続いて話を聞いたのは、OさんとMさんの2人です。
2人と直接仕事をしたことはありませんが、
退職後にお付き合いが始まり、飲みや趣味友達の仲です。
現在、Oさんはベンチャー企業で働いていて、
Mさんは就職活動をしながらフリーで仕事をしています。
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2人とのインタビューの前に、Aさんと話をしたんです。
Aさんは、明確に自分はこうありたいという姿が見えていて、
そのために行動してきた人。
私は、そういう考えが無かったなあって反省しています。
- Oさん
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キャリアや志望動機みたいなものって、
面接の時は辻褄を合わせるけど普段は考えてないね。
- Mさん
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考えていたとして、会社がなくなることもあるでしょう?
それも想定して、考えなきゃいけないのかな。
- Oさん
- 参考にならないかもしれない。考えてない2人だから。
- ーー
- 考えてない2人。でも、話をしていると安心してきます。
- Mさん
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考えてる人はいっぱいいるんだよ、世の中に。
中学生の頃から計画を立てて、
受験勉強や就職活動にきちっと向きあって。
私も、考えればよかった。
その通りにやらなかったと思うけれど。
- ーー
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2人は、開発職ですよね。
私がいた営業職はギラギラしていた感じがしますが、
開発チームの人達はおっとりしていた印象があります。
同じ会社なのに、違う。
- Mさん
- なんだろうね、私たち2人は野心がないからかな。
- Oさん
-
開発系と営業やマーケティングのようなビジネス系の仕事は、
働き方のタイプが違うと思う。
俺は両方の仕事をしていたけれど、
必要以上に自分を大きく見せてアピールしないと
生き残っていけないプレッシャーを
ビジネス系の仕事では感じてた。
- ーー
- どうしてでしょうね?
- Oさん
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営業やマーケティングの分野は、競争があるからじゃないかな。
開発は「あんたの仕事これ」と渡されたら、
お互いに仕事を奪い合うみたいなことは、ほぼないんだよね。
個人同士の比較で評価はしません。
俺のいた環境の話だけれど。
- ーー
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確かに、競争はありますね。
営業であれば売り上げの大きさや、
同業他社との差を言われることもありました。
ライターの仕事も、読まれた数やSNSでのいいね!数など
明確に評価が出るし比較もされます。
気を揉んでしまうのですが、
評価はされたいという気持ちはあります。矛盾しているなあ。
- Mさん
- ライターはやりたい仕事なの?
- ーー
-
ライターはやりたい仕事ですけど、
食べていけないなら違う仕事をするしかないなとも思います。
何がなんでもコレで生きたいという決意はしきれないかな…
- Mさん
- 小さいお子さんもいるものね。
- ーー
-
今は夫と共働きですが、
私1人で子供を育てられるぐらいの収入じゃないと
食える仕事って言い切れないところがあります。
そりゃあ、寝る時間を惜しんで取り組めば
収入も増えるでしょうけれど、子供の面倒もみたいし。
ワガママですかねぇ…。
- Oさん
-
俺、やりたい仕事以外はやりたくなくて。
ワガママだけど、そのために収入減ってもいいなって考えてる。
でも、奥さんがいるから無茶はできないよね。
俺だけだったら、収入のこだわりはないかな。
- Mさん
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私のゴールは細く長く生きるになりました。
すごく辛いけど高収入か、大変じゃないけど低収入だったら、
中間ぐらいがいいなと。
- ーー
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自分にとってベストな働き方と
収入のバランスは私も考えたいです。
2人とも、仕事と趣味のバランスも上手に取って
楽しんでいますよね。
- Oさん
-
俺は自転車が趣味です。
大人になって余裕が出てくると、
趣味にお金をかけるようになるからね。
仕事は趣味をやるための原資稼ぎでもあるし、
そこは頑張りたい。2人も、電車が好きでしょう?
- ーー
- 大好きです。神戸でMさんと一緒に私鉄めぐりをしました。
- Oさん
-
いい時代ですよ、
誰にもはばかることなく「これが好きです」って
言えちゃう時代。
- Mさん
-
でも、趣味って忙しいからやりたいんだよね。
時間があっても仕事が忙しくないと、
趣味をやる気があまりしない。
- ーー
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定年まで働いて、そこからすべて自由時間だ!となっても、
楽しむのにコツが必要そうですね。
仕事と趣味。そして、家事や育児などの日常も
バランスを取りたいなと思っています。
ならば、仕事は食べていくための手段として
シンプルに考えればいいのでしょうか。
でも、そう割り切ることも難しい。
仕事ならなんでもいいというわけにもいきません。
お金の面以外にも、向いているとか、やりがいとか
面白さということを仕事には求めてしまいます。
やっぱり悩みますね。
(まだまだ悩みは続きます)