怪・その34

「夏のごあいさつ?」



友人の話です。

取引先の担当者が、重い病を患われました。

ほんとうに仕事が好きな方で、
治療しながら仕事を続け、
入院する直前まで出社されましたが、
とうとうお亡くなりになりました。

そのNさんが亡くなって3年目の夏の日、
お昼過ぎにウトウトお昼寝をしていました。

夢でマンションのエレベーターに乗っていると、
開いた扉からNさんが乗り込んできました。

思わず
「あら、Nさん、どうしたの?」
って話しかけると
Nさんは
「お盆だからね」って答えました。

あ!
Nさん亡くなったんだと思った友人は、
「だめだよ、こんなとこにいたら」
と言ったところで、目が覚めました。

目が覚めても、ものすごくリアルで、
Nさんほんとうに来たな、と思った友人は、
すぐに会社のチームの後輩に
「今、Nさんが来たよ!」とメールしました。

後輩からの返信は

「実は去年の夏、
Nさんからメールが来たんです。
でも怖くてメールは開けてません。
削除もできないんです。」

後輩は、怖すぎて誰にも言えなかったそうです。

(K)

こわいね!
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2021-08-27-FRI