まず、家族の帰宅時間に合わせて梨をスタンバイ。
帰ってきて早々に、梨を食べさせました。
だって、すぐに食べてほしかったんだもの。
「え、これ、今まで食べた中で一番美味しい……!」
ええ、そうでしょうとも。私がスタンバイして
出迎えるぐらいですから。満足。
そして次の日には
近所の友達や会社の同僚たちへおすそわけ。
普段は、あんまりこういうことしないんです。
押し付けがましいかも?と迷ってしまうから。
でも、今回はあえて、そこはぐいぐいと。
まあおひとつ、ソレソレといった具合に渡してきました。
お返しは、メッセージや直にもらう
「本当に美味しかった」の声。
ちょっと興奮気味に言う人もいたし、
「家族と食べて子どもが喜んでいました」と
嬉しそうな人もいました。
みんなみんな、笑顔で「美味しかった」と。
美味しいってすごい、美味しいってすごいパワーだ。
極論すぎるかもしれないのですが、
いきなり語っちゃうと
美味しいを分けたいって思う気持ちって、
突きつめると愛なのかもと思いました。
「この美味しさを知ってもらいたい」
「それを食べてもらって、美味しいを分かち合いたい」って
心から思ったんです。
かなり大げさに聞こえるかもしれないけど、
私としてはかなりまじめに。
こういう気持ちの名前ってなんなんだろうって考えると、
やっぱり愛しか思いつかなくて。
喜んでもらえるのって、やっぱり嬉しいし満たされる。
でも、なんでこんなに情熱的になったのだろう。
全部の梨があっという間になくなった頃、
「そういえば、私の身近な人間でそういう人がいるな」って
思い出しました。私の父です。