道歩さんとshiiboさんの「ほんとにだいじなカレー皿」にインド家庭料理を盛りつけました。

京都のふるい町家に住んでいる、
インド料理研究家のshiibo(シイボ)さん。
高校時代に訪れたインドで食べた家庭料理に感動、
「日本でもインドの家庭料理を毎日食べたい!」と、
独学で研究を始め、試行錯誤を重ねながら、
shiiboさん独自の創作インド料理の腕を身に付けたそうです。
shiiboさんのインド料理がおいしい、
という評判は、口コミですこしずつ広がり、
「土楽」の福森道歩さんと出会ったのも、
そんな“食いしん坊仲間”のつながり。
カレー皿をつくっている道歩さんと、
カレーをつくっているshiiboさん、
「いっしょにやってみたら、どうなるやろ?」と、
ふたりのアイデアで、今回の企画がうまれました。
うつわは道歩さん、料理はshiiboさんの担当です。

道歩さんとshiiboさんの「ほんとにだいじなカレー皿」にインド家庭料理を盛りつけました。【前編】

たった半日のあいだに、
shiiboさんがつくったインド料理は、なんと23種類!
日本で食べる「ごはんがあって、カレーがある」ような
タイプばかりではなく、
ほんとうにいろいろな印象のインド料理が登場します。
わたしたちの、ふだんの料理の
ヒントになるような盛りつけもたくさん!
どうぞ、ゆっくりごらんください。

shiiboさんの公式サイト
[SHIIBO LAB]
http://shiibo-lab.blogspot.jp/

京都のとある町、間口がせまく奥行きが深い、
いわゆる「京町家」に、shiiboさんはくらしています。
取材時は、夏。特徴ある格子窓は、
ゴーヤの葉に覆われていました。

玄関から一直線に裏庭までを結ぶ「通り庭」に、
タイル張りの古い台所があります。
ここがshiiboさんの料理工房です。

棚にはスパイスがたっぷり。

「ほんとにだいじなカレー皿」もスタンバイOK。

土鍋「ベア1号」を使って、調理開始です!

最初の一品は「ラッサム」。
南インドテイストの酸味のある、
トマトベースのスープです。
タマリンドという豆科の果実がポイント。
ぴりっと辛く、複雑な酸味のある料理です。

「中のカレー皿」によそいます。

完成! このままスープとしても、
ごはんやナン、チャパティをそえても。

2品めは、「カチュンバル」。
インドでとても人気のあるサラダです。
キュウリ、トマト、パクチーを刻んで‥‥。

ライム、塩、砂糖で調味。
最後にクミンを、油をひかずにから煎りし、
粉末にしたスパイスをかけてできあがり。
「ほんとにだいじなカレー皿」に、たっぷり盛りました。
これは、カレーにそえたり混ぜて食べる副菜です。

つづいては「枝豆と山芋のクリームスープ」。
インド料理だからといって、
辛くてスパイシーなものばかりじゃないのです。
クリーミーで、とってもやさしい味わいでした。
(でもスパイスは多用しているのだそう。)

さてここからは、
あらかじめ準備しておいた副菜が登場します。
これは「ニンジンのアチャール」。
「インドの浅漬けなんですよ。トマトベースの味つけです。
 フェンネル、マスタードシード、フェヌグリークなどが
 たっぷり入っています」

そして「キュウリのピクルス」。
日本のカレーでいうと、らっきょうの感覚かも?

「ゴーヤのピクルス」。
もちろん、玄関先で採れたゴーヤを使いました。

こちらは「タマネギとパクチーのアチャール」。
パクチーをたっぷりのせました。

いずれも、「中のカレー皿」に盛っています。
人が集まるときは、あらかじめこの副菜を
テーブルに複数ならべておくと、いいんです。

見た目はスープか、タルタルソースのようですけれど、
これは「ライタ」という名前の、サラダ。
つめたい、具だくさんのスープのような食感の、
ヨーグルトのサラダなんです。
カレーとまぜてたべたり、そのまま食べても。
唐辛子でしびれた口に、やさしい一品です。

インド料理なのに、カレー的なものが
出てこないなあ‥‥。
いえいえ、これからです。
次回、後編に続きます!

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2013-10-01-TUE