村口和孝さんは、
新しく事業をはじめようという人と
その会社に資金を投じて、
生まれたての企業の成長を後押しする、
独立系ベンチャーキャピタリストです。

そして、大学の経済学部に籍をおいていたころ、
授業よりも熱心にシェイクスピア劇を演出していた
大のシェイクスピア好きでもあります。

そんな村口さんにとって『ヴェニスの商人』は、
数あるシェイクスピア作品のなかでも、
特別な作品のひとつです。なぜなら、
ベンチャーとは何か、投資とは何か、だけでなく、
友情やものごとの本質についても教えてくれるから。

ただ、村口さんの読み方はちょっと変わっています。

なぜなら、かの有名な「人肉裁判」よりも、
「アントーニオの船が戻ってきた」ことに
心を揺り動かされるから。

そんな村口さんと、
2人のシェイクスピア研究者がめぐりあいました。

松岡和子さんと河合祥一郎さん。

ともにシェイクスピア全作品の新訳に挑んでいます。

3人の会話はどんな盛り上がりをみせたのでしょう。