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Greetings from Greece ギリシャからのおたより。Greetings from Greece ギリシャからのおたより。

サラミナ島の夏休み

アテネからとてもお手軽に行ける島に、サラミナ島があります。
アテネの玄関口、ピレウス港からだと30分ほど、
ピレウスのもうちょっと先のペラマ港からだと
10分ほどで着いてしまい、運賃も数ユーロで行けるので
とってもお財布に優しい。

それだけ本土に近いこともあり、
息を飲むような景色はあまり望めませんが、
ホテルやレストラン、ビーチでかかる料金なども、
気持ちお手頃な気がします。
そんな理由から、ギリシャで最もお金のかかる島、
ミコノス島と比較して貧乏人のミコノス島「サラミコノス」と
揶揄されたりもしています。

とは言えどんなに豪華な島へ行ったところで、
夏のギリシャの島で私たちのしたいことと言えば、
海に入ってご飯を食べてぐうたらすることですから、
適当なホテルさえ見つけられれば、それなりに満足できます。
というわけで今まで何度か訪れ、貧乏上等、
「サラミコノスサイコー!」と開き直って楽しんでいます。

サラミナ島でいつも行くところは、
子供が楽しめる海上アスレチックのあるビーチ。
ヤドカリもたくさんいて、見つけるのが楽しい。
ある年には、ギョロっとした目のある巻貝を大量に見つけて
驚愕したのですが、後に調べて、
それが「マガキガイ」だったということを知りました。
マガキガイと見た目がそっくりな、
猛毒を持つ「イモガイ」というのもいるそうで、
直接手で触っていたし、そっちじゃなくてよかった…!

ビーチでだけではなくレストランにも貝メニューがあり、
その日の収穫によりますが食べれることがあるのも嬉しい。
ギリシャではそもそもメニューに貝がないことが多いので、
出会えると喜びもひとしおです。
大抵はシンプルにレモン汁をかけただけのものですが、
一度ガーリックソースで焼いたものが出てきて、
すこぶる美味しかったのを覚えています。

こんな感じで私たちはいつも決まったところで、
のんびり過ごすためだけに訪れているサラミナ島ですが、
実は昨年、秋篠宮佳子さまがギリシャ公式訪問の際に
来訪されていました。なんでもギリシャと日本で共同研究している
パナギア・ファネロメニという修道院があるとか。
恥ずかしながら全く知らなかったので、次回行く時には
サラミナ島の文化的な側面にも注目してみたいと思います。
升ノ内朝子

2025-10-15