もくじ
第1回誤字・脱字は、あたりまえ。 2019-02-26-Tue
第2回笑っちゃうから、やめてくれ。 2019-02-26-Tue
第3回おばあちゃんの、魔法のことば。 2019-02-26-Tue
第4回おわりに。 2019-02-26-Tue

生まれも育ちも愛知県名古屋市の、24歳。
自他共に認める、おばあちゃん子です。
おばあちゃんがつくる料理の中で一番好きなものは、カレーライスです。

わたしの好きなもの</br>おばあちゃんとのメール。

わたしの好きなもの
おばあちゃんとのメール。

担当・こばやしつぐみ

第2回 笑っちゃうから、やめてくれ。

わたしのおばあちゃんという人は、
あまり冗談を言って
笑わせるタイプではないのですが、たまに、
自分のツボに入ってしまい、仕事終わりの電車で
スマホ片手に笑ってしまいそうになります。

その代表的な作品(?)が、こちら。
この日は、わたしが社会人になってはじめての健康診断。
そこで、人生初の胃のX線検査、
いわゆる「バリウム検査」を受けたのです。

個人的に、検査自体はそこまでつらくありませんでした。
「ゲップを我慢しなくしてはならない」や
「バリウムがおいしくない」と会社の先輩たちに散々言われていたので、
なーんだ、意外と楽だったなあとさえ思っていました。

恐ろしさを実感したのは、検査の後。
看護師さんから下剤をもらい、会社に戻ってからでした。

・解説
えーと、きたない話で、すみません。
でも、当時のわたしは、かなり焦っていたのだと思います。
下剤がまったく効かず、2リットルの水を買って
会社のトイレと自分の席を何度も往復しました。
なのに、でない。
このまま、でなかったら、どうしよう…。
そんな赤裸々な心境を、おばあちゃんに打ち明けました。
それに対する返しが、これです。
 
決して笑わせようと思って打ったものではないと思うのですが、
このメールを読んだ瞬間、わたしは全身のちからがふにゃっと抜けて、
「でる・でない」で悩んでいたことが、ばかばかしく思えてきました。

おばあちゃんのメールには、
こういった作用もあるんだなあと、気づかせてくれたメッセージです。
 
 
もうひとつ、
わたしが大好きなメールを紹介します。
それがこちら。

・解説
わたしは仕事柄、夜遅くに家に帰ることが多いです。
なので、平日は家に帰ってきたら自分でごはんを用意して、
ひとりでごはんを食べます。
この日も帰りが遅くなる兆しがあったので、
その旨をメールで伝えました。
そしたら、すぐにこの返事が返ってきました。

「アボカド」を「アボガト」と打っていることは
気にしないにしても、
そのあとの「そのまままるかじりなされ」が、
どうしようもなくわたしのツボに刺さりました。
 
ど、どうして急に古風な口調になったの?
アボカドくらい、
好きに食べさせてくれたっていいじゃない…。

意外とおばあちゃんってワイルドなんだな、と
ひとしきり笑った後に思いました。

第3回 おばあちゃんの、魔法のことば。