“Unusual”、ふたたび。
糸井重里からデイヴィッドへの 7つの質問とその回答。  そしてデイヴィッドから糸井への6つの質問
ロックバンド、グレイトフル・デッドと 彼らを取り巻くコミュニティのあり方に、 糸井重里はかねてより興味を抱いていました。 ある日、糸井はネット上でこんな本を見つけます。 デイヴィッド・ミーアマン・スコットさんと ブライアン・ハリガンさんによるビジネス書、 『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』。 読みたい、と思った糸井の強い好奇心が広がって、 (いろんな縁が国境を超えてつながって!) この本は日本でも発売されることになりました。 発売を記念して、著者のひとりである デイヴィッドと糸井のあいだで、 おもにビジネスをテーマにして、 いくつかの質問と答えをやりとりしました。 メールの往復とはいえ、読み応えは十分。 示唆に富んだやりとりをぜひお読みください。 ちなみに、デイヴィッドと糸井は、 去年の年末にボストンで対面しています。 そのときの様子は『Unusual』でどうぞ。
デイヴィッドのプロフィール

 
更新予定
「グレイトフル・デッド」と「マーケティング」の
ふたつの単語を結びつけて語るとき、
すぐに理解してもらえましたか?

2011-12-08
グレイトフル・デッドの話が
理解されにくかったとき、理解してもらうために、
どんな話からはじめますか?

2011-12-09
おもしろくて、
しかも販売に貢献するようなコンテンツを
どのようにしてつくっておられるのでしょうか?

2011-12-12
『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』
について、よく理解を示す「地方」と、
そうでない「地方」があると思われますか?

2011-12-13
糸井さんのコンテンツ(今日のダーリン)は
その日しか読めず、次の日には消えてしまう。
アーカイブを残さないのはなぜですか?

2011-12-14
アメリカで、あなたがこれからの人々のために
「よき予兆」だと感じるような現象、企業、
人物がありましたら、自由にお話しください。

2011-12-15
5年後、グレイトフル・デッドは、
どうなっているでしょうね。
そして、あなたは? ブライアンは?

2011-12-16
日本では、仕事をおもしろいと
思えないままでいる人たちが
とても多いのはなぜだとお考えですか?
今日の更新
 
アメリカ各地の実業家にお会いになっているデイヴィッドさんですが、 この『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』について、 よく理解を示す「地方」と、 そうでない「地方」があると思われますか?  アメリカ各地の実業家にお会いになっているデイヴィッドさんですが、 この『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』について、 よく理解を示す「地方」と、 そうでない「地方」があると思われますか?
糸井さんのような
「リアルタイム・コンテンツを活用したマーケティング」を
やっている会社は、日本にはたくさんあるのでしょうか?
さぁ‥‥ぼくは、よその人たちがやっていることについて、
とても不勉強なので、そういう知識がないのです。
ぼくの知っている限りでは、
「ニュース」を中心にして読者を集めているサイトは、
「リアルタイム・コンテンツを活用したマーケティング」
とも言えるかなぁと思います。
 
1年前にお会いしたとき、
糸井さんがずっと仕事を楽しんでこられた様子が
とても印象に残りました。
日本では、仕事をおもしろいと思えないままでいる人たちが
とても多いのはなぜだとお考えですか?
じぶんのリーダーが、じぶんでないからだと思います。
命令されたことについて、上手に成果をあげるのが、
日本人の仕事における価値なのでしょうね。
 
糸井さんはなぜ
『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』の
日本語訳出版を手がけようと考えたのですか?
やっぱり「これでよかったのだ!」と思えたからです。
「自由になることは、堕落することでなく、力を発揮することなのだ」
ということを、伝えてくれるものが、ぼくは好きなのです。
そして、それを伝えるのがぼくの仕事だと思っています。
(そういう考えの人が増えていくと、
 ぼくの人生がらくになるのです‥‥たぶん)

──糸井重里とデイヴィッドさんの
  やり取りは今回で終了です。
  また、“Unusual”なコンテンツでお会いできれば!
  最後に、デイヴィッドがつくった
  『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』の
  ミニドキュメンタリーを動画でどうぞ。 


   

2011-12-19-MON

 

1960年代に結成されたロックバンド、グレイトフル・デッド。
彼らの全米コンサートは、さながら「移動する街」のよう。
バンドとともに、大勢のファンと、多くの店、商人が移動する。
そして、コンサートの音楽は録音し放題。海賊版、出放題。
大きなヒット曲はないが、彼らは独自の「市場」をつくった。
そんなグレイトフル・デッドを経営の視点から分析する
なんともユニークで現代的なビジネス書が、待望の日本発売。
翻訳は著作『ゆるく、自由に、そして有意義に』で
ツイッターのたのしさをいち早く紹介した渡辺由佳里さん。
(渡辺さんはデイヴィッドの奥さんでもあります)
そして装丁は「そぶちゃん」こと、奇才・祖父江慎。
いろんな意味で、いま、手にとるべき一冊。

『グレイトフル・デッドに
 マーケティングを学ぶ』

著:デイヴィッド・ミーアマン・スコット、
ブライアン・ハリガン
翻訳:渡辺由佳里
監修・解説:糸井重里

ISBN-10: 4822248526
ISBN-13: 978-4822248529
276ページ

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