おとなの小論文教室。

受験のテクニックとして、小論文の書き方を勉強した?
その後は、ナイスなテキストを書いていますか?
考えること伝えることの愉快を、ここで味わいましょう。
ありがたいことに、小論文というものを
考えたり、たのしんだり、たくさん読んできた
カジュアルで優しい先生がいるんです。
さぁ、山田ズーニー先生、お願いしまーす。

Lesson1026
親の87歳インターネットデビューで
わかったこと

ほかの人はどうしているのだろう?

「親のインターネット問題」

親がパソコンどころかスマホもメールもせず、
インターネットと無縁に生きている、
このままほっといてよいのか、という問題。

そこに罪悪感を感じ続けてきた
私のような人もけっこういるはずだ。

自分は親のおかげで教育を受させてもらい、
パソコン、スマホ、インターネットの恩恵を
ほしいままにしている。

「家族のなかの情報格差」

格差は広がるばかりだった。

そんな私が家族のおかげで、まさか
87歳の母のインターネットデビューを
まのあたりにしようとは!!!!!
(この模様は先週のコラム→「親のインターネット」へ)

親のインターネットデビューから1ヵ月。

母は、テレコミュニケーションできてるか?
母は、面倒がって放り出してないか?

わかったことをお伝えしたい。

まず、私にとってわかりすぎる、
共感しすぎる、読者のおたよりから見てほしい。

…………………………………………

<一日中見たくもないテレビを見て>

私も86歳の父と母がいます。

母は、体調の不安もあって、
家からほとんど出られません、
人と話す機会もほとんどなく。

父は耳が遠いので会話も難しく、

1日中、特に見たいわけでもない
テレビを見て過ごしています。

うちの実家は、
世の情報環境から全く遅れています。

父のこだわりで、いまだに黒電話!

まわりがどんなに言っても
プッシュ式デジタル電話にしてくれません。

変えてくれたら、
留守電もできるし子機も使えて、
身体の不如意(ふにょい)な両親には
大変便利だと思うのに‥‥。
もちろん、携帯はもっておらず、
ネット環境もない。

先日も親は、
車のトラブルで保険会社に電話したところ、
案内の声で、用件に合わせて
番号をプッシュするように指示されて、頓挫。
私が実家を訪ねていくまで
何もできないでおりました。
それでも変えるとは言わず‥‥。

ズーニーさんのように、
何かきっかけをみつけて今の状況が変えられたら、
と思いあぐんでいます。

「閉塞感が、晴れた!」

というお母様の気持ち、
うちの母にも味わわせたいなあ。

「お金の問題」と、
「今さら新しいことはいいよ」という気持ちの問題、
どうしようかな。

(ぴょん)

…………………………………………

「1日中、特に見たいわけでもない
テレビを見て過ごしています」

私の親もそうだった。
わかりすぎて、共感しすぎて、胸が痛い。

テレビが唯一の娯楽。

リモコンをつけて、おもしろくなくて、
チャンネルをまわしても、おもしろくなくて、

つぎ、つぎ、つぎ、つぎ‥‥

とチャンネルを1周まわしても見たい番組はない。
2周、3周‥‥「これでいいや」と妥協する。
でもその番組をすがるように見る。

受け身で、ただ偶然を期待して、
与えられる番組を待つのみ。

その閉塞感はどれほどだったろう。

ごめんよ、おとうちゃん。
ごめん、おかあちゃん。

その母が、87歳でインターネットデビューをした。

「閉塞感が、晴れた!」

それが生まれて初めて
インターネットに触れた母の感想だ。

いままで私は、閉塞感という言葉を、
母の口から一度たりとも聞いたことがない。

「母はなぜ“閉塞感”という言葉をつかったのか?」

あれから一ヵ月。

毎週、故郷の母と、東京にいる私と、
スカイプでお茶たびに、

母は、いきいきと、初めてスカイプで
私とつながった瞬間の歓びを語る。

「それまでは、どうしょうにも、
なにゅうしょうても、
閉塞感がとれんかった。

けど、あの時、
(パソコン画面に)あんたが出てきたとき、
ぱあーっ!!! と目の前が明るうなって、
さあーっ!!! と気が晴れて、
なんか光が射すような気がしたんで。

あれから、なんかほんとに、
閉塞感が晴れて、
ほんまに目の前が明るうなったんで!!!
ありがとう!」

母は、なんども、なんども、そう言うたびに、

顔をあげて、
目をぱっと見ひらいて、
両手をぱっとひらいて天にかざして、

まるで幼稚園児のように、
身ぶり手ぶり渾身で歓びを表現する。

「母のこのようす、何かでみたことがある。
なんだったかな‥‥?」

ずっと考え続けて、先日、
夕飯の買い物の帰り道、わかった!

「ウォーター!!!!!」

そうだ、あれは、むかし映画で見た
「ヘレンケラー」のウォーター=水だ!

ヘレンケラーは、
目が見えない、耳が聴こえない、
話すこともできないまま育って、
それゆえ外界と疎通するすべもなかった。

それが、サリバン先生に、
指文字を教わり、
最初はただゲームのように覚えるだけだった、
それが、ある時、

これが! いま自分の手に触れた「水」を表す、

これが! 自分の言いたいことを表現する、

これが! 外界からも情報を受け取れる、

自分と外界との
新しいコミュニケーション手段=言葉だ!
と悟る。

「ウォーター! ウォーター! ウォーター!」

それは外界と遮断されて生きてきた
閉塞感が打ち破れ、
自分と外界がつながった
ヘレンケラーの解放と歓びの叫びだった。

母もそう、母が感じたのはまさに、

「ひらけ」

そのものだ。
知的なひらけ、
コミュニケーションの新たな手段へのひらけ。

いま、インターネット時代だ。

私たちが生きているこの時代も社会も、
インターネット抜きには語れない。

母はずっと、

「この時代や社会を動かしている
重大な理(ことわり)である
インターネットから
疎外されて生きてきた」、

その疎外感、心細さ、閉塞感は
想像してあまりあるものがある。

そして、

「閉塞感が晴れた!」

母がはっきり「閉塞感」と言えたのは、
もといた場所を抜けたからこそ。

時代の理(ことわり)から疎外されて
生きていた場所を相対化して見られる、
ひらけた場所に出られたからこそだ。

何歳であろうと、どんな環境であろうと、
いまこの時代を動かす大きな理(ことわり)から、
疎外されていい人などいるわけがない。

インターネットを知り使えるようになった上で
選ぶ選ばないは自由だけれど、
知る機会使えるようになる機会は、
みんなに必要だ、と私は思う。

87歳のインターネットデビュー、

「閉塞感が晴れた!」

あの瞬間、母は、時代と自分を接続した。

母は、いまのこの社会を動かしている
大きな理とつながった。

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株式会社ウチダシステムズ フェア事務局
TEL:03-3537-0888
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お問い合せ先:北日本新聞就職情報センター(kinet) 
メールアドレス:kitanippon.kinet@gmail.com 
電話:076-445-3337(平日9:00〜17:00)「とやま就活」まで


【満員御礼!】この講座は満席になりました。
キャンセル待ちも締め切りました。
たくさんのお申込みありがとうございました。

宣伝会議 表現力養成コース

編集・ライター養成講座20周年記念講座

山田ズーニー専門クラス
——–伝わる・揺さぶる!文章を書く

山田ズーニーです。
私は、これまで北は北海道から南は鹿児島まで、
大学・高校生から
ビジネスマン・プロのライターから作家まで
幅広い層に、数えきれないほど表現講座を開いてきました。
その原型が生まれたのが、
宣伝会議の編集・ライター養成講座でした。
現在も講師をつとめており、毎回、
受講者に次のような声をいただき手ごたえを感じています。

 

・自分の想いの根幹を探るという経験を
こんなにじっくりと時間をかけてやったことはなかった、
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コミュニケ―ションが苦手だったが、
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・現実の出来事を多角的に見て、表現のヒントを探すことは
全ての実務に活かせると思います。

・自分の可能性を信じようと思えた。
自分はつまらない人間ではない。

今回20周年を記念して、ご担当者の、
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表現力をつけたい気持ちはあるものの、
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心を揺さぶる文章を書きに、ぜひ、来てください。

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●詳細・お申し込み・お問い合わせは、すべて
こちらのページから
(株)宣伝会議 教育事業部 担当:小林Tel.03-3475-3030まで
*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。

………………………………………………………………………

「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.com までメールでお送りくださいね。
★仕事のご依頼はここに送らないでください。
山田ズーニーtwitter( @zoonieyamada )へお願いします。
または山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をおたずねください。


表現して人とつながる勇気のレッスン!



『理解という名の愛がほしい。』
河出文庫

会社を辞めた私がツラかったのは、まわりが
平日の昼間うろうろしている
無職のおばさんと見ることだった。

それまで仕事をがんばって経験を積んできた
他ならぬ私をわかってほしい。

この発想・考え・想い・感性が、
かけがえなく必要とされたい。

理解という名の愛がほしい。

「理解されたいなら、自分を表現しなきゃだめだ。」

やっとそう気づいた私は、
インターネットの大海原で
人生はじめての表現へ漕ぎ出した。


山田ズーニーワークショップ満員御礼!

いったんウェイトリストを締め切ります。

2017年6月開講したワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」
にたくさんのお申込みをありがとうございました。

大好評で即日満席、
2期、3期、4期と増設するも追いつかず、
1年待ちのウェイトリストのみ受け付けておりましたが、
現在までに12期分のお申込みがあり、
2年待ち以上の方が出てくる見込みが強くなりました。

責任を持って対応するため、
ここでいったんウェイトリストを締め切ります。

言葉の表現力をつけたいと
申し込んでくださった方々の想いを大切に
受け入れを進めてまいります。

 

●この講座に対するすべてのお問い合わせはこちらへ。

お問い合わせ先 
毎日文化センター東京 TEL03-3213-4768

http://www.mainichi-ks.co.jp/m-culture/each.html?id=699

2018年以降、東京開催、詳細未定、1年待ち。

*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。

 

ワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」

――3回で一生ものの書く力・話す力が育つ

書くことによって、人は考える。
自分の内面を言葉で深く正しく理解する。
そのことにより、納得のいく選択ができるようになり、
意志が芽生える。

さらに、

言いたいことを、相手に響くように伝えられるようになる。
インターネット時代に、広く社会に
説得力を持って自分の考えを発信できるようになる。

書く力=想い言葉で表現するチカラを鍛えれば、
自分を知り、自分を表現することができる。

自分の想う人生を、この現実に書いて創っていける。

あなたには表現力がある。

山田ズーニーワークショップ型実践講座、
2017年6月東京で開講しました!


「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.comまでメールでお送りくださいね。

注:講演など仕事の依頼メールは、
上記アドレスに送らないでください。
山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)に
直接ご連絡いただくか、
山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をお問い合わせのうえで、
ご依頼くださいますようおねがいします。


★出演情報などお知らせのあるときは
 山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)にも掲載します。



『半年で職場の星になる!
 働くためのコミュニケーション力』
 ちくま文庫

あなたが職場の星になる!コミュニケーション術の決定版。
一発で信頼される「人の話を聞く技術」、
わかりやすい報告・説明・指示の仕方、
職場の文書を「読む技術」、社会人としてメールを「書く技術」。
「上司を説得」するチカラ、通じる「お詫び」、クレーム対応、
好感をもたれる自己紹介・自己アピールのやり方。
人を動かし現場でリーダーシップを発揮する表現力から、
やる気が湧き・上司もうなる目標の立て方まで。
この1冊で仕事のフィールドで通じ合い、チームで成果を出していける!
自由はここにある!


ラジオで、山田ズーニーが、
『おかんの昼ごはん』について話しました!

録音版をぜひお聞きください。
「ラジオ版学問ノススメ」(2012年12月30日〜)
 インターネット環境があれば、だれでもどこからでも
無料で聴けます。
 聴取サイトは、http://www.jfn.co.jp/susume/
 (MP3ダウンロードのボタンをクリックしてください)
 または、iTunesからのダウンロードとなります。


ほんとうにおかげさまで本になりました!
ありがとうございます!


『おかんの昼ごはん』河出書房新社
「親の老い」への哀しみをどう表現していいかわからない
私のような人は多いと思います。
読者と表現しあったこの本は、思い切り泣けたあと、
胸の奥が温かくなり、自分の進む道が見えてきます。
この本が出来上がったとき、おもわず本におじぎをし、
想いがこみ上げいつまでもいつまでも本に頭をさげていました。
大切な人への愛から生まれ、その先へ歩き出すための一冊です。



『「働きたくない」というあなたへ』河出書房新社
「あなたは社会に必要だ!」
ネットで大反響を巻き起こした、おとなの本気の仕事論。
あなたの“へその緒”が社会とつながる!



『新人諸君、半年黙って仕事せよ』
―フレッシュマンのためのコミュニケーション講座(筑摩書房)
私は新人に、「だいじょうぶだ」と伝えたい。
「あなたには、コミュニケーション力がある」と。
            ――山田ズーニー。



『人とつながる表現教室。』河出書房新社
おかげさまで「おとなの小論文教室。II」が文庫化されました!
文庫のために、「理解という名の愛がほしい」から改題し、
文庫オリジナルのあとがきも掲載しています。
山田はこれまで出したすべての本の中でこの本が最も好きです。



『おとなの進路教室。』河出書房新社
「自分らしい選択をしたい」とき、
「自分はこれでいいのか」がよぎるとき、
自分の考えのありかに気づかせてくれる一冊。
「おとなの小論文教室。」で
7年にわたり読者と響きあうようにして書かれた連載から
自分らしい進路を切りひらくをテーマに
選りすぐって再編集!



▲文庫版でました!
 あなたの表現がここからはじまる!

『おとなの小論文教室。』 (河出文庫)


ラジオ「おとなの進路教室。」
http://www.jfn.co.jp/otona/

おとなになっても進路に悩む。
就職、転職、結婚、退職……。
この番組では、
多彩なゲストを呼んで、「おとなの進路」を考える。
すでに成功してしまった人の
ありがたい話を聞くのではない。
まさに今、自分を生きようと
もがいている人の、現在進行形の悩み、
問題意識、ブレイクスルーの鍵を
聞くところに面白さがある。
インターネット、
ポッドキャスティングのラジオ番組です。



「依頼文」や「おわび状」も、就活の自己PRも
このシートを使えば言いたいことが書ける!
相手に通じる文章になる!

『考えるシート』文庫版、出ました。



『話すチカラをつくる本』
三笠書房

NHK教育テレビのテキストが文庫になりました!
いまさら聞けないコミュニケーションの基礎が
いちからわかるやさしい入門書。


『文庫版『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
ちくま文庫

自分の想いがうまく相手に伝わらないと悩むときに、
ワンコインで手にする「通じ合う歓び」のコミュニケーション術!


『17歳は2回くる―おとなの小論文教室。III』
河出書房新社


『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』
河出書房新社


『おとなの小論文教室。』
河出書房新社


『考えるシート』講談社


『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
筑摩書房</small



『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
PHP新書

内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?
自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、
心を揺さぶる表現の技術。
(書き下ろし236ページ)



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