- パク
-
一番の目的はその子に会いたくて。
マネージャーへの挨拶はついで、というか(笑)、
彼女に会いたくて。
- ーー
- え(笑)?
- パク
-
でも彼女は今、まあ、
そのマネージャーの奥さんになってます。
- ーー
- うそ(笑)!本当に?!
- パク
- そうなんですよ(笑)。
- ーー
- 日本に来たのに?そんなオチ(笑)?
- パク
-
はい(笑)。
で、話戻るんですけど(笑)、
3回目にそのバーに行った時に、
「海外で仕事したいって思ったことないの?」
って、そのマネージャーに言われました。
ちょうどそのとき、
イギリスのワーホリに落ちたところだったんです。
「あります、やってみたいです」
って言ったんですけど、でも、まあ冗談かなと。
それで、韓国に戻ったら、
そのマネージャーからメッセージが来て。
「本気で言ってるから、考えてみな」って。
「ええ?!マジすか?!」と。
- ーー
- おお。
- パク
-
それで、日本に来ました。
最初はワーホリで働き始めて、
そのあとビザを取って、社員になりました。
- ーー
-
そのマネージャーとの縁なんですねえ。
パクさんは英語も日本語もペラペラですけど、
言葉はずっと勉強してたんですか?
- パク
-
韓国は英語教育がすごいんです。
でも、自分は全然できなくて、
友達にもからかわれていました。
だけど、カナダ人のおじさんができて、
パブで働いて、英語話せるの楽しいなって。
それで、外国語を勉強するのが好きになりました。
日本語もそれから勉強し始めました。
- ーー
-
なるほど。
コミュニケーションとれるのってうれしいですよね。
- パク
-
はい。
あ、もう少し、食べますか?
- ーー
- 大丈夫です。おいしかったです!
- パク
-
よかった。
- ーー
-
あの、バーテンダーはどういうところが楽しいですか?
仕事の面白さって?
- パク
-
自分はもともとスポーツとか、動くのが好きなんです。
バーテンダーは体を動かす仕事です。
それにバーの状況は毎日違います。
それがゲームみたいで、面白いです。
サービス業に、自分が向いてるというのもあるし。
それに、料理人みたいにカクテルのレシピを作ったり、
職人的なところもあります。
味を追求して、磨いていかないといけない。
でも・・・
それもバーテンダーの面白さの一部だと思ってて。
- ーー
- はい。
- パク
-
自分が一番大切だと思っているのは、観察すること。
バーテンダーは、観察する人だと思う。
バーにいるお客さんも、店の状況も。
毎日毎日、見て、なんでだろうって考える。
自分の好きな言葉なんですけど、
「本質はなんだろう」って。
そのものの持つ本質を考える。
バーテンダーは店にいるときも、店に立つ前も、
それをしなきゃいけない仕事なんです。
そこは、やっぱり面白いですね。
- ーー
- ああ・・・なるほど。
- パク
-
あとは知識と技術があれば、
それだけで、他の国に行ける。
まあ、今もそうなんですけど。
とういうわけで、外国人労働者やってます(笑)。
(バーテンダー姿のパクさん、かっこいいんですよ。もう少しつづきます)