５月23日 ：11時～21時
５月24日 ：11時～19時
場所：ほぼ日のTOBICHI
写真家のみなさん、出版社のみなさんの
在廊予定日について、おしらせします。
◯５月20日（水）
出版社：青幻舎 新庄さん（19時〜）
◯５月21日（木）
写真家：濱田祐史さん（17時〜）、高橋宗正さん
出版社：Photo Gallery International
秋山さん（17時〜）
◯５月22日（金）
写真家：松岡一哲さん、高橋宗正さん
出版社：テルメブックス 阿部さん
◯５月23日（土）
写真家：黑田菜月さん、仲田絵美さん、高橋宗正さん
出版社：赤々舎 棚橋さん（16時〜）
◯５月24日（日）
写真家：高橋宗正さん
出版社：Photo Gallery International
秋山さん（14時〜）、
赤々舎 柏崎さん（17時〜）
５月18日～22日：14時～21時
５月23日 ：11時～21時
５月24日 ：11時～19時
場所：ほぼ日のTOBICHI
写真家のみなさん、出版社のみなさんの
在廊予定日について、おしらせします。
◯５月20日（水）
出版社：青幻舎 新庄さん（19時〜）
◯５月21日（木）
写真家：濱田祐史さん（17時〜）、高橋宗正さん
出版社：Photo Gallery International
秋山さん（17時〜）
◯５月22日（金）
写真家：松岡一哲さん、高橋宗正さん
出版社：テルメブックス 阿部さん
◯５月23日（土）
写真家：黑田菜月さん、仲田絵美さん、高橋宗正さん
出版社：赤々舎 棚橋さん（16時〜）
◯５月24日（日）
写真家：高橋宗正さん
出版社：Photo Gallery International
秋山さん（14時〜）、
赤々舎 柏崎さん（17時〜）
「ビブリオバトル」ということばを
聞いたことはありますか？
これは、おすすめの本を登壇者が紹介していき、
読んでみたいなと思った１冊を
参加者みんなで投票して決めるというものです。
知らなかった本を知ることができたり、
その本を紹介してくれた方の、人となりが分かったり。
本を通して、みんなで遊んでみようと思います。
ふだんは、どんなジャンルの本も登場するそうなのですが
今回は、「写真集」をテーマにやってみます。
登壇されるのは、高橋宗正さんや
写真集を作っている出版社の方々、
それに対するは、ふだんから
ビブリオバトルを開催している精鋭のチーム。
ちょっと敷居の高く感じられる写真集も、
楽しみ方のコツさえ分かれば
きっと今の自分にぴったりの一冊が見えてくるはずです。
聞いたことはありますか？
これは、おすすめの本を登壇者が紹介していき、
読んでみたいなと思った１冊を
参加者みんなで投票して決めるというものです。
知らなかった本を知ることができたり、
その本を紹介してくれた方の、人となりが分かったり。
本を通して、みんなで遊んでみようと思います。
ふだんは、どんなジャンルの本も登場するそうなのですが
今回は、「写真集」をテーマにやってみます。
登壇されるのは、高橋宗正さんや
写真集を作っている出版社の方々、
それに対するは、ふだんから
ビブリオバトルを開催している精鋭のチーム。
ちょっと敷居の高く感じられる写真集も、
楽しみ方のコツさえ分かれば
きっと今の自分にぴったりの一冊が見えてくるはずです。
日程：５月17日（日）
会場：TOBICHI
開場：16時
開演：17時（18時30分終了予定）
参加費：1000円（税込）
※お申し込みは、tobichi@1101.com までどうぞ。
・ご応募のしめきりは
「５月15日（金）午前11時」です。
・メールの件名は「TOBICHIイベント参加希望」で
お願いします。
・メールの本文には、参加されたいイベントの日程、
お名前、電話番号をご記入ください。
・当選のかたには、５月15日（金）中に
メールをお送りします。
会場：TOBICHI
開場：16時
開演：17時（18時30分終了予定）
参加費：1000円（税込）
※お申し込みは、tobichi@1101.com までどうぞ。
・ご応募のしめきりは
「５月15日（金）午前11時」です。
・メールの件名は「TOBICHIイベント参加希望」で
お願いします。
・メールの本文には、参加されたいイベントの日程、
お名前、電話番号をご記入ください。
・当選のかたには、５月15日（金）中に
メールをお送りします。
多くの人にとって
「家族写真」や「記念写真」というのは
じぶんが生まれて初めて関わる写真だと思います。
これまで「家族写真」をテーマにした作品を
発表していらっしゃる、写真家の浅田政志さんに
お越しいただいて「家族写真」の面白さや
写真を撮る際の「ひと味加えるコツ」を
お話いただきます。
聞き手は、写真家の高橋宗正さんです。
また後半では、「実践編」として
具体的にどうすれば面白く写真が撮れるのか、
会場で実演していきます。
「記念写真」を撮るうえで大事なことを
ぜひ学んでいってくださいね。
なお、この日に会場で撮った写真は
参加のみなさんに
後日メールでお送りします。
どうぞおたのしみに！
「家族写真」や「記念写真」というのは
じぶんが生まれて初めて関わる写真だと思います。
これまで「家族写真」をテーマにした作品を
発表していらっしゃる、写真家の浅田政志さんに
お越しいただいて「家族写真」の面白さや
写真を撮る際の「ひと味加えるコツ」を
お話いただきます。
聞き手は、写真家の高橋宗正さんです。
また後半では、「実践編」として
具体的にどうすれば面白く写真が撮れるのか、
会場で実演していきます。
「記念写真」を撮るうえで大事なことを
ぜひ学んでいってくださいね。
なお、この日に会場で撮った写真は
参加のみなさんに
後日メールでお送りします。
どうぞおたのしみに！
日程：５月22日（金）
会場：TOBICHI２（２階）
開場：19時
開演：19時30分（21時終了予定）
参加費：1000円（税込）
※ご応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。
あらかじめ、ご了承ください。
※お申し込みは、tobichi@1101.com までどうぞ。
・ご応募のしめきりは
「５月15日（金）午前11時」です。
・メールの件名は「TOBICHIイベント参加希望」で
お願いします。
・メールの本文には、参加されたいイベントの日程、
お名前、電話番号をご記入ください。
・当選のかたには、５月15日（金）中に
ご連絡いたします。
・参加費は、当日受付でお支払いいただきます。
会場：TOBICHI２（２階）
開場：19時
開演：19時30分（21時終了予定）
参加費：1000円（税込）
※ご応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。
あらかじめ、ご了承ください。
※お申し込みは、tobichi@1101.com までどうぞ。
・ご応募のしめきりは
「５月15日（金）午前11時」です。
・メールの件名は「TOBICHIイベント参加希望」で
お願いします。
・メールの本文には、参加されたいイベントの日程、
お名前、電話番号をご記入ください。
・当選のかたには、５月15日（金）中に
ご連絡いたします。
・参加費は、当日受付でお支払いいただきます。
この日のトークイベントに登場されるのは
写真家の高橋宗正さんと、日本の写真集を
世界中に広める仕事をしている、
ディストリビューターの松本知己さん。
高橋宗正さんから
「ほぼ日」読者のみなさんへ
コメントをいただきましたので、紹介いたしますね。
こんにちは、高橋宗正です。
ぼくはカメラマンとして写真を仕事にしたり、
作品をつくって写真集にしたりしながら生きています。
５月23日のトークイベントは
「写真」と「写真集」という
ふたつのものを、前半と後半、
それぞれにスポットを当ててお話したいと思います。
震災のあと、多くのものを失った人が
まず探すものとして過去の写真がありました。
そこには、ぼくが普段プロとして
期待されている写真の価値とは違った意味がありました。
当時はその意味をよく理解できずに、
津波に流された写真を洗浄しデータ化して
持ち主に返す活動をやっていたのですが、
その後世界中の人と関わりながら
コミュニケーションをとるうちに
だんだんと写真のもつ役割のようなものを知りました。
ぼくらが普段何気なく撮る写真にも、
ちゃんと意味も価値も内包されているんです。
写真は一生付き合っていくメディアなので、
今より少し理解を深めると人生が
ちょっとおもしろくなります。
じぶんの経験をふまえつつ、
そんな話ができればと思っています。
そして、「写真集」について。
日本の写真集を
世界中に広める仕事をしている人がいます。
ディストリビューターと呼ばれる仕事をしている
松本知己さんは、若手ながら
ニューヨーク近代美術館や
メトロポリタン美術館などとも取引もあり
少しずつ確実に仕事の幅を広げている人です。
そんな松本さんをお招きして、
日本の写真集の魅力や、海外の写真集コレクター、
値段が跳ね上がるプレミアム写真集の仕組みなどについて
聞いていきたいと思っています。
実はぼくは、ここ数年
松本さんと一緒にパリ、ロンドン、
ベルリン、ニューヨーク
と海外のブックフェアなどに行き、
多くのハプニングに見舞われつつ
写真集の広まる現場を見てきました。
松本さんとともに、
そんな珍道中のエピソードもしながら、
「写真集入門・中級編」のような
お話をしたいと思っています。
写真家の高橋宗正さんと、日本の写真集を
世界中に広める仕事をしている、
ディストリビューターの松本知己さん。
高橋宗正さんから
「ほぼ日」読者のみなさんへ
コメントをいただきましたので、紹介いたしますね。
こんにちは、高橋宗正です。
ぼくはカメラマンとして写真を仕事にしたり、
作品をつくって写真集にしたりしながら生きています。
５月23日のトークイベントは
「写真」と「写真集」という
ふたつのものを、前半と後半、
それぞれにスポットを当ててお話したいと思います。
震災のあと、多くのものを失った人が
まず探すものとして過去の写真がありました。
そこには、ぼくが普段プロとして
期待されている写真の価値とは違った意味がありました。
当時はその意味をよく理解できずに、
津波に流された写真を洗浄しデータ化して
持ち主に返す活動をやっていたのですが、
その後世界中の人と関わりながら
コミュニケーションをとるうちに
だんだんと写真のもつ役割のようなものを知りました。
ぼくらが普段何気なく撮る写真にも、
ちゃんと意味も価値も内包されているんです。
写真は一生付き合っていくメディアなので、
今より少し理解を深めると人生が
ちょっとおもしろくなります。
じぶんの経験をふまえつつ、
そんな話ができればと思っています。
そして、「写真集」について。
日本の写真集を
世界中に広める仕事をしている人がいます。
ディストリビューターと呼ばれる仕事をしている
松本知己さんは、若手ながら
ニューヨーク近代美術館や
メトロポリタン美術館などとも取引もあり
少しずつ確実に仕事の幅を広げている人です。
そんな松本さんをお招きして、
日本の写真集の魅力や、海外の写真集コレクター、
値段が跳ね上がるプレミアム写真集の仕組みなどについて
聞いていきたいと思っています。
実はぼくは、ここ数年
松本さんと一緒にパリ、ロンドン、
ベルリン、ニューヨーク
と海外のブックフェアなどに行き、
多くのハプニングに見舞われつつ
写真集の広まる現場を見てきました。
松本さんとともに、
そんな珍道中のエピソードもしながら、
「写真集入門・中級編」のような
お話をしたいと思っています。
日程：５月23日（土）
会場：TOBICHI２
開場：16時
開演：16時30分（18時終了予定）
参加費：1000円（税込）
※お申し込みは、tobichi@1101.com までどうぞ。
・ご応募のしめきりは
「５月19日（火）午前11時」です。
・メールの件名は「TOBICHIイベント参加希望」で
お願いします。
・メールの本文には、参加されたいイベントの日程、
お名前、電話番号をご記入ください。
・当選のかたには、５月19日（火）中に
ご連絡いたします。
会場：TOBICHI２
開場：16時
開演：16時30分（18時終了予定）
参加費：1000円（税込）
※お申し込みは、tobichi@1101.com までどうぞ。
・ご応募のしめきりは
「５月19日（火）午前11時」です。
・メールの件名は「TOBICHIイベント参加希望」で
お願いします。
・メールの本文には、参加されたいイベントの日程、
お名前、電話番号をご記入ください。
・当選のかたには、５月19日（火）中に
ご連絡いたします。
