ただいま製作中!ただいま製作中!

2018/07/12 20:36
akiko.kusaoi

「ウィルを待ちながら」
上演中です

ほぼ日の学校シェイクスピア講座で
講師をしてくださっている
河合祥一郎さんの書き下ろし新作劇
「ウィルを待ちながら」
拝見してきました。

舞台稽古のレポートで
「ウィルはウィリアム・
シェイクスピアのウィル」と
書いてしまいましたが、
このタイトルには
別の意味も隠されていました!
ネタバレになるので、
それが何かは書きませんが、
わかった瞬間、
なるほど、と腑に落ちました。

伝説のシェイクスピア・シアター
創立メンバーの一人である
田代隆秀さんと、
蜷川幸雄演出の
シェイクスピア・シリーズに
数多く出演してきた高山春夫さん。
この2人が、自らの
役者人生を重ねながら、
シェイクスピアの台詞ばかりで
構成されたお芝居をやるのですから、
二重三重に味わい深い舞台になっています。

今日の公演には、
中井美穂さんも加わっての
アフタートークもありました。

ここで明かされた裏話のなかで、
おもしろかったのが、
「Gパンシェイクスピア」といわれた
シェイクスピア・シアター出身の
田代さんは、当時、小田島雄志訳で
数多く演じたために、
今回の練習で何度も、つい小田島訳が
口をついて出てしまったというのです。
「そこ、違います」って何度も
言いました、と河合さんも苦笑い。

80年代、小劇場渋谷ジャンジャンで
繰り広げられた若者たちの
等身大のシェイクスピア。
河合さんは当時学生で
「それを見てました」と言ったとたん、
中井さんの鋭いひとことが。
「河合さん、のぼりつめましたねー」。
あこがれの俳優さんたちを
演出する立場になったことを
指しての発言でした。
これには会場大爆笑でした。

「ウィルを待ちながら」は、
こまばアゴラ劇場で
18日まで上演中です。