よりみち
パン!セ
中学生以上すべての人たちへ。
キミたちに、
伝えたいこと。


なんだかつらそうなおとなのなかに
いきいきしあわせそうなおじさんがいる。
法事や結婚式でしか顔を合わせないけど
話せるかも、と思えるおばさんがいる。
そして、図書館で見つけた、あの本。
友だちといつもふざけて笑っているけど
そんな出会いがこころの奥で光をはなつときがある。
大人はいつだって、なにかを伝えたいと 思ってるのかもしれない。
まっすぐ早くだけじゃない、 たくさんのぐねぐねした寄り道が
彼らを大きくしたんだから。
たのもしくて魅力的な大人たちが書き下ろした、
「ほぼ日」がなかよしの本のシリーズ 「よりみちパン!セ」から
絵と言葉の贈りものをお届けします。
今回は、第IV期発売分の6冊からどうぞ。



学校の教科書に
書いているわけでもないのに、
親から教わったわけでもないのに、
なんとなく、いつのまにかみんな
「セックスってさあ〜」と知っている。
本当に不思議ですけど、
「お金」と「セックス」って、
じっさいにそれに向かい合ってみることで、
人間のことがわかったりする。
「セックスって、自分だけで
 するものじゃないんだなあ」とか、
「だから、思い通りに
 いかないこともあるんだなあ」
ということを、AVを見る人が
思ってくれればいいな、と
ぼくは考えています。
セックスを記録するものは、
なにもアダルトビデオに限らない。
でも、直接的な抜き差しを
真ん中に据えることで、
見えてくるものもあったりするんです。



ひとはみな、ハダカになる。

バクシーシ山下


(購入はこちらAmazon.co.jp)
セックスって、なんだ!!!???

子どもからストレートにそう質問されたら、
どう答えますか?
「愛し合う者どうしの、神聖な行い」
「うかつにスルと、
 病気やらのぞまない妊娠やらで、男女とも
 たいへんな目にあったりするもの」
「‥‥おしべと、めしべが、えーと‥‥」

どの穴になにを入れる、
なんて直裁に説明したからとて、
「○○とは、××です」と
言い切ったことにならないのが、
「セックス」のとても不思議なところ。

セックスって、なんだ!?
大人にとっては、世界一答えにくい質問です。
でも、「やらしいこと」への好奇心で
あたまをパンパンにふくらませていたその昔、
ほんとうに疑問に思っていたのは、
「みんな、どうやって“ソレ”をやってるんだろう?」
ということでした。

いざというそのとき、
・部屋はまっくらにするのか
・脱いだパンツはどこにおくのか
・そもそも、パンツは自分から脱いでいいのか
といったことから、
「‥‥えー、もし相手を部屋に呼ぶとして、、、
 修学旅行のペナントとか、そういうもんはやっぱ、
 押し入れの中にしまうのか?」
といったことまで、
する予定、できる予定もないのに、
とらぬ狸の皮算用的な想定だけを、
勉強よりも熱心に行っていたあのころ。

「興味本位で十分です」。

「セックス」をめぐって、
子どもが、いろんな疑問をもつことを、
この本の著者、
AV監督であるバクシーシ山下さんは
はっきりとこう肯定します。

セックスにおける「ふつう」ってなんだ?
セックスするときの、
ヒトのあの気持ちっていったい、なんなんだ?

アダルトビデオという、
きわめて特殊なメディアの世界で、
山下さんの目は、
さながら赤外線スコープのように、
「セックス」という、
人間が行う、普遍的でありながらも
人の目からは絶えず隠される行為に肉薄します。

著者の、
「興味本位で十分です」という、
このたぐいまれなる「率直さ」にぜひ、
胸打たれる大人でありたい。
「アダルトビデオて!」と
先入観に眉をひそめたり、
腰を抜かしたりする前に、
子どもに「ねえ、セックスって、なに?」
と問われたときに、はたして、
このように率直に考え、
答えることができる大人であるか、
思わず、自分に問いかけたくなる一冊です。

(編集担当・坂本裕美)



「よりみちパン!セ」は、
理論社から刊行されている、
中学生以上すべての人向けの本のシリーズです。
アマゾンをはじめとする、
インターネットのお店でも扱っています。
(下の各本のリンクをクリックしてください。)
たのしく寄り道する気持ちで、読んでみてくださいね。




『みんなのなやみ』重松 清
『神さまがくれた漢字たち』白川 静 監修 山本史也 著
『いのちの食べかた』森 達也
『さびしさの授業』伏見憲明
『正しい保健体育』みうらじゅん
『14歳からの仕事道(しごとみち)』玄田有史
『不登校、選んだわけじゃないんだぜ!』貴戸理恵+常野雄次郎
『こどものためのドラッグ大全』深見 填
『ハッピーになれる算数』新井紀子
『ひかりのメリーゴーラウンド』田口ランディ



『バカなおとなにならない脳』養老孟司
『みんなのなやみ 2』重松 清
『オヤジ国憲法でいこう!』しりあがり寿+祖父江慎
『気分はもう、裁判長』北尾トロ
『死ぬのは、こわい?』徳永 進
『だれか、ふつうを教えてくれ!』倉本智明
『日本という国』小熊英二
『いま生きているという冒険』石川直樹
『演劇は道具だ』宮沢章夫
『男子のための恋愛検定』伏見憲明



『コドモであり続けるためのスキル』貴戸理恵
『世界を信じるためのメソッド
 ぼくらの時代のメディア・リテラシー』森 達也

『男子のための人生のルール』玉袋筋太郎(浅草キッド)
『生き抜くための数学入門』新井紀子
『おばあちゃんが、ぼけた。』村瀬孝生
『「美しい」ってなんだろう? 美術のすすめ 』森村泰昌
『オンナらしさ入門(笑)』小倉千加子
『ひとりひとりの味』平松洋子



『ひとはみな、ハダカになる。』バクシーシ山下
『ついていったら、だまされる』多田文明
『あのころ、先生がいた。』伊藤比呂美
『家を出る日のために』辰巳 渚
『「悪いこと」したらどうなるの?』藤井誠二+武富健治(マンガ)
『失敗の愛国心』鈴木邦男


挿画:100%ORANGE/及川賢治

2008-06-12-THU



2006-01-10 その「みんな」って、クラス全員かどうかは、ほんとうはわからないよね。
2006-01-12 どうして誰も教えてやらないんだ
2006-01-15 「死んだあともその人が、宇宙のどこか、人の心のどこかで生きている、
2006-01-17 数学ができるようになるかどうかは,
2006-01-19 忘れちゃダメだ。あるものはある。
2006-01-22 では、友人がバッドトリップに陥ってしまったら
2006-01-24 「自分らしさ」を大切にすることを、
2006-01-26 どうやら良い仕事をしている人というのは、
2006-01-29 みんな他人には理解しえない孤独を生きています。
2006-01-31 本当は「やりてーぜ」「入れてーぜ」の二大テーゼがあれば
2006-02-02 人間はぼくらが思う以上にヘンテコな生き物で、
2006-02-05 最優先すべきは、「みんなが幸せになるには、どうすればいいか」
2006-02-07 「わかるから認める」という論理は、
2006-02-09 この世に生まれてきて、赤ちゃんは、最初になにを思ったろう。
2006-02-12 「耳」に関する「物語」は一段と凄惨さを帯びてきます。
2006-11-27 案外、すごくモテる人は、個性が強い人よりも、
2006-12-01 世界が、算数の足し算や引き算のように単純にできているのなら、
2006-12-04 「一人前のおとな」に「なりやすい人」と「なりにくい人」がいる。
2006-12-07 じつは、福沢諭吉の『学問のすすめ』には、
2006-12-11 もし、あなたが障害者について知識をもっていたとしても、
2006-12-14 生まれたばかりの子どもにとって世界は異質なものに溢れています。
2006-12-18 他人がやっている稽古をよく見ている俳優は演技も格段に上達します。
2006-12-25 たとえばここにお饅頭が四つあって、自分を入れて仲間が五人いるとする。
2007-07-09 お母さんとお父さんの喜ぶ、そして先生も喜ぶ女の子になるということは、
2007-07-12 お年寄りたちはそのことを苦にしているようには見えなかった。
2007-07-16 なにかを見て、どれだけいろいろな感じかたができるか。
2007-07-19 この本の目標は、「とは」力と「なぜ」力をつける、です。
2007-07-23 理想や正しいことばかりでは、にんげん生きてはいけません。
2008-05-26 だましてお金をまきあげてやろうと手ぐすねひいている人たちは、
2008-05-29 人間の頭の中には、保守的な部分と、革新的な部分とがある。
2008-06-02 子どもであっても、たとえば「殺人」を犯したら、
2008-06-05 「人間というのは、人の間に生きてるから、人間なんだ」
2008-06-09 もし、息苦しいほどいまの自分がたよりなく感じられるなら。



(C)Hobo Nikkan Itoi Shinbun