7年越しの帰郷。
担当・コレット
課題2で「好きなもの」のエッセイを書くときの
候補の一つが「東京」でした。
結果的に別のテーマを選びましたが、
少し心残りがありました。
課題3は自由。
何も決まっていない状態で相談会に臨み、
焦る気持ちが募る中
今回もアドバイスを頂きました。
迷ったら「縁」で考えてみるといい。
ほぼ日が東日本大震災の後、
「気仙沼のほぼ日」を作った際に
「どうして気仙沼なのでしょうか」
「ほかの場所じゃだめなのでしょうか」
とよく聞かれたというお話を聞きました。
そしてその度に返していた言葉は
「縁があったから」だそうです。
ああ、なるほど、と思いました。
土地と人の縁。
私は10年間住んでいた東京を
離れてしまったことにずっと未練や後悔がありました。
なので課題2で取り組もうとしたけど
どうも「好き」という切り口では
うまく語れないと感じたんだと思います。
東京にいるときは
地元広島への郷愁がつきまとっていたし、
広島に帰ると今度は東京への思いが募る。
このアンバランスな気持ちはいつ消えるんだろうか。
そんなこんがらがった気持ちを
この場をお借りして見つめ直してみようとしたら、
改めて身近な人たちへの思いが膨らみました。
全5回、お付き合いいただけると幸いです。