もくじ
第1回ゲンキンなひと 2019-02-26-Tue
第2回美味しい梨に出会ったら次にすること 2019-02-26-Tue
第3回父からもらったもの 2019-02-26-Tue
第4回言葉にならない想い 2019-02-26-Tue
第5回五感全部で美味しいと感じるということ 2019-02-26-Tue

たなべあきこです。
編集者なんですが、いろんな方面に手を出しているタイプです。
面白いと思ったらやりたい。
猫が好きで、キジ白を一匹飼っています。
溺愛中で、何回かパソコンの上に乗るというテンプレート行動で記事を失いかけましたが、膝に乗せることはやめられません

美味しい梨とネコのおやつと私。

美味しい梨とネコのおやつと私。

担当・たなべあきこ

第2回 美味しい梨に出会ったら次にすること

まず、家族の帰宅時間に合わせて梨をスタンバイ。
帰ってきて早々に、梨を食べさせました。
だって、すぐに食べてほしかったんだもの。

「え、これ、今まで食べた中で一番美味しい……!」

ええ、そうでしょうとも。私がスタンバイして
出迎えるぐらいですから。満足。

そして次の日には
近所の友達や会社の同僚たちへおすそわけ。
普段は、あんまりこういうことしないんです。
押し付けがましいかも?と迷ってしまうから。
でも、今回はあえて、そこはぐいぐいと。
まあおひとつ、ソレソレといった具合に渡してきました。

お返しは、メッセージや直にもらう
「本当に美味しかった」の声。
ちょっと興奮気味に言う人もいたし、
「家族と食べて子どもが喜んでいました」と
嬉しそうな人もいました。

みんなみんな、笑顔で「美味しかった」と。

美味しいってすごい、美味しいってすごいパワーだ。

極論すぎるかもしれないのですが、
いきなり語っちゃうと
美味しいを分けたいって思う気持ちって、
突きつめると愛なのかもと思いました。

「この美味しさを知ってもらいたい」
「それを食べてもらって、美味しいを分かち合いたい」って
心から思ったんです。

かなり大げさに聞こえるかもしれないけど、
私としてはかなりまじめに。

こういう気持ちの名前ってなんなんだろうって考えると、
やっぱり愛しか思いつかなくて。

喜んでもらえるのって、やっぱり嬉しいし満たされる。
でも、なんでこんなに情熱的になったのだろう。

全部の梨があっという間になくなった頃、
「そういえば、私の身近な人間でそういう人がいるな」って
思い出しました。私の父です。

第3回 父からもらったもの