帽子の仕事で、熊本県葦北郡津奈木町(つなぎまち)の
アートプロジェクトに関わり、
その中心となる海の上の小学校の写真が届きました。
(撮影:森賢一氏)
ぜひ肉眼でこの風景を見たいーー!!
と願っていたら、チャンス到来。
プロジェクトの中心となっている映画監督の遠山昇司さんが
熊本を案内してくださることになりました。








 
九州だー!
飛行機で福岡空港へ。
そして博多から九州新幹線に乗りました。

あっという間に着いてしまいました。
初めて乗った「つばめ」に、
もう少し乗っていたかったな~。

上陸!
 

どうも!
私、スソさんのかばんの中の
元つちくれ、
ミミズク土偶のミミケンでございます。
どうぞ、よろしくおねがいいたします。

ああ、スソさん。
九州でございますね。
ミミケンは、関東ものなので、
九州は初上陸です。
おいしいものがたくさんあるんですよね、
九州。









 
ここは?
ここは玉名駅です。
玉名ってどこ?
地図を見ましょう。

熊本県の北の方にあります。
ほら! 川があります。

菊池川!

川があるところには遺跡あり!
大房古墳跡、
「石貫ナギノ横穴古墳群」って
書いてありますよ!

さすがです。
 

川というだけで、
エキサイトするスソさん。
古墳を愛するということは、
川をみて盛り上がれる、
ということでもあるのです。



 
玉名といえば?
なになに、
温泉とお祭りとラーメン?
ちょうどお昼で
おなかがすいてきましたよ。

あ、遠山さんがやってきました。
お友達のファッションデザイナー・
田中真さんもご一緒です。




 
やはり!
玉名に来たからには、
ラーメンだそうです。

ちょっとだけ並んでから
入ることができました。

いただきまーす!

実は、こってりした
とんこつって苦手なんですが
さすが地元ってことかなー?
さっぱりしてるっていうか……。
お世辞抜きでうんまいーー!!
ぺろり。

いいなあ……。
 

あああ! スソさん、
ラーメンたいへんおいしそうでございます。
ミミケンもいただきたいですが、
なにせ、素焼きでございますので、
口の周りに
とんこつスープがしみてしまった場合、
長期にわたってにおうような気がしますので、
ここはぐっとガマンですね。







 
じゃーーん
わたしの古墳好きを
充分にわかってくださっている
遠山さんが
真っ先に連れて来てくださったのは……。

なんと!
江田船山古墳(えたふなやまこふん)です。

ここは、とっても有名な古墳なんです。

熊本に来たら、
ぜったいはずせない古墳って言っても
過言ではありません!

あ!
 

スソさんに火がつきました。
ここは、ひとり古墳部のルーツともいえる地。







 
ああー!
ほら、もう古墳の上にいますよ!

わー!
江田船山古墳に立っているーーー!

すごいわーーー!!
感動ーー!

あれ?
なんで二人は傍観?
何度も来ているんでしょうか?
あれれ?

よくある光景です。
 

スソさんが古墳にずいずい登り、
同行のものは、のぼらずにいる、
ということは良く有ります。
スソさんは、古墳は純粋に
「遺跡」で研究の対象ですが、
多くの人が
「それはお墓ですよね」ということで、
登るのを躊躇する場合があるのでございます。
ミミケンはどちらのきもちもわかります。
ミミケンがきになるのは、
スソさんが古墳を登るときに
足を滑らすなどして転び、
かばんが落ちて
ミミケンが木っ端微塵になって
土に帰ってしまうことです。





 
なぜ感動かというと
ここは、
支流の江田川が菊池川に流れ込む
小高くなった台地の上です。

この菊池川流域には
3つの古代遺跡が残っているのですが
ここは、中でも河口に近い場所にあって
縄文時代の貝塚遺跡と古墳群があるのです。

菊池川、
そうです! あの『暗黒神話』にも
菊池彦という登場人物がいますよね!

特にこの江田山古墳からは、
多くの珍しい副葬品が出ているのです。
副葬品のことは、またあとで……。

暗黒神話
 

ここは、菊池川流域の
山鹿市・鹿央町・菊水町の3地区を、
「肥後古代の森」という名前で
公有化、整備した場所です。
ちなみに、この古墳は
和水地区というところにあるのでございます。

で、『暗黒神話』ですが、
こちらは諸星大二郎先生による
マンガでございます。
スソさんは、この本をよんだことがきっかけで、
古墳に興味をもち、こんにちに至るのです。







 
あっ!!
あ! 何か施設がありますよ!

ほら! 遠山さんー田中さんー
ふたりでしゃべっている場合では
ありませんよ!

何かありますー!!

次回をお楽しみに!
 

さて、中にはいったい何があるのでしょう?


 
2016-03-17-THU
 
まえへ このコンテンツのトップへ つぎへ