もくじ
第1回根っこがあって 2019-03-19-Tue
第2回counterpart 2019-03-19-Tue
第3回なりたいようにできる 2019-03-19-Tue
第4回手放そうという勇気 2019-03-19-Tue
第5回人生の大工事じゃなくても 2019-03-19-Tue
第6回あのとき犬が 2019-03-19-Tue

ほぼ日の塾5期生のみきみきです。本名です。
古着とアクセサリーが好きで、いささか派手めです。
普段はコーチングをするコーチという仕事をしています。

取り入れて、手放して。そして進め!

取り入れて、手放して。そして進め!

担当・三木未希(みきみき)

わたしはコーチという仕事をしています。

数年前にほぼ日で「40歳は、惑う」というコンテンツがありましたよね。
きっと、誠実で、好奇心旺盛で、やさしくて、自分で考えて進もうとする人ほど、惑う。
そんな「惑い」を
すっきりさせて、自分で前に進むお手伝いをするのが、コーチです。

ほぼ日に、そんなコーチのコンテンツがあってもいいかもしれない、と思ったのが
わたしがほぼ日の塾に参加した動機です。
どうやって伝えるのかを考えた末、対談のお相手をお願いしたのが
犬と人との共生を考えて活動している、お友達の潤子さん。
人のはなし、犬のはなしが織りなされた対談です。

抽象的になりがちなお話しなんですけれど、
少しでもなにかの気づきになれば、うれしいです。

この対談は、わたしたちふたりが出会った
「アトリエシムラ Shop & Gallery 東京・成城」で行いました。
あたたかい場所の雰囲気も、写真でおたのしみください。(撮影:潤子さん)

プロフィール
潤子さんのプロフィール
三木 未希のプロフィール
アトリエシムラ Shop & Gallery 東京・成城のプロフィール

第1回 根っこがあって

潤子
今日はよろしくお願いいたします。
みき
こちらこそ、ありがとうございます。
ふたりの仕事の話は、
きっとほぼ日の読者の方にも伝わるだろうと思って
対談をお願いしました。
潤子
まとまるかしら。
みき
それはわたしが(笑)。がんばります。
まず、織ったものを広げてみましょう。

潤子
お里帰りだね。
みき
お互いの初めての作品、これ、やっぱり素敵よ。
潤子さんらしくて。

左側が潤子さん、右側がみきの作品
潤子
これは玄関の「好きなものコーナー」に飾ってあります。
わたしが好きなものの世界を
ちゃんとバランス良く支えてくれてる感じがする。
みき
最初の作品ってそういうものなのかもね。
潤子
これを超えない気がする(笑)。
みき
そんなことないと思うけど(笑)。
でもきっと、これを根っこにして
螺旋状に回っていくんじゃない?
潤子
そっか。そうかもしれない。深めたり。
みき
そこから飛び出てみたり、また逆の世界に行ったり。
潤子
みきさんの初めての作品は、
わたしにとってはすごく衝撃的で。色使いとか。
みき
みんなね、「予想と全然違ったわ!」と、おっしゃってました。

潤子
この生地がスカートなりバッグなりの
一部に入っていたとしたら、みきさんだな、と思う。
みき
まさしくそういうエッセイをふたつめの課題で書きました。
潤子
ほんとに?
わたし、みきさんいいなーって
この人のこと知りたいな、と思ってた。
今日だって、お会いするのは5回めくらいだもんね。
みき
そうなんですよね。出会って1年と少し。
ワークショップでご一緒して、Facebookでお友達になって。
ついこのあいだ、初めてごはん食べたくらいだものね。
2回めに会った時に
潤子さんが「社団法人作ったの」って言うから。
社団法人ってなにごと?!と思って。
潤子
びっくりするよね。

みき
ワークショップでは一生懸命ひとりで織っているから
あまりおしゃべりする時間はないので。
その頃は、
犬用のおしゃれなごはんを作って売っている人、
くらいしか認識していなくて。
 
動物とあまり親しくないわたしが想像する限り、
潤子さんと「犬用のごはんを作って売る人」が
どうも結びつかなくて。
潤子
それはなんで、そう思ったんだろう。
みき
手段のひとつとしてごはん、というのはあるでしょうけど
犬と人のために、ほかにもっともっと
やりたい人なんだろうなあと勝手に思っていて。
潤子
それは直感もあり?
みき
カンだけです。
潤子
怖いねー(笑)。バレてた。
みき
合ってたよね?
潤子
うん。合ってた。
みき
そこから少しずつお話ししたり、
Facebookの投稿を読んだりしていると、
犬と人の関係を考えるために、カウンセリングをしたり
お家の内装の提案をしたり
犬の行動を知るために研究したり。
食べることを手段にして
人と犬のための薬膳なんかのお料理教室もされていたり。
こういうものは全部、
なにか根っこがあって螺旋になっているんでしょ?
潤子
そうなの。結局目指すところはひとつで
壮大に大きいのだけれど、きっと叶うと思っていて。
犬でも猫でも植物でもね、
そういうちっちゃい命を大事にできなかったら
人のことなんか大切にできないと思う。
だから、身の回りにある小さな命に優しくできるような
人づくりを地道にやっていこう、と。
 
そうすると、たとえば
ご高齢の方だったり、体が不自由な方にも
必要以上に親切にしたり、過大に遠慮するのではなくて、
同じ社会の一員として、
思いやりを持って共生できる社会にきっとなるだろうって。
みき
わたしね、潤子さんは
人は犬のためを思って、完璧に理想的なことができなくても
また別の関わり方がある、ということを
丁寧に提案しているというか。
ありだよね、という範囲が広いと思った。
潤子
その広い範囲の中で、
わたしの生徒さんは、「ここまでしかできないけれど
そのぶん愛情をこういう形で注ぎます」と
納得して進まれますね。
一生懸命進むことと視野が狭いことは別じゃない?
みき
うん。
潤子
これひとつ、ということだけしか認められないのは
苦しくなるし。
あんまり一途になりすぎないことも大事かなと思っていて。
そういう意味では、ゆるいかも(笑)。
みき
「犬の体にいいごはんを作って売っている」から
わたしがイメージする人物像と比べると、ゆるかった(笑)。
潤子
なるほど。
みき
そのあたりを、お話しできたらいいなと思います。
潤子
わたしも、コーチのみきさんのことをもっと知りたいです。

第2回 counterpart