HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
台湾のまど 青木由香の台湾一人観光局 ほぼ日支所
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新 刊
『台湾の「いいもの」を持ち帰る』

パンパカパァ〜ン!

本日、わたしの新書
『台湾の「いいもの」を持ち帰る』
という本が出ました。
わくわく。
食べることの本はいっぱい関わってきましたが、
あれはデブになるので
今度は「もの」です。
というのはウソで、
台湾の「おっかけ」なら気付いているはずです。
九州ほどのサイズの島にある
日本人好みのうまい物ネタはもう出尽くしました。
わたしも、この「台湾のまど」を担当の茂木さん
(3〜4ヶ月にいっぺん台湾にくる)も
行く店は大体基本の五軒を回してるんですよ、実は。
情報が散乱しているので
台湾の本当にうまいものはこれだ、
的な本をやるのも興味ありますが、
わたし、ずっと引っかかっていたことがあったんでした。

それは、昔、女性誌「FRaU」の編集さんに
「台湾は、韓国みたいにコスメや
安い服といった買い物系で
ページを膨らませられない。」
と言われたことです。
ずーっと、うーむと考えて
最近のおしゃれな台湾デザイン物は高いし、
値段の割に台湾からわざわざ買って帰っても、
旅の魔法が溶けたら
「これデザイン、ぬるいじゃん」
と思えてしまうものが多い気がする。
台湾好きだからこそ、盲目的にならずに
真の良さを見極めていたいっす。

そこで4〜5年、
その編集さんに言われたことを根に持ちつつ、
うーむ…、と考えていたら、
我が家の中にデザインとかそっちのけで
「これじゃなければイヤだ!」というものが
59個あったんです。
そのリストを
『台湾の「いいもの」を持ち帰る』の
担当編集片岡氏に見せたところ、
「思ったより、地味ですね!」
とのお返事(悪い意味じゃなく)。
仕方ない、私はセレブじゃないしね。

腹のそこから
「たまらねぇぜ! made in Taiwan」
と叫べるものを
台湾の空気が持ち帰られる
『もの』を集めたんですよ。

でもやっぱり地味だったかなぁ、
みんな興味もってくれるかなぁ、
面白く書けたんだけどなぁ、
と、わたしがモジモジしているので、
茂木さんが
「自分の書籍については自分で宣伝しにくかろう」
ということで、担当編集の片岡さんに
紹介を書いてもらうのはどうか? 
と提案してくれたので、
さっそく、おすすめしてもらいます!

片岡さん、どうぞ!


こちらが新刊
『台湾の「いいもの」を持ち帰る』 です。
写真は、衛藤キヨコさんが撮影。
Amazonはじめインターネット書店や、
一般書店でも販売します!

単行本: 162ページ
出版社: 講談社
言語: 日本語
ISBN-10: 4062998645

Amazon.co.jpで購入する

青木さんの新刊の編集を担当しました
講談社の片岡です。
ちなみに2歳の双子の女の子がいます。
小さな子供がいるため、
実はこの本の取材に一切同行できませんでした……。
実物を見たことがないまま、
というものがほとんどです。
でも、その分
「この商品はどんなものなんだろう」
とワクワクしながら、
読者目線で編集をすることができました。
なので、実物と出会えたときの感動といったら!!
なかでも、とくに感動した3品を紹介したいと思います。


■市場の雑巾

青木さんが本書で
「思わずほっぺをスリスリしたくなる、
“雑巾界のトロロ昆布”」
とまでいう逸品。
たかが雑巾がトロロ昆布!? 
私もほっぺをスリスリしてみたい!!と
妄想が一番ふくらんだのがこちら。

実際に手に入ったときは
「やっと会えたね、雑巾さん」
といった気持ちでした。
念願かなってスリスリしてみると…。
トロロ昆布というより
マシュマロといってもいい、
癒しのフワフワ感。
子どもの髪の毛を拭く用に、
高級ハンドタオルを使っているのですが、
そのフワフワにも劣りません(むしろそれ以上)。

そして強調したいのがその吸水性。
いいタオルって、最初は水を吸わず、
使い勝手が悪いことって多くないですか? 
サッと水を吸い込むストレスのなさ。
そして価格は1枚20元(約80円)ですから、
同じようなものに数百円も払うことが
バカバカしくなるわけです。
ということで、台湾に行くことがあれば、
大量買いしたい、と思っています。




■ミントのせっけん

以前、女性誌で美容の担当をしていました。
そして、健康を気遣うようになり、
ナチュラル&オーガニックが気になるように。
いろいろと石けんを使う機会も多かったのですが、
このミントの石けんはドンピシャで好み! 
真面目なオーガニックブランドが作る
この石けんの香りを、
青木さんは「昼間の緊張がふわっと和らぐ」と
書いているのですが、その通りでした。
なので、忙しいとき、
イライラしたり怒りっぽくなっているとき、
そんなときの“ストレス解消剤”に、
大事に大事に使っております。
ナチュラル系は、意外と香りがきつかったり、
泡立ちが悪かったりするのですが、適度な芳香で、
洗った後の泡切れも抜群。
これは青木さんも言っているのですが、
お風呂場に放置しておいても、
石けんがぬるぬる溶けない。
こんな石けん、なかなかお目にかかれません。
顔にも体にも、大人も子どももどうぞ。




■花布ティーバッグ

深夜まで続く編集作業。
家に持ち帰り、こつこつゲラに向き合う夜。
そんなとき、必ずお供にしていたのが、
紹介しているティーバッグのお茶でした。
少しでも台湾気分を味わいたくて……。
まず、ティーバッグなのが便利。
中国茶って淹れるのが
難しいイメージがありますが、
これなら大丈夫です。
お茶は3種類紹介しているのですが、
中でも
「黒烏龍茶と密香紅茶をブレンドし、
しっかり焙煎(中略)甘いお菓子と合うフルボディ」
(青木さん)という黒茶は、
チョコレートからあんこ、
マドレーヌ、鳩サブレまで何でも合うので、
お菓子と一緒に楽しんでいました。
そして、愛らしい乙女な
(青木さんのイメージとはだいぶ違いますね)
パッケージもかわいくて捨てられません。
あらゆるお土産を試し、
人にあげまくっている青木さんが
「バラマキ用お土産大賞」に認定しているほど。
こちらも1箱145元(約580円)とお買い得ですよ。

いかがでしたでしょうか?
これから台湾に行かれる方、もし買いたい、
気になると思ったら、
『台湾の「いいもの」を持ち帰る』で
ぜひチェックしてみて下さい!

講談社のページでは、
雑巾、ティーバッグなどの
プレゼントキャンペーンも行っています。
(2017年3月9日〜20日まで)
http://news.kodansha.co.jp/20170309_b01

2017-03-09-THU