あやや

さあ、いよいよ
残り少なくなってきましたよー。
ＴＢＳの金曜日ドラマ、
行ってみましょう。

荒井

『インハンド』ですね。

あやや

主演は山下智久さん！
もともと人気も実力もある山Ｐですが、
また最近いいですよね。

森下

『コード・ブルー』から、
またいい感じですよねー。

あやや

メインの役どころには菜々緒さん。
あ、『フルーツ宅配便』の人も
出てるじゃないですか。

森下

「濱田岳」って言ってあげてください（笑）。
小手さんを「五十嵐」って言っちゃう
私の言えたことではないですが！

荒井

これは、また医療ものですかね。
医療サスペンス？　ミステリー？

──

ええと、公式ページによると、
主人公は寄生虫学者です。

森下

寄生虫学者！

あやや

またこれも医療ものの細分化ですよ、
大丈夫ですか、ドラマ業界。
もう、やる「科」がなくなっちゃいますよ。

──

眼科やろう、眼科。
眼科サスペンス。

森下

「つまり、犯人の視力は1.5！」

荒井

うーん‥‥。

あやや

寄生虫学者がどうやって事件を解決するんだろう。
細菌とかウィルスを使って、
悪いことをするやつがいるとか、
そういう話なのかな。

──

そういう感じみたいですね。
寄生虫や感染症にかぎらず、
広く「科学の力で難事件を解決」、
というふうに書いてありますね。

あやや

山Ｐの役は人嫌いでドＳの天才科学者。
しかも、右手がロボットハンド。義手。

森下

す、すごいキャラクター‥‥。

あやや

で、菜々緒さんが内閣官房から来た美人官僚。
要するに、科学で解決したい問題を
山Ｐのところに持ち込む人ですね。
で、山Ｐの助手を務める救急医が、
『フルーツ宅配便』の人。

──

濱田岳さんです。

荒井

これは１話完結タイプかな。
各話ごとにゲストもあるみたいだし。
ちなみに第１話のゲストは風間杜夫さん。

──

設定を読むと、医療ものというよりは、
昔の私立探偵みたいな感じで、
持ち込まれた難事件や病気の問題を、
寄生虫の知識や科学のちからで
解決していく、という感じみたいですね。

あやや

なるほどね。

荒井

つまり、『科捜研』タイプですね。

あやや

『科捜研』系のドラマ、多いですね。

森下

多いです。
『科捜研の女』とか『アンナチュラル』とか。

あやや

今季の『ラジエーションハウス』もそうだし、
前のクールの『トレース ～科捜研の男～』も。

荒井

『アンナチュラル』が当たったことが、
この流れをつくってますよね。

森下

ここ、いけるんですね、っていう感じで、
似たジャンルのドラマが増えるんですよね。

──

これまでの連ドラチェックの経験からいうと、
「あるドラマが大ヒットすると、
　つぎのつぎのクールあたりに
　似たジャンルのドラマが増える」
という傾向があります。

あやや

ヒットしたドラマを見てから準備すると
半年から１年くらいかかるんですよね。

荒井

こういう医療系の謎解きものって、
けっきょく見ちゃうんだよなー。
これ、脚本家はどなたでしょうか。

──

３人いらっしゃいます。
吉田康弘さん、田辺茂範さん、福田哲平さん。

あやや

吉田さんは私の世代の脚本家かも。
田辺さんはちょっと年上で、
たしか舞台の脚本や演出もやってた方ですね。

荒井

実績を積み上げてきた人たち。

あやや

そうですね。

森下

これ、けっこうおもしろそうですね。
人気も出そう。

あやや

山Ｐって、数字持ってますからね。

森下

あとね、やっぱりこれ言っちゃうけどね、
山Ｐは美しいものね。

あやや

そうなんですよ！
亀梨くんもそうですが、
なんだかんだ言って、美しい顔は、
ドラマを見ちゃう動機になります。

荒井

山Ｐの顔が美しいのは同感です。
学校や会社にそう簡単にはいない顔。

──

今回は顔の話が多い（笑）

あやや

ああ、ごめんなさい。
でも、大事なんです。
芸能人は顔だよ、やっぱ。

森下

とくになにも考えずに、
ボーッと見れちゃう、みたいなね。

あやや

そうそうそう。
ぽーっとするんですよ、ぽーっと。
それこそ、エモい。

森下

それ、エモいって言う（笑）？
もっと号泣するとか、
心えぐられるような感じを
「エモい」って言うんでしょ？

あやや

私はね、顔がきれいだと心えぐられるんです。
山Ｐの顔は、エモい。
亀梨くんの顔も、かなしくてエモい。

──

あ、このドラマ、
その亀梨くんと同様、
山下智久さんもオープニング曲を歌ってます。

あやや

ああー‥‥。

森下

山Ｐも歌っちゃったか‥‥。

荒井

亀梨くんの『Rain』に続き
山Ｐは『CHANGE』‥‥。

──

いや、だから、
主役が主題歌を歌うのを
ダメだと決めつけるのはよくないって！
『もしもピアノが弾けたなら』を
否定する気か！

あやや

その例、やめてください。

森下

とにかく、ドラマを見て、
歌も聴いてみないとね。

荒井

そうしましょう。
『ポイズン』の例もありますから。

あやや

♪言いたいことも言えないこんな世の中じゃ

森下

♪言いたいことも言えないこんな世の中じゃ

あやや

『あなたの番です』、行きましょう。
予告動画見たんですけど、
なんか『ライアーゲーム』的な感じで、
おもしろそうでしたよ。
秋元康さんが企画・原案を担当しています。

荒井

秋元さんは映画とか、
企画・原案けっこうやってますよね。

あやや

たぶん、秋元さんって、
企画やプロジェクトの
構造を考えるのが上手なんですよ。
ＡＫＢとかもそうですけど、
ルールやシステムを最初にしっかりつくる、
というような。

──

なるほど。

あやや

プロデューサーらしい才能だと思います。

荒井

あ、これ、２クール連続でやるんですね。
つまり、半年やるんですか？

森下

そうそう、長いんですよね。

荒井

失敗したらたいへん‥‥
初回６パーセントだったらどうするんだ、
とかつい考えちゃいますけど。

あやや

やっぱり、自信があるんじゃないですか。

荒井

自信がないとやれないですよね。
２クール連続は。

あやや

見れば見るほど、来週がたのしみ！
みたいな感じになっていくんですかね。

──

たしかに、設定を見ると、
続きが気になってきますよ。
「マンションでつぎつぎと人が死んでいく。
　謎の連続死‥‥その裏には、
　住民の間で行われていた、
　あるゲームがあった。
　それは、13人の住民がそれぞれ、
　殺したい人を書いて、
　その紙をランダムに引いていく
　交換殺人ゲーム」

あやや

うわぁー、見たら見ちゃうね。

荒井

キャッチコピーが、
「毎週、死にます。」って‥‥すごいな。
しかも、この、登場人物がずらっと並んでて、
毎週バツがついていく感じというのは、
ミステリーの王道じゃないですか。

あやや

たしかに、たしかに！
この登場人物紹介も、相関図じゃなくて、
マンションの見取り図みたいに
なってるんですよね。
この階にこの人たちが住んでますよ、って。
ちゃんと気になるような仕掛けつくってますねぇ。

荒井

これ、『３年Ａ組』やってた枠ですよね。

森下

『３年Ａ組』みたいに
中高生も見てくれるドラマが
つくりたいんだよね。テレビ局としては。

荒井

すごいウケてましたよね、『３年Ａ組』。
あと、その前にあった『今日から俺は!!』も。

森下

あー、すごいおもしろかった、
『今日から俺は!!』。

あやや

すっごいおもしろかったよね！
うちの子とか超ハマってた。

──

あのドラマは糸井さんも大好きでしたね。

荒井

この枠はいま、力がありますねー。

森下

とにかく、人を巻き込む強いドラマ、
おもしろさというよりは現象を
テレビ局は求めてるんだと思います。

荒井

中高生が、わあわあ言ってる感じ。
ＮＨＫの『トクサツガガガ』も、
そういう感じで若い人を巻き込んで
けっこう話題になってましたよね。

森下

これは日テレだけど、
テレ東や、ＮＨＫも、積極的に、
これまでと違う感じのドラマをつくってますよね。
それは、テレビのことを真剣に考えてる人たちが、
10年後とか20年後に、テレビの前に誰もいない、
というのを、とても危惧しているからで。

あやや

あー、そうですね。

森下

だから、もっと若い子に見てもらいたいっていう。

荒井

そういう試みは、やったほうがいいですよね。

あやや

やっぱり、たくさんの人にウケる話題性があって、
かつ、質の高いものが出てくると、
ドラマがドラマオタクのものではなく、
みんなに見てもらえると思うんですよね。

森下

そうなるといいなぁ。

あやや

そういう意味では、
この『あなたの番です』にも期待します。
って、えらそうに言っちゃったけど、
ふつうに、どうなるか気になる！

──

ドラマに限らずだけど、
世の中には「続きが気になる」というだけで、
引っ張っていくものってありますよね。

あやや

あるあるある。
ついつい、次も見ちゃう。

──

「続きが気になる」って、
それだけでパワーのあるコンテンツですよね。

あやや

そうそうそう。

荒井

「要するに、なに？」って思いながら、
みんな最後まで引っ張られる。

森下

続きが気になるようにつくってるんだな、
って冷静に思いながらも、
やっぱり見ちゃうんだよね。

荒井

で、けっきょく最後まで引っ張られる。

あやや

でもね、そうなの。
つまり、秋元康さんって、そういうことを
ぜんぶわかったうえで、ぐるっと一周して、
あえてそういうものをしっかりつくってる。

森下

これも、半年間、
引っ張られ続ける可能性が高い。

あやや

うん。

荒井

ミステリーだから、たしかにそうかも。

森下

また秋元さんにやられちゃうかも、
という感じですかね。

あやや

『緊急取調室』は
第３シーズンがスタートです。

森下

これはもう、テッパンなんじゃないの。

あやや

テッパンですね、絶対おもしろい。

荒井

おもしろいからこそ、第３シーズン。

あやや

見るとやっぱりおもしろいんですよ。
毎回、ちゃんと意外な展開があって、
最後まで目が離せない。

森下

私、意外にちゃんと見てないんで、
今度こそ、これをちゃんと見たいと思います。
つまみ食いしかできてない。

あやや

私は、家に帰ったら最初に見てましたよ。
なぜなら、すっごく楽に見られるから。

──

つまりこれは、
いわゆるテレ朝の安心のドラマ。

あやや

そうそう。

森下

定食です。

あやや

ストーリーがしっかりしてる。
構成が凝ってる。
意外性もあって、たのしめる。
天海祐希さんが存在感あって、
どんな回でもちゃんと成立させる。
スタッフ側の体制もきちんとできてる。
完璧にできあがってるんです。

荒井

うーん、さすがです。

──

キャストを眺めるだけでも
その安定感は伝わってきますね。
小日向さんがいて、でんでんさんがいて。

荒井

MOCO'Sキッチンを卒業した
速水もこみちさんがいて。

あやや

あ、ほんとだ。
MOCO'Sキッチンおもしろかったですね。

森下

長く続きましたねー。

あやや

自由に、たくさん料理して、
また俳優での活躍が見れそうですね、
もこちゃんは。
あ、田中哲司さんもいますね。
最近は「いい悪い役」が多い、田中哲司さん。

──

「いい悪い役」（笑）。

あやや

『フルーツ宅配便』も悪い役で、
『まんぷく』も悪い役で、すごくよかったです。
あと、気になるところとか、ありますか？

森下

いや、これに関しては安定感がありすぎて、
ほんとうにとくに言うことがない（笑）。

荒井

テッパンでしょう、このドラマは。

あやや

もともと完成度の高いドラマに
天海祐希さんが主演してるから、
ほんと死角がなくって完成されてる感じなんですよ。

──

じゃあ、まぁ、短いですけど、
このくらいにしておきましょうか。

サユミ

あのー、ちょっと、すみません。
私、このコンテンツのイラストを描いていて、
座談会にも同席させてもらってる
気仙沼のほぼ日のサユミですけど。

──

はいはい。

サユミ

じつは私、昨日、気仙沼で、
このドラマに出ている
生島勇輝さんに会いました。

あやや

え！　なんで？

サユミ

生島勇輝さんは
生島ヒロシさんの息子さんで、
気仙沼によく来てくださるんです。
もうひとり、次男の生島翔さんとも
仲良くさせてもらってるんですけど、
昨日、生島兄弟がいらっしゃったんです。

あやや

ああー、そうなんだ。
気仙沼と縁があるんだね。

サユミ

というわけで、個人的に応援してます。
失礼しました、サユミでした。

──

いえいえ、ありがとうございます。

あやや

最後に１本、
インパクトあるタイトルのドラマを。
『腐女子、うっかりゲイに告る。』

──

すごいタイトル‥‥。

森下

ふふふふふ。

あやや

あ、もう、森下さんが笑ってる（笑）。

森下

うふふふふふ。

荒井

これ、まえに
『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』
をやっていた枠ですね。

──

それはどういうドラマなんですか。

荒井

ある地方都市がゾンビに襲われて、
アラサー女子が人生を見つめ直すんです。

──

タイトルそのまんまじゃないですか。

荒井

しょうがないでしょう、そうなんだから。

──

で、今回は
『腐女子、うっかりゲイに告る。』。
これはどういうドラマかというと？

荒井

腐女子がうっかりゲイに告るんでしょう。

──

そのまんまじゃないですか。

荒井

しょうがないでしょう。

あやや

変なやり取りしてるところすみません、
森下さんに質問なんですけど、
そもそも「腐女子」って、
どういう人のことを言うんですか？

森下

まぁ、ＢＬ、ボーイズラブを
大好きな女子のことですよ。

あやや

あ、それを腐女子って言うんだ。

荒井

ＢＬ好きに限らず、
アニメオタクの人とかも
腐女子って言ったりしてません？

森下

あ、そうかな。どうなんだろう。

──

そういうことばって、
わりと人によって解釈が違いますから、
こうですって断定しちゃうのは、
よくないかもしれませんね。

森下

いろいろ派生系もあるでしょうし。
ちなみに私は正統派腐女子ですよ。

荒井

「正統派腐女子」（笑）。

あやや

「腐」っていうのは誰が言ってるんですか？

森下

「腐」？

──

つまり、蔑称として
誰かが言ってるんじゃなくて、
自分たちで自虐っぽく言ってるんですよね。

森下

まぁ、誰か知らないけど、
うまいこと言っちゃってくれちゃって、
って思ったけどね。
己を見ればたしかに
人として腐ってるとこもあるし、
でも、往々にして、
おいしいものって腐ってるものじゃない！
チーズとか！　納豆とか！　
漬物とか！　熟成肉とか！
その発酵のすばらしさも含めての「腐」！

あやや

な、なるほど！　勉強になります。
おいしいものは腐ってる！

──

ＢＬとか腐女子とか言い出したのって、
けっこう最近ですよね。

森下

そうですね。
そういう文化そのものは、
腐女子という言葉が生まれる前からあります。
少なくとも、70年代にはもうありました。

あやや

えっ、そうなの？

森下

竹宮惠子さんの作品とか、そうです。

──

『地球へ…』とか。

森下

『風と木の詩』とか。
萩尾望都先生、木原敏江先生、
吉田秋生先生、青池保子先生‥‥。
もうね、教科書に載せたいほどの
名作を残しておいでです。
ほんと、みなさん、お時間あったら！

あやや

あー、私、そういうのには
触れてこなかったんだなー。

──

『パタリロ』もそうでしょ。

森下

そうですよ。

あやや

えっ、『パタリロ』そうなんですか？

──

『パタリロ』って基本、
男しか登場してないんだよ。

森下

そうです。
美少年がいっぱい出るんです。
マライヒとバンコランはゲイのカップルですよ。

あやや

えぇぇぇ、そうなの？
こんなことするやつじゃないの？
この、ほら、ひょい、と。

──

‥‥‥‥なにをしてるの？

あやや

ほら、この、こういうやつ‥‥。

森下

‥‥わかった！
クックロビン音頭だ！
パパンがパン！

荒井

ああ、そうか（笑）。

森下

パパンがパン！ パパンがパン！
♪だぁーれがころしたクックロぉビン！
♪だぁーれがころしたクックロぉビン！

──

森下さん、ちゃんと歌いすぎ。

森下

‥‥はっ、失礼しました。

あやや

で、これが、どういうドラマかというと。
公式ページによれば、
「異性愛結婚に憧れるゲイ少年と、
　ＢＬをファンタジーと捉える腐女子」

森下

あははは、おもしろそう。

あやや

うん、タイトルどおりだけど、
おもしろそー。

荒井

しっかし、今クールは、
ゲイの登場するドラマが多いですねー。

あやや

ここで取り上げただけでも、
『きのう何食べた？』
『俺のスカート、どこ言った？』
そしてこの
『腐女子、うっかりゲイに告る。』

──

これはやっぱり、
ヒットした『おっさんずラブ』の影響？

荒井

そう思いますね。

森下

『おっさんずラブ』みたいなドラマをつくれ！
って指示が来る場合もあるだろうし、
もともとこういうドラマがつくりたかった人が
企画を通しやすくなったということも
あるんじゃないかと思います。

──

ヒット作が出ると
そのジャンルが充実するっていう、
例のパターンですね。

あやや

『アンナチュラル』のあと、
科学ものが多くなったように。
『おっさんずラブ』のあと、
ＢＬものがどーんと増えた。

森下

でも、いまちょっと流行り過ぎだから、
そのうち落ち着くとは思うけど。
しかし‥‥いや、まぁ、いいや‥‥。

──

「なぜ、腐女子の企画を私に書かせない？」と。

あやや

ははははは。

荒井

ははははは。

森下

いや、ほんとに（笑）！
だってさ、このドラマ、主人公、私じゃない？
世代は違ってもマインドとして！
うっかりゲイに告ったことはないにせよさぁ。
いや、まぁ、たのしみに見ます！

──

さぁ、今回、なんと17本分、
たっぷりしゃべりました。

あやや

はぁーー、しゃべりました。

──

この中から、ひとり３本ずつ、
今クールおすすめのドラマはこれだ
というのを選んでください。
そして、その中から、さらに
みんなでおすすめの１本を決めましょう。

あやや

はい。

──

では、ちょっとシンキングタイム‥‥

森下

ふぅーー‥‥
３本ですよね。
うーん、迷うなぁ。

あやや

ちょっと待ってください‥‥。

荒井

ふーーむ‥‥。

──

‥‥‥‥はい、そろそろいいですか。
じゃあ、いつものように、
あやちゃんから行きましょう。

あやや

えーっと、１本目、うーん。
『俺のスカート、どこ行った？』
で、うーん‥‥‥
『腐女子、うっかりゲイに告る。』

森下

おっ。

──

女装と腐女子。

あやや

うーん‥‥。

森下

今回、けっこう選びにくいな。

あやや

そうなんですよねぇ‥‥
選びにくいけど‥‥
『東京独身男子』で！

──

あやちゃんの最後の１本は、
こじらせてる感じの独身男子３人の話。
ほんとうに、今季は、
王道のラブストーリーってないですね。

森下

ほんとうにねぇ。
おもしろい傾向だと思います。

あやや

そうですねー。

──

では、森下さん、どうぞ。

森下

まず、『わたし、定時で帰ります。』。

あやや

おー、いいところ来た。

森下

それと『緊急取調室』。
あと１本が迷うんだよなぁー。
４本選んじゃダメ？

──

じゃあ、とりあえず、４本あげて、
あとで１本削ってください。

森下

最後の１本迷ってるのが、
『きのう何食べた？』か
『俺のスカート、どこ行った？』かのどっちか。

──

はい、いま仮に４本あげてもらいました。
では、荒井先生、どうぞ。

荒井

うーーん、『インハンド』。

森下

おおー。

荒井

『ストロベリーナイト・サーガ』。

──

おおーー。

森下

荒井先生っぽい。

あやや

っぽい、っぽい。

荒井

で‥‥‥‥『癒やされたい男』。

あやや

あははははは！

森下

荒井先生、そうですよねー（笑）
わかります、わかります。

荒井

最後は、マニアックなものを入れちゃいました。
しかし３人見事にバラバラですね。

森下

バラバラだね。

あやや

バラバラだー。

荒井

こんなのめずらしいですよ。

──

待ってください‥‥ええと‥‥。
あ、ほんとにバラバラだ。
森下さんが挙げた
『俺のスカート』だけ重なってます。
森下さんが２本迷ってるうちの１本。

森下

よし、じゃあ『俺のスカート』を削ろう。
『きのう何食べた？』にします。

──

はい。これで、完全にバラバラです！

あやや

すごい、すごい（拍手）。

──

整理しますよ。
あやちゃんが、
『俺のスカート』『腐女子』『東京独身男子』
森下さんが、
『定時で帰ります』『緊急取調室』『きのう何食べた？』
荒井先生が、
『インハンド』『ストロベリーナイト』
『癒やされたい男』
すばらしい！　全員バラバラ。

森下

おー（拍手）。

荒井

はじめてじゃないかな。

──

はじめてです。
まったくバラバラはこれまで１回もない。

あやや

すごーい。

荒井

それだけいろいろ
バリエーションがあるってことですよね。

森下

バリエーションがあるのか、ないのか。
『おっさんずラブ』の影響が
濃すぎるような気もしますが‥‥。

あやや

うん（笑）。

──

で、どうしましょうかね。
ここからおすすめの１本を決めるわけですが、
ここまでバラバラだと‥‥。

森下

どうしよう（笑）。

荒井

どういう方法で選びます？

あやや

うーーん。

──

では、こうしましょう。
まず自分が選んだ３本から
１本ずつ削りましょう。

あやや

あー、なるほど‥‥。
じゃあ、私、『東京独身男子』を削ります。

荒井

おーーー。

森下

私は『緊急取調室』を削ります。

荒井

まぁ、第３シーズンですからね。

森下

はい。今回こそちゃんと観たい、という、
私の目標でしかないですからね。

荒井

うーん、どうしようかなぁ‥‥
じゃ、『インハンド』を削るかな。

──

はい、これで６本になりました。

あやや

どうしますか？

──

じゃあね、つぎは、
自分以外の人が選んだ４本のうちの
１本に１票入れましょうか。

荒井

ははぁ、なるほど。

──

じゃ、あやちゃん。

あやや

はい、
『定時で帰ります』に入れます。

森下

えーっとね、『俺のスカート』に入れます（笑）

荒井

自分以外のに１票‥‥うーん。

──

『俺のスカート』『腐女子』
『定時で帰ります』『きのう何食べた？』
‥‥この４本の中から、
荒井先生が観たいものを１本お願いします。

荒井

うーん、そうだなぁ‥‥
白石麻衣さんが出ているという理由で
これにします。
『俺のスカート、どこ行った？』。

あやや

あ、白石麻衣ちゃん、出てるんですね。
あの子、すっごいきれいだよね。

森下

乃木坂46で、写真集が
めっちゃ売れた子だよね。

荒井

なんか、記録的な売れ方だったとか。

──

１票ずつ足して、いまのところ、
『俺のスカート』が浮かび上がってきましたが、
どうですか？

あやや

いいんじゃないでしょうか。

森下

『俺のスカート』で行きますか。

荒井

はい、そうですね。

──

決まりました！
今期のおすすめドラマは
『俺のスカート、どこ行った？』
に決まりました！

あやや

わぁー（拍手）。

森下

（拍手）

荒井

（拍手）

あやや

すごいなー、今回。

荒井

あらためて、
『おっさんずラブ』の影響が。

あやや

『おっさんずラブ』でしたよ。

森下

でも、『おっさんずラブ』って、
そんなに数字取ったわけじゃないんですけどね。
そのあとの影響がすごい。

あやや

逆にいうと、純愛もので大ヒットが出たら、
またそっちに、うわーっと流れる
可能性もあるっていうことですよね。

森下

そうですよ。
『パーフェクトワールド』が当たったら、
半年後はラブストーリーばっかりになるかも。

荒井

たしかに。

──

今期のドラマのジェンダーカオスな状況が
このあと、どういう流れをつくるのか、
注目して見ていきましょう。

あやや

ほんとに。

荒井

しっかし、３人バラバラだったの、
すごかったなー（笑）。

森下

この傾向は、おもしろかったですね。

──

それでは、ありがとうございました。

あやや

ありがとうございましたー（拍手）。

森下

ありがとうございましたー（拍手）。

荒井

ありがとうございました（拍手）。

あやや

それでは、みなさま、また秋に！


（ お し ま い ）