HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
台湾のまど 青木由香の台湾一人観光局 ほぼ日支所
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好家在台湾。

ここ最近の台湾は、日本の秋みたいです。
天気も然り、文化祭的なイベントが目白押し。
先週末から我が店、「你好我好」
その波に飲まれてみることに。
台湾のクリエーターや面白いお店に混ざって
初めての大々的なイベント出店しています。
今日は、「好家在台湾」と
そのブース準備の話をだらだらと。

私たちが参加したのは「好家在台湾」。
台湾の小さなお店や
もの作りをしている人の楽しい展示会
(入場料無料)。
期間は12月2〜11日で
場所は国父記念館近くの松山文創園區、
日本統治時代のタバコ工場の跡地、5番倉庫。
2.5m×2.5mの正方形のスペースで
自分たちの特徴を出した展示をしつつ、
ブースにたって紹介やら交流やら
販売しながら11日間ワイワイやります。

ブースの施工には、2日間。
業者を頼む人もいるほど
みんな力が入っています。
うちは、私が施工業者みたいです。
店の内部から、
「ほっとけばあいつかなんとかするよ」
という空気が醸し出されていたので。
そこでぷらりと
五金行(ウージンハン)という
大工さん、水道電気業者の買い物スポット、
金物屋のごっついのが
軒を連ねている通りへ物色に出かけました。


ここからザクザク掘り出し物が湧いてきます。
環河南路と忠孝西路2段の交わるところから南側が五金行街。
台北駅に向かって左にずーっとくると
川に沿った環河南路にぶち当たります。
そこに、工具屋やら何やら屋があります。
かなりワクワクしますよ。
道端の物売りもよく使っている
畳めるテーブルの脚(劇安)や
スタッキングできるプラズチックの箱
工事現場で使う工事中の看板や電飾、
流し台にも、意味なくトキメキました。
私の目当ては、梯子。
板を渡して棚にする魂胆です。
こっちの職人さんが使っている
またに挟んでカニ歩きする木の梯子が
イメージだったのですが、
棚板の面積を広くとりたくて
鉄の赤い梯子にしました。

赤いこの梯子を買いました。7尺って高さのもので、
一個900元。
店によっては1300元とかふっかけてくる。
欲望をぐっとこらえて、その足で今度は
材木屋街である寧夏街へ。
寧夏路夜市で有名な通りですが、
それを逆にガンガン行くと材木屋通り。

板を選んで「ああ切って」とオーダー。
布市場も、上の階に行けば縫ってくれるし
台湾の専門店街は本当に便利です。
搬入にも激安トラックで
旦那を運転手にチョチョイのパー。

そして搬入当日。
搬入スタート時間。

だけど、誰も来ていません。
台湾化したはずの私が
日本人らしく見えた瞬間でした。


梯子に分厚い板を通して棚にしていく。
我らの作業は進んでいくけど、周りはしーん。
私たちのブースが、形になってきたころ
業者を連れてきたブースの施工が
やっと始まりました。

あちこちで、木の梯子をまたに挟んで
カニ歩きをする職人さんも見れました。
今までに見たことないような
高〜い梯子でカニ歩きをする職人さんも。


木の梯子を又に挟んでカニ歩きする職人さんも観れてラッキー。
いつもより高く歩いております。
そして、この好家在台湾。
もう、オープンしてそろそろ一週間。
最初の週末は鹿児島からARAHEAMという
かっこいい植物屋さんを招いて
ハンドドリップでコーヒーを出し
大変盛り上がりました。

鹿児島から参戦したARAHEAMの人だかり。
植物とうまいコーヒーを持ってきてくれました。

他のブースでは農作物を売る人もいれば
お花屋さんもいるし
ケーキ屋さんもいるし
メガネ屋さん、オーダーできる靴屋さん、
年寄りと子どもに一緒に絵を書かせたりする
ボランティア団体、本のセレクトショップ、
石鹸屋さん、木彫り屋さん、ジャム屋さん、
私も知らないお店ばかりで楽しくて
毎日、会場で、うちのブースの売り上げ以上の
出費にハマってます。

革靴をオーダーできて、5000元くらい(17000円)。
履き心地が良いので、オーダーを検討中。
chenjingkai office

台風で倒れた街路樹を拾ってきて干して、ボウルや皿を掘っていることも。
街路樹シリーズは安めで4000円しないので買ってしまった。
JIMMY WOOD STUDIO

永康街の奥にあるカフェ。焼き菓子で参戦してるのですが
独創的で美味しいケーキに手を出さずにはいられない。
Nom Nom 住所:台北市大安區潮州街137號 電話:02 2358 3530
營業時間:月ー木: 12:00 – 9:30 金: 12:00 – 22:00 土ー日: 10:00 – 22:00

PAPER SKY 日本の雑誌。大分日本化が進んでいる、アメリカ人のルーカスの雑誌。
去年台湾特集をやって、好家のキュレーターから熱烈招待を受けてグッズをもって参戦。
www.papersky.jp
うちのお店は、人気のビールコップも
花生酥(ピーナッツ菓子)も
お店にあるもの丸ごと大量に置いてあります。
12月11日までやっているので
お近くにお寄りの際は
是非遊びに来てください。

松山文創園區は、国から古蹟指定されているので
「防火マークの付いていない布はダメ」と
用意していた看板用の布が駄目出しをくらい、急遽、現場で壁に手書き。
一応多摩美出てるんで、いつでも看板屋になれます。

我が店は、隣の通路まで堂々とはみ出ました。
ブースは元のサイズの1.8倍まで拡大し、
身内からやりすぎじゃないかという声も。
一応、確認をとってあるんですが‥‥。
好家在台湾

松山文創園区内 
台北松山煙廠5號倉庫 
臺北市光復南路133號
*松山誠品生活のあるエリア内の倉庫です。
「原創基地節」というイベントの関連イベント
12月2日〜11日 10時〜18時まで 入場無料

本園區地址|
11072臺北市信義區光復南路133號
FB https://www.facebook.com/goodhometw/
official site http://www.originalfestival.taipei/home

2016-12-07-WED