もくじ
第1回おはようございます 2019-03-19-Tue
第2回いただきます! 2019-03-19-Tue
第3回どうして、日本に? 2019-03-19-Tue
第4回なんだろう、なんでだろう 2019-03-19-Tue
第5回おいしいってうれしい 2019-03-19-Tue

駆け出しの漫画原作者。連載目指して奮闘中。一人トキワ荘から脱出なるか?

パクさん、</br>お休みの日の朝ごはん</br>見せてください!

パクさん、
お休みの日の朝ごはん
見せてください!

第3回 どうして、日本に?

パク
自分の国の料理を食べる時が、一番幸せ。
ーー
ああ、やっぱりそうですよね。
パク
休みの日に、新大久保とか赤坂に行ったり。
自分の作れないものとか、いっぱい食べちゃう。
ーー
うん、わかります。
パクさんはなんで日本でバーテンダーを?
パク
もともとは、軍隊終わったあとに・・・
ーー
ああ、軍隊!そうですよね。
何歳からですか?大変でしたか?
パク
19歳から。2年です。
その時は大変だったけど、
もう終わってから7、8年経ってるので。
ーー
はい。
パク
で、軍隊終わって、大学戻って。
そのとき、学校通いながらお金稼がなくちゃいけない状況で。
ーー
家庭の事情とかで?
パク
家の事情と、自分でちゃんとしたいなっていうのもあって。
そのとき姉と一緒に住んでた場所が、
ソウルの、東京でいう六本木みたいなところだったんです。
外国人もいっぱいいて。
横には米軍基地があって。
そこにアイスホッケーのゲームを
流しっぱなしにしているパブがあったんです。
ーー
アイスホッケー?
パク
アイスホッケーってカナダが有名じゃないですか。
お母さんの妹の旦那さんがカナダ人で、
その人にすすめられて、自分、高校のときに
アイスホッケーやってたんです。
それと、ビールが一番好きだったから、
働くなら、絶対そこがいいって。
ーー
なるほど。
パク
2年ぐらいビール注ぐだけ。
お酒のことなんにも知らなかったけど、
でもやっぱり気にはなっていて。
だんだんバーにも行くようになりました。
そこで、うわ、いろんな世界があるんだなって知って。
それで、バーテンダーをやってみようって。
学校卒業するまでの経験としてっていう、そんな軽い気持ちで。
それが始まりでした。
ーー
へええ。
パク
パブから、カジュアルなカクテルバーに移って、
バーテンダーの仕事を始めたんですけど、
そこが閉店することになって。
そのときに、そこの社長さんが、
本当にやってみたいなら、
クラッシックスタイルのバーで
勉強した方がいいんじゃない?って。
就活しようと思ってたんですけど、
やっぱり中途半端だったし、
卒業まではお金稼がないといけないし、
じゃあやってみようって。
で、行ったのが日本に来る前にいたバーです。
ーー
そうですか。
パク
そこには2年半くらいました。
めっちゃ怒られながら。
マネージャーが、すっごい厳しかったんですけど、
でも、めっっちゃかっこよくて。
ーー
へえ!
パク
その人を見て、ああ、バーテンダーって
ただカクテル作って、
サービスするだけじゃないんだ、
もっと深いところがあるんだなって、わかりました。
自分、本当に中途半端だったんだなって。
それで、自信を持ってバーテンダーやってたんですって
言えるようになるまで頑張ろうって。
ーー
なるほど。
日本に来たきっかけは?
パク
今働いている東京のバーのマネージャーが、
韓国のそのバーにセミナーで来たんですよ。
で、縁ができて、日本に来るたびに挨拶に行ってました。
 
実は、今はもういないんですけど、
その東京のバーに、女性のバーテンダーがいたんです。
その子、めっちゃ可愛くて。
ーー
ほお。
パク
それで、何回か、日本に行って、
そのたびにマネージャーにも挨拶して。
ーー
はい。
パク
でも、一番の目的はその子に会いたくて。
マネージャーへの挨拶はついで、というか(笑)、
彼女に会いたくて。

(恋に国境なんて?!つづきます)

第4回 なんだろう、なんでだろう