怪・その8

「一緒に遊びたい」



姪っ子に起きた不思議な話です。

ある日、私の妹の子供、
姪っ子が実家に遊びに来た時のことです。

実家は前に公園があるのですが、
その公園は半分が鬱蒼とした山になっていて、
昼なのに随分雰囲気があり、
近所の子供達もあまり近寄らない場所でした。

祖父が多少霊感があるようで、
夜はあまり公園の方を見ないようにと言われてました
(何故かは知りませんが)。

姪っ子が少し歩くようになったと言うので、
祖父と祖母と母親(妹です)が
その公園に連れて行き、
ブランコや滑り台で遊ばせてあげてたのですが、
祖父がその様子を動画で撮っていたそうです。

一通り遊ばせた後、家に帰ってきて
祖父が撮った動画を見ていたら、
滑り台の上にお袋が抱えて登った時の映像に
違和感を感じたそうです。

祖母が姪っ子を抱えて
滑り台を滑ろうとしていると
姪っ子は然りに滑り台の自分の下を凝視しています。

そこには、、
半透明の頭の丸い円柱の形をした
変なものが映っていて、
胴体らしき所から生えている長細い腕を
バタバタさせています。

その物体に目鼻と言うのはなく、
ただ目があるであろう所には
×が2つ並んでるだけの物体だったそうです。

その物体がバタバタ腕を動かし、
身体をピョンピョン弾ませていて、
姪っ子の目線はどうもそれを見ている様でした。

驚いて、直ぐに祖母と母親に見せたのですが、
始めは悪い感じはなく、
ただ一緒に遊びたいのかな? と言っていました。

しかし3人ともこの物体の×の目に
何かしら恐怖を感じたらしく、
最終的に動画は削除してしまいました。

今は公園は整備されて雰囲気も変わり
当時の面影は無いのですが、
今もあの公園には
得体の知れない「何か」が住んでいるのでしょうか。
(KB)

こわいね!
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