「あなたにとって、”東京”ってなんですか?」
すべての取材を終えた今も、この質問に対して、
すぱっとしたこたえは出せていない。
でも、この問いを考えるときに、
もやっとした気持ちになる理由はわかった。
4人が東京について語るとき、
そこには比較する街があった。
ひとつの場所から飛び出したことがないわたしは、
どうやら自分のこたえに自信がなかったみたいだ。
(そんなに難しく考える必要はないけれど。)
知らない土地に飛び出したかった、
どうしても行きたい場所があった、
まったく偶然だけど出ることになった。
理由はなんであれ、話を聞けば聞くほど、
いくつかの街で生活していることにあこがれる。
東京について取材してきたつもりが、
「ちょっぴり別の街で生活してみたい」という気持ちで
しめくくることになるとは、想像もしていなかった。
でも、そうしたらわたしも、
”東京”についてもっと話せるようになる気がするのです。
(最後まで読んでいただきありがとうございました。)