ネタ全体に関わる「見た目」の話が終えた所で、
次に具体的なセリフへと移行しよう。
彼女のネタは、前半パートでは「男と女の関係性」を、
後半パートでは「地球上の出会い」について、大きく語っている。
ここで、仮に考えてみる。
もしもこのネタが「社内恋愛のネタ」だったら、笑えていたのだろうか。
例えば、こうだ。
「男はガムと一緒!味がしなくなったら、また新しいガムを食べればいい!
だって、この会社だけでも男は何人いると思ってるの?
…35人。」
笑いの感性は人それぞれだが、
ボクの感性で語らせて頂くと、一気に面白くなくなった。
【規模感】が普通になっただけで、面白さが全然違うのだ。
思えば、(失礼ながら)おモテになるとは思えない風貌の女性が、
男女の普遍的な関係性や地球上の出会いの可能性を語る所が、面白い。
きっと見る人も心の中で「お前が言うな!」とツッコミたくなるのだろう。
もしこれが仮に、with Bの2人が「…35億。」と言っていたとしても、
それはやはりつまらないのかもしれない。
見た目がいいがゆえに、恋愛に関する大規模なことを言われても、
「あぁ、アナタたちみたいなおモテになる人は、そういう考え方かもね。」で終わってしまう。
面白さよりも、鬱陶しさが際立つかもしれない。
「己の規模感」みたいなものを人それぞれ違う形で持ち合わせているのだ。
そこをあえてちょうどよくハズせば、笑いが起きる。
それさえ掴んでいれば、合コンの中でも活躍できる。
よくある「嫌いなモノ」トーク。
食事の場なので、みんなが順番に「パクチー」「レバー」と答えていく中、
急に一般人であるアナタが「嫌いなモノ?ん~…戦争かな。」と答える。
規模感が違うことを、あえて言うのだ。
会場はドッカンドッカン、爆笑の渦。
ただし、あなたの雰囲気や言い方、キャラの立ち方次第ですので、
実践しておスベリになられても、
ボクにメール連絡してくるのは、ご勘弁くださいませ。