1987年生まれ。出版社で働いています。最近、ブラックコーヒーを美味しいと感じられるようになりました。

あるバレエダンサーの話。@@@新宮 登さん

あるバレエダンサーの話。
新宮 登さん

私にはずっと、夢中なものがありました。
それは、バレエです。
高校2年生まで習った13年間、
「バレエが好き」という気持ちは変わることなく、
踊りに飽きたことはなかったなぁと思います。

決して上級者ではありませんでしたが、
こんなに長くバレエを好きで、
踊り続けることができたのは、
9歳から指導を受けた先生のおかげだと思っています。

明るく熱心に生徒と向き合ってくださり、
ステップの意味や体の使い方を
丁寧に考えることの大切さを教わりました。
先生に習うようになって
よりバレエの面白さに気づき、
バレエのことを考える時間が増えたと思います。

そんな恩師の名前は、
新宮登(しんぐう のぼる)先生といいます。
先生は現在、90歳を迎え、
ダンサー生活は70年以上になります。

先生は現在も、妻であり
パ・ド・ドゥ(男女2人での踊り)のパートナーだった
絢子(あやこ)先生、
息子さんの崇太(たかひろ)先生と3人で、
私が通っていた時と変わらず、
教室で自ら指導にあたっています。

これまでなかなか機会が無かったため、
今回、バレエとともに
人生を歩んできた先生のお話を
ぜひ聞きたいと思い、お会いしてきました。

改めてお聞きしたことや、
大人になった今だからこそ知れたこともあり、
いつもの「先生」という肩書きだけでなく、
ダンス・バレエという芸術に半世紀以上、
志を捧げている「ダンサー」としての話も
聞くことができたように思います。

こんな現役ダンサーがいる、ということを
少しでも知って頂けたら嬉しいです。

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新宮 登さん
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