おばあちゃんが携帯電話を買ったのは10年ほど前のこと。
そして、携帯(ガラケー)からスマホに機種変更したのは、
7年前くらいのことです。
年数だけ聞くと、まあまあ使いこなしているじゃないか、
と思うのですが、
いまでも誤字・脱字のクセは抜けていません。
例えば、こちらのメール。
(白色の吹き出しがおばあちゃんの発言、
緑色の吹き出しがわたしの発言です。)
・解説
これは2013年、8月23日のメール。
わたしの現在使用しているスマートフォンのデータ中で
一番古い、おばあちゃんとのメールのスクリーンショットです。
機種を変えてしまったので、もうこの時のメールは
データとしては残っていません。
わたしは当時大学2年生、おばあちゃんは74歳でした。
おばあちゃんは、いつもいそいで生きています。
固定電話が鳴ったら、全力疾走します。
(正直危ないのでやめて欲しい)
その生き方は、メールを打つときも同じで、
誤字・脱字・誤変換がとても多いのです。
つまり、わたしのおばあちゃんは、
とてつもなくせっかちなのです。
「ご飯ことて” 」は、おそらく
「ご飯を食べるということでいいですか」
といった旨を伝えたいと思うのですが、
「で」の打ち方がわからず、
ええい、この点々(ダブルクォーテーション)でいいや!
と思ったのでしょう。
おばあちゃんのせっかちさが大いにわかるメールの文面です。
※2019年現在では、「で」の打ち方は克服しました。
同じように、
おばあちゃんのせっかちさが分かるやり取りがあります。
・解説
わたしの家の最寄駅は星ヶ丘駅という、
なんともきらきらした名前の駅なのですが、
文学好きなおばあちゃんの手にかかると、あら不思議。
一気にショートショートの巨匠の名前になってしまいました。
そんなに急いで打たなくてもいいのに…。
メールをし始めたときは、
「おばあちゃん、ここ間違ってるよ」とよく指摘していましたが、
さいきんは「ああ、またやってるな〜」くらいの気持ちで
あえてつっこまないでいます。
おばあちゃんのせっかちさは折り紙つきだし、
なんだかんだで、おばあちゃんの「いいまつがい」を
たのしんでいる自分がどこかにいるのです。