そんなふうにして始まった大学生活。しばらくするとあることに気がつきました。
「あれ?訛っていることであたし、得してない?」
少し、得しているな。と思った点を書きだしてみました。
その①人が私のことを覚えてくれる!
大学に入ると多くの人に出会います。1人1人と自己紹介はし合うけど、一遍に人の名前と顔は覚えられません。特に大学に入ったばかりの頃はなかなか人の名前は覚えられないもの。しかしそんな中、みんな私のことは覚えてくれました。宮崎の訛りのおかげです。入学したときは話してたけど、それ以来ずっと話していないな~という知り合いもちゃんと覚えててくれています。
その②話題ができる!
なんといってもこれが大きい!話題ができる!
宮崎の訛り→宮崎出身→宮崎のことを話す!この流れです。最初の頃は友人に宮崎弁講座を開いていました。(笑)みんな、興味津々で宮崎の訛りや方言のことについて聞いてくるので最初は驚きました。初対面の人と話すとき、話題に困ったときに宮崎にいたときのこと(月9が映らないとか、民放が2つしか映らないとか(笑))を話すと相手が面白がってくれます。
他にも、「訛りがかわいい」と言われたり。(笑)結構いいことばかりあったんです。標準語で話そうとすると、やっぱり自分らしさを出せないし、なんか窮屈だし。このままで行こうかな。そう思いました。
そして、宮崎弁で話すことで、「宮崎弁ってあたたかいなぁ」。と感じるようになりました。標準語だと、どこかそっけない気がするのですが、宮崎弁は人の心を和ませるあたたかさがあると思うようになりました。
そうやって、故郷の言葉の良さを再確認できて宮崎に生まれて良かったとつくづく思いました。
しかしこの時期、私と同じように宮崎から東京に上京してきた友人たちはすっかり標準語で話すようになっていました。
(続きます)
