クマちゃんからの便り
クマちゃんは、よくテレビの画面に映っている人だ。
たいていは、あたまをピカピカさせながら、
他の出演者たちが遠慮して言わないようなことを言うから、
なんか「自称ゲージツ家」のタレントだと
おもっている視聴者も多そうだ。

ところが、どっこいなのである。
クマちゃんは、じっさいホントに、ゲージツをしているのだ。
それも、じぶんの肉体のパワーをフルに活用した、
おおきくて重い作品を制作することが多い。

こんどの、鉄のシリーズのあとの、
ガラスという素材との格闘は、
ちょっと並々ならぬ決意を感じる。

「なんで、ガラスをやってる(アーティストが)
いねぇのかと不思議だったんだけどよ、
熱いからなんだな。具体的によ、
人間には耐えられねぇんだよ、あの熱はよ 」
って、自分は人間じゃないのか?

クマちゃんのホームページ
http://www.kuma-3.com/

<走れUMI>の宣伝

モンゴル草原のど真ん中に
巨大な鉄のオブジェを建てに遠征したことがある。

羊や馬の脚以外に大草原で
垂直に立っているモノを見たことがない現地の子どもらは、
吹きだす汗をたちまち塩にする見慣れないスキンヘッドが、
鉄と格闘している様子を
不思議そうな顔で遠巻きにしていた。

何日かすると恐る恐る近づいて来たひとりの少年がいた。
オレは身振り手振りで水が飲みたいと言うと、
彼は引き返すや家からヤカンとコップを持って戻ってきた。
すぐ後ろにはニコニコした子どもらがウヨウヨ湧いてきて、
やがて小さな男の子がオレの身体をよじ登り始めた。

扱いなど慣れてない子どもに囲まれ途方に暮れたオレは、
「オー」と叫びながら両手を掴んで
一人ずつ振り回していた。
子どもらはキャキャと、これまで出会ったことの無い
大きな異形に全身でぶつかってきた。

オレは子どもだからと言って容赦はしないけど、
子どもの直感力や想像力を甘く見たりもしない。

そんなオレが、今年2月から少年の物語を
半年間かかって書いた。

<走れUMI> 講談社刊 10月16日発売
1300円(税抜き) 



ヨロシクね。

クマさんへの激励や感想などを、
メールの表題に「クマさんへ」と書いて
postman@1101.comに送ろう。

2008-10-20-MON
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